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『イドコロをつくる』 [読書日記]

イドコロをつくる: 乱世で正気を失わないための暮らし方

イドコロをつくる: 乱世で正気を失わないための暮らし方

  • 作者: 伊藤 洋志
  • 出版社/メーカー: 東京書籍
  • 発売日: 2021/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
不安の感染を防ぎ、思考の健康さを保つ。縁側を自作する、近所の公園を使いこなす、銭湯に行く、行きつけのお店を大事にする、お気に入りの散歩道を見つける、趣味をつくる、一人で自然を眺める、仕事仲間、生活共同体、親しい友人を手入れする……現代において正気を失わないために各人が意識的に確保したい「イドコロ」を思考の免疫系という考え方で提案。個人でできる小さい広場のつくり方、見つけ方。
【購入(キンドル)】
ブータンでは何年かに1回、GNH全国調査というのが行われている。僕は直接質問項目を吟味したわけではないが、その質問項目の中に、「病気の時に頼れる人は何人いるか」とか、拠りどころについて尋ねる質問があると聞いた。当然、ある程度は多い方が幸福度にはプラス要素となる。

自分が心の安寧を維持するのに拠りどころとできる場所が何カ所あるかという質問でもされたら、ほどほどに多い人は精神的に安定している人と言えるのだろう。日本では、会社で変に細かい上司にやられるとか、学校で何かの拍子にいじめの対象になり、教師や学校もそれに目をつぶっていて、そのせいでメンタルをおかしくしているような人がかなり増えてきたのではないかと思われるし、そうしたハラスメントのターゲットとされる人々の側でも、1人で抱え込んで悩み続け、余計に負の思考のスパイラルに落ち込んでしまうようなパターンも多いのではないかと思われる。そういう場合の拠りどころと思われていた家族も、今は核家族化が進んでいるし、何よりも各世帯構成員が余裕を無くしているところもある。

そういうのに抗いたいという動きが、こうした書籍を世に送り出したのだろう。

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地方行政法の市への適用例 [ブータン]

子ども公園の管理を地域に移管-プンツォリン
Community takes over children park in Phuentsholing
Rajesh Rai記者(プンツォリン)、Kuensel、2022年4月27日(水)
https://kuenselonline.com/community-takes-over-children-park-in-phuentsholing/
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【要約】
プンツォリン市は市内カブレタㇽ地区にある子ども公園の管理を、昨日、地元コミュニティに引き渡した。よりよいサービスと施設開発を期待しての措置。また、公園管理に地元の住民がオーナーシップを持つことも期待されている。

同住区の区長(ツォッパ)であるシャルミラ・リンブーさんは、区内の住民は誰でも運営に参加して、施設開発やサービス改善に向けたアイデアを出し合うことができると述べる。

市当局者によると、この取組みはパイロット的に行われるもので、もしうまくいけば、他の住区でも行われている施設整備も、その地域の住民に移管していくことを考えているという。ウッタル・クマール・ライ市長は、この取組みには他にも様々な期待があるという。「私たちは住区拡大計画(LAP)を有する者の、人員不足や持続可能性に課題を抱えています。こうしたサービスは、コミュニティが関与することでより効果が期待されるでしょう。」

また、市長によれば、このイニシアチブは、地方行政法(Local Government Act)に沿って行われたものだという。「住民関与は、住民の間でそのコミュニティに属しているのだという当事者意識を醸成するのに役立ちます。また、住民がお互いをよく知るきっかけづくりにもなります。」

さらに、必要な時には市が支援する用意があると市長は付け加えた。

最初にご挨拶しておきますが、4月27日付で、活動の拠点がティンプーからプンツォリンに変わりました。適度な湿り気があって、今の季節はプンツォリンもなかなかいいですが、これから雨期になるとしんどいかもしれません。

プンツォリンでクエンセルの記者といったら、ラジェッシュ・ライさんである。一度だけお目にかかったことがあるが、プンツォリンやチュカの記事は、僕が知る過去6年間、すべからく彼が書いている。前回駐在していた3年間、わりと細かくクエンセルの記事は見ていたが、わけのわからない記事を書く記者が結構多い中で、ライさんの記名記事はそれなりに批判的視点も含まれ、かついろいろな立場の当事者の声も訊いて、バランスもとれている。お近づきになりたかった記者の1人であった。

彼に取材してもらえるようになることが、僕のこれからの活動の認知度を上げることにもなると思う。

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再読『作ることで学ぶ』 [仕事の小ネタ]

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2015/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

Invent To Learn: Making, Tinkering, and Engineering in the Classroom

Invent To Learn: Making, Tinkering, and Engineering in the Classroom

  • 出版社/メーカー: Constructing Modern Knowledge Press
  • 発売日: 2013/05/07
  • メディア: ペーパーバック

【購入(原書の方はキンドル)】
2017年1月にご紹介して以来、5年ぶりに再読した。前回読了時に、読書メーターの感想で、僕は「長くてかなりの部分は飛ばし読みしたけれども、先ずはどこに何が書かれているかを知っておくだけでも有用で、実際に教育機関でメイカースペースの付設やその運営に関わるようになったら、その局面局面で必要な助言を得るのに本書は活用すればいいと思う」と述べていた。結局、今そういう立場に身を置くようになったので、久々に読んでみようという気になった。

前回の記事を読み直してみたが、意外と今回と同じようなことを感想として述べていたというのがよくわかる。その意味では前回の記事に内容紹介は譲ってもいいと思うが、今回強調しておきたいのは、飛ばし読みをしないほどに、今の仕事との関連性が強いという点だ。いずれ何かの機会に引用することも想定して、原書の方も併読して、同じ箇所にはマーカーを引いたりもした。

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ゴミ収集車に付加できるもの [ブータン]


固形廃棄物管理能力の強化
Improving solid waste management
Kelzang Choden記者、BBS、2022年4月22日(金)
http://www.bbs.bt/news/?p=168289
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【要約】
ブータン政府は本日、日本政府から、ゴミ圧縮運搬車、コンテナ運搬車、ブルドーザー、掘削機、積込機等を含む30台以上の廃棄物処理用機材を受け取った。総価格は3億3000万ニュルタムに上り、固形廃棄物管理能力改善プロジェクト(無償資金協力)によるもの。これらの機材は、ティンプー、プンツォリン、ゲレフ、サムドゥップジョンカルに配備される。関係者はこれにより、廃棄物管理サービスの改善につながると述べる。

このニュースはクエンセルも取り上げていて、そちらの方が記事が詳しいので、リンクだけ貼っておく。
https://kuenselonline.com/more-resources-to-tackle-the-mounting-waste-problem/

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法を犯した子どもによるアート作品 [ブータン]

法を犯した若者たちによるアート作品展
Art exhibition from youth in conflict with the law
Yangyel Lhaden記者、Kuensel、2022年4月21日(木)
https://kuenselonline.com/art-exhibition-from-youth-in-conflict-with-the-law/
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【要約】
「壁の向こうの色(Ⅱ)」と題したアート作品展が昨日からティンプーのチャンラムコーナーのコワーキングスペース「WorkSpace」で開催されている。違法行為で青年開発リハビリセンター(YDRC)に入所中の若者が作品を描いた。違法行為でYDRCに入所中の子どもの支援と再統合に取り組む非営利組織「Nazhoen Lamtoen」が開いた1週間の芸術クラスの成果を展示したもの。19人の若者がクラスに参加し、86点の作品を制作した。

作品展の収益は、YDRCでの入所期間を終えた後の若者の再統合事業の実施に使われる。Nazhoen Lamtoenのティンレー・トブゲル事務局長によると、芸術にはヒーリングの効果があるという。子どもや若者は感情や思いを表現する能力を持っていなかった。YDRCのほとんどの子どもは機能不全に陥った家庭に属し、トラウマを抱えており、芸術がその感情表現を助ける可能性があるという。

芸術クラスは、VASTのボランティア2名によって実施された。うち、フリーランスアーティストのワンさんによると、アートセラピーのクラスでは、参加者は落書きかパターンを描くよう求められた。こうした芸術の形が参加者をよりクリエイティブにし、そのテーマ選択やカラー選択を元に、主催者側ではその子が明るい気分なのか暗い気分なのかを知ることができる。芸術作品を通じて、誰が診療対象となり得るのか、いつ参加者が忍耐力を失いはじめるのかが確認できるのだという。

作品展では、落書きやパターン描画が壁一面に展示されている。ひと目見れば、これらの芸術作品が異なるパターンを持った色彩の爆発であることがわかる。複雑な模様の作品もある。

より近くで見てみると、最年少のアーティストは13歳で、その作品は幸せそうな暖色系の色で覆われている。しかし、この子はこれらの色彩の中に本当の芸術的センスを隠し持っているのだという。人物の顔が完璧に隠され、その眼は涙で赤く染まっている。(中略)

Nazhoen Lamtoenの関係者によると、この作品展は多くの点でユニークなものだという。作品制作したアーティストはプロではない。でも、子どもたちは1週間のクラスを受講した後、その想像力を驚くべきアート作品にまで具体化させることができた。

Loden Foundationのツェワン・タシ事務局長によると、彼女はこれらの作品から、作者が何を伝えたかったのかを理解しようと努めたという。「その作者がこの場にいないのが残念でなりません。」彼女は、これらの子どもたちが、どのような事情でYDRCに入所するようになったのかを知りたかったと述べた。

Youth Development Fundのソナム・チョキ販売担当官によると、1週間の芸術クラスで子どもたちが美しい芸術作品を描けるようになったのには驚いたという。「こうした素晴らしい作品から何を読み取れるのかを考えるのは楽しい経験でした。」

作品展は4月27日まで開かれる予定。

今頃気付いたのだが、4月21日は国連が定めた「世界創造と革新の日(World Creativity and Innovation Day)」だったらしい。1年365日、ほぼ毎日国連の「世界なんちゃらデー」というのがあって、ブータン政府はその多くで何らかの式典を行っているが、どこの役所の所管にも落としにくいようなテーマになると、さすがにそれはないかな。4月21日はそんな日だったかもしれない。

でも、くしくもこの作品展は、その前日から始まっていたわけだ。

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研修生に行う現金給付 [ブータン]

政府、技術訓練生向け給付金を改定
Govt. revises stipend for technical trainees
Dechen Dolkar 記者、Kuensel、2022年4月14日(木)
https://kuenselonline.com/govt-revises-stipend-for-technical-trainees/
【要約】
政府は職業訓練校(TTI)とゾリグチュスム研修所(IZC)の生徒に支給する給付金を、今年1月、1ヶ月1,500ニュルタムから同3,500ニュルタムに引き上げた。ビルド・ブータン・プロジェクト(BBP)及び技能開発プログラム(SDP)からの801万7000ニュルタムの再流用が閣議で認められたことに伴う措置。

労働人材省は、TTIやIZCでの技術訓練には多くの施設実習努力が求められるため、この改定を要求した。技術教育局の関係者によると、研修プログラムは中等学校や大学での教育と違い、多くの実習が求められる。「TTIとIZCは、2005年に改定された現行の給付金ではバランスの取れた食事や最低限のカロリー摂取に至らない」と述べる。

この関係者はまた、OJTや産業界との連携は技術教育・職業訓練(TVET)においては重要なコンポーネントと位置付けられているが、訓練生にその実習場所において何ヶ月も過ごすことが求められる。OJTでは、訓練生一人一人が食事と宿泊をやり繰りするのにこの給付金を利用している。給付額の改定は、優秀な生徒をTVETプログラム受講に向かわせるための1つの手段となると期待される。

政府はまた、同省に対し、既存プロジェクトやプログラムからの予算流用で給付額改定をまかなうよう指示した。正規訓練生の大半が建設関連訓練を受けていることから、同省は2022年6月まではBBPからの予算流用で給付額改定をまかなうことを決めた。

一方、同省は、職業訓練校の生徒がインターンに行けるよう、コース期間を延長する可能性を探るよう指示を受けた。OJTのような形でのインターンは、訓練カリキュラム全体の一部と位置付けられてきた。すべての訓練生が、卒業前に、関連産業において3ヶ月のOJTを受けることが義務とされている。同省関係者によると、BBPでは、OJT受入期間が6カ月に増やされたとのこと。

また、訓練生にとっても、受入産業界側にとっても効果のあるOJTとなるようさらなる改善を図るため、技術教育局ではOJTガイドラインの見直しを行っているところである。

2022年3月現在、6つの職業訓練校と2つのゾリグチュスム校で、合計1,396人の訓練生が各種技能訓練を受講中である。

少し前に、チュメ職業訓練校が3Dプリントの2カ月研修の受講生募集をかけている話をブログで取り上げたことがある(「2カ月間、3Dプリントを習ったなら」)。その時に、寄宿サービス付きの集合研修になんで現金給付までなされるのかがよくわからないとの疑問を投げかけさせていただいた。

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タグ:TVET 職業訓練
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さっそくお世話になりました [ブータン]

保健省、コロナ抗体検査キットの使用を承認
MoH approves use of COVID-19 antigen self-test kits
Kinzang Lhadon記者、BBS、2022年4月13日(水)
http://www.bbs.bt/news/?p=167880
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【要約】
保健省は、薬剤規制庁(DRA)とともに、COVID-19抗体自己検査キットの国内使用を承認した。多くの人がこのキットにアクセスできる状況が生まれてきたのを背景に、緊急時の使用を認めたもの。DRAに登録された薬局は、このキットの販売が可能となる。

既報の通り、僕は濃厚接触の疑いがあり、14日(木)以降、人との接触を極力避けていました。週が明けた18日(月)は、ホテル近くの抗原検査会場に行き、ちゃんと検査を受けて陰性が確認されたので、午後から外出し、普通に仕事に戻ることができました。プンツォリン引越しまで残り10日を切り、ここで隔離になったら本当にヤバいと思ってましたが、取りあえず大事に至らず、ホッとしています。

自主的に対人接触を控えていた時期、ホテルのオーナーから抗原検査の自己検査用キットを譲ってもらい、二度ほど自分でやってみた。タイ製で取扱説明書はすべてタイ語で書かれており、Googleレンズを使ってなんとか翻訳して、それで使用することができた。別に誰かに訊けばわかる内容だったが、使用にあたっては説明書が読めないのは大きなハードルになるかもしれない。

もう1つの課題は、これは自己検査の後で市内の検査会場で実際に鼻腔綿棒を鼻の穴に突っ込まれてみて気付いたのだが、検査会場で王立感染症対策センター(RCDC)の人にやってもらう方が、綿棒を鼻の奥まで突っ込まれる。情け容赦なく、サンプル採取後は涙が出る。しかし、自己検査だとどうしても程度が甘く、それが検査結果に影響する可能性があるように思う。

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もう、検査会場混んでませんでした。市中で咳込んでる人は大勢見かけるのに、街の人出はとんでもない状態。僕が訪問を延期した人々のほとんどが、もう1回陽性やってるから来ても問題ないよと言われるのだが、ホイホイ受けちゃうと派遣元からお叱りを受けるので月曜まで控えておりました。
タグ:COVID-19
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『羽なしティンカー・ベル』 [備忘録]

このブログ、東京・三鷹の義父がフォローして下さっていると先日妻から聞きました。個人的なメッセージですが、ご愛顧ありがとうございます!また、家族をご近所に残し、二度目の単身赴任をすることをお許し下さったことにも感謝しかありません。さらに、この記事を書いている4月16日は、57回目のご結婚記念日だと先ほど知りました。ダイヤモンド婚まであと少しです。お元気で長生きして下さい。

そんな殊勝なことを冒頭で述べた後で、この記事を書くのは若干気が引けるのですが、週末の息抜きだと笑ってお許し下さい。


羽なしティンカーベル 大合本 全3巻収録

羽なしティンカーベル 大合本 全3巻収録

  • 作者: 柳沢きみお
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
  • 発売日: 2021/06/01
  • メディア: Kindle版
内容紹介
【全3巻収録】高校3年生の秀一は受験を控え、勉強に明け暮れる毎日。勉強だらけの毎日に悶々としつつ、片思いの佐和子を見つめる日常を送っていた。そんなある日、佐和子は突然教室を飛び出してしまう。教師の制止を振り切り、ついていく秀一。佐和子は人生に迷いを抱いていた。そんな佐和子にどこまでもついていこうとする秀一。果たして二人の行先は・・・?
【Kindle Unlimited】
実は、14日(木)朝、オフィスの個室で1時間打合せをした相手がその後抗体検査を受けて陽性判定されてしまい、僕自身も濃厚接触の疑いありとなってしまった。そのため、14日午後以降、対面で人と会う打合せなどはすべてキャンセルし、ホテルの自室にこもり、対人接触を避けることにした。

対面での打合せに向け資料等作成を急いでいたこともあって、急にその打合せが流れた結果、少し時間に余裕ができた。その間に本気で読んだ本の紹介は後日しようと思うが、それでも時間があったので、本日ご紹介する初期の柳沢きみお作品もKindle Unlimitedでダウンロードして読んでしまった。

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『「探求」する学びをつくる』 [仕事の小ネタ]

「探究」する学びをつくる

「探究」する学びをつくる

  • 作者: 藤原 さと
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: Kindle版
出版社からのコメント
経済・教育格差が広がるなか、子どもの生きる力を伸ばし、幸せな未来につなげる「探究」する学びをつくるにはどうすればよいのだろう。世界屈指のプロジェクト型学習を行う米ハイ・テック・ハイ校は低所得層の生徒が約半数だが大学進学率は96%を誇る。その教育プログラムを日本に導入した著者による探究の教科書。
【購入(キンドル)】
先月、首都ロックダウンの最中に出てみたオンラインセミナーの基調講演で、本書の著者が登壇されていた。FB友にも別の経緯から本書を紹介していた友人がおり、それで興味があってこの著者の登壇されるオンラインセミナーも出てみたわけだけど、やはり面白そうだなと思ってキンドルでダウンロードしてみた。

本書は全編を通じてハイ・テック・ハイ校の紹介ともいえる。現時点ではまだ著者が勧める2016年のドキュメンタリー映画『Most Likely to Succeed』を観てないので、見たらもっと理解できるような気がするし、同じく著者が度々引用している同校の教員がまとめたプロジェクト型学習(PBL)の実践ガイドを読めば、同校における「本質的な問い」の立て方ももっと理解できたかもしれない。少なくとも次のステップで何をやったらいいのかが少しわかっただけでも、前進だと受け止めたい。


Hands And Minds: A Guide To Project-Based Learning For Teachers By Teachers

Hands And Minds: A Guide To Project-Based Learning For Teachers By Teachers

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: ペーパーバック


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リンチェンディン検問所、遂に完成 [ブータン]

リンチェンディンの統合検問所が操業開始
Integrated checkpoint in Rinchending operational
Sonam Penjor記者(プンツォリン)、BBS、2022年4月13日(水)
http://www.bbs.bt/news/?p=167870
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【抄訳】
チュカ県リンチェンディンの陸橋上に建設されていた統合検問所が操業開始した。今日、その開通式が開かれた。検問所は自動車両番号読取機、自動開閉式ゲート棒、監視カメラ、障害者向けトイレ等の設備を備える。総工費4億1500万ニュルタムで、2016年8月に着工。度重なるロックダウンや行動制限により、完工は1年遅れた。

前回の駐在時代からずっと建設されていた検問所がようやく開所したそうである。下の地図でもわかる通り、この検問所は僕の今回の派遣先であるCSTから近い。間もなく引っ越す予定なので、利用するのが今から楽しみだ。

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