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『定年前、しなくてもいい5つのこと』 [自己啓発]

定年前、しなくていい5つのこと~「定年の常識」にダマされるな!~ (光文社新書)

定年前、しなくていい5つのこと~「定年の常識」にダマされるな!~ (光文社新書)

  • 作者: 大江 英樹
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/12/25
  • メディア: Kindle版
内容紹介
「年金は絶対に破綻しない」「再雇用で働くのはおやめなさい」「地域デビューは危険」…etc. 世の定年準備のアドバイスは不安を煽るものが多いが、実際の定年後の生活ではお金も仕事もそれほど心配する必要はなく、むしろ不安に煽られて間違った行動を起こすほうが危険だ。退職後8年の経済コラムニストが、自身の体験と豊富な取材に基づき、老後の不安解消のための考え方と、不安に駆られてしないほうがいいことを具体的に指南する。
【Kindle Unlimited】
60歳の誕生日まで、残り3週間を切ってきた。定年後をどう過ごすかは、たまに気になって本を読んだりもするのだが、大筋としては納得できるものの、定年後同じ会社に再任用で居残って年金受給開始年齢まで過ごすことを前提に書かれていたりする本もあったりして、そこだけはブラックボックスのように思えていた。

本書の構成は以下の通りである。サブタイトルにある「しなくてもいい5つのこと」というのは、第1章から第5章までに書かれている5項目であるが、それぞれ見出し自体はショッキングだが、書かれている内容を見るとそりゃそうだと思う。

 第1章 お金の心配、する必要はナシ!
 第2章 サラリーマン脳は捨てよう!
 第3章 夫婦で旅行なんて行かなくてもいい
 第4章 地域コミュニティとは付き合わなくてもいい!
 第5章 趣味がなくても一向に平気!
 第6章 でも、これだけはやっておこう
 第7章 人生は60歳からが面白い

還暦を迎えるまで取りあえず大きな波乱もなく一緒に暮らしてきたサラリーマン世帯の夫婦が、仕事のない休日にすべてを妻にぶん投げて自宅でのんびりしていることなんて、許してもらえるのかどうかはわからないけれど、そういう夫婦の間の「あるある」も踏まえて書かれていて、読者には受け容れやすい主張となっている。

本書で特に僕が安心したのが、同じ会社での60歳定年後の再任用に、明確に否定的な見解を示していることだ。65歳になって以降のことを考えれば、早めに今の会社人間からは卒業して、モードをセカンドライフに移していった方がいいし、収入の落ち込みも、支出の節約である程度までは乗り切れるという。このあたりは、僕自身考えていたことだったので、本書に背中を押してもらえた気がして、気持ちよく読了することができた。

但し、方向性は間違っていないといっても、取組みが足りてない部分も相当あるように思える。特に、支出を節約する努力の中でも食事面のDIYはあまりできてない。そもそも食べられたらいいというぐらいの感覚なので、あまり料理にハマる可能性もなさそうだ。適当に作っていても許されるならやるけれど、調理器具や調味料の使い方でいちいち目くじらを立てられるのもしんどい。その辺は、定年後のオジサンを迎える家人の側の心得、60歳の子どもにかける言葉、といったハウツー本があってもいいんじゃないかな~などと考えたりもする。売れないか(苦笑)。

誕生日を迎えても、あと半年ほどはブータンで暮らす予定。その間にもうちょっと老後の飯のタネをちゃんと磨かないと―――とだけは考えている。

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うしこ

お久しぶりです。この本最近読みました。
定年後の起業を勧めている内容が斬新で「その手があったか!」とは思ったものの、何をすべきかが思いつきません(汗)
by うしこ (2023-07-06 11:45) 

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