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廃棄物が生み出すローカルビジネス [ブータン]


wastepreneurという言葉があるらしい。廃棄物をビジネスにする企業家というような意味だろう。

10月31日付クエンセルで、チラン県メンチュナ村で、スクラップ業を始めた大卒企業家のビジネスモデルが紹介されていた。近くの処分場に作業員を送り、PETボトル、段ボール、プラスチックを回収、併せて自社へのリサイクルごみの持ち込みを有料で受け付け、これらをまとめてリサイクル業者に売るという仕組みらしい。

チランの話とはいえ、おそらくどこに行っても有望なローカルビジネスだろう。そして、大卒がやるような仕事じゃないという親の反対とか。それに、再利用の価値があるのが「PETボトル」「段ボール」「プラスチック」というのもそうだ。あれ?「アルミ缶」とかどうなんだろうか?

この企業家はリサイクルごみの利用は別のリサイクル業者に売る形で対応している。ゲレフにそういう業者があるようだけれど、ひょっとしたらインドに出て行っているのかもしれない。

先月、うちのカレッジでものづくり共創デザインマラソン「メイカソン」というのが行われた。メイカソンの模様はJICAのプロジェクトのニュースでも紹介されている。8チームがプレゼンした試作品の中にも廃棄物問題に取り組んだものが2点あったが、そのうちの1つ「空き缶圧縮機」はわりとすぐにどこででも作れそうなデザインだった。

IMG_20221022_145318.jpg

アルミ缶もリサイクル業者への引渡しの対象になっていれば、こういう簡易圧縮機のニーズもあるのだが、そうでなくてもそもそもアルミは再利用価値があるのではないでしょうか。こういうアルミ缶の圧縮ができたら、アルミ鋳造してインゴットとかちょっとした置物とか、アクセサリーとか作れたりするのではないか。そういうケースも示していかないとなと、個人的には思った記事だった。

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次回の出場はどうなる? [ブータン]


今年も辛うじてブータンチームはFIRST主催のグローバルチャレンジに出場することが叶った。

10月13日から17日まで、スイスのジュネーブで開催された国際コンテストに、18歳以下のティンプーの生徒3人が出場。180ヵ国から参加したチーム中、60位内に入ったとBBSでは報じられている。

このイベントには、メンターが2人同行した。1人はBBSのインタビューも受けているペマ・ヤンゾムで、バベサ初等学校の臨時教員である。元ファブラボ・マンダラのスタッフで、今年米国MITとファブ・ファンデーションが主催した6カ月のものづくり集中コース「ファブアカデミー」の卒業生でもある。

そしてもう1人、髭面で集合写真に写っている若者は、我がCSTのIT学科の4年生R君である。

CSTの学生で、しかも彼のことは1年以上前からよく知っているので、彼を通じてFIRSTグローバルチャレンジのことは聞いた。冒頭「辛うじて」と付けたのは、8月も下旬になって、彼が今回のブータンチームのメンターを務めているという話を彼から突然聞かされ、「渡航費用捻出のあてがないので援助して欲しい」と懇願されたからだ。

たまたまJICAの所長さんを含め、ブータン事務所の方が数名プンツォリンに来らたタイミングだったので、御一行にも彼の説明を聞いてもらった。でも、その時の僕の結論は、「今年はCSTの学生が絡んでいるだけになんとかしてあげたいけれど、来年以降は誰がブータンチームの編成に責任を持つのかが不明」で、来年以降の方針が明確に示されないなら、今年の渡航の支援をJICAに急にお願いするのは難しいのではないかということになった。

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タグ:First STEM教育
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アモチュ道路の状況 [ブータン]


アモチュの新タウン区画整備事業とともに進められる筈だった道路は、ここ数年間ほとんど同じ状況にある。僕が最初にアモチュ橋まで行ったのは2018年7月。そして今年2022年6月にも、アモチュ橋を渡ってサムチまで足を運ぶ機会があった。その間4年が経過しているが、元々バンピーな道路に加え、雨期の移動だから穴ぼこには水が溜まり、深さが予想できなくなる。所々に「洗い越し」が存在し、雨期で水量がそこそこある川を車で横断せねばならなかった。

今年の移動では久々の車酔いも経験した。プンツォリンを出発してからすぐにアモチュ道路だから、ここで酔いがはじまると、残る2時間の行程は相当きついものになる。

車は泥だらけ。汚れるだけならまだいいが、サスペンションを痛める可能性だってあるし、頻繁に水に浸かればボディやパーツの劣化も早い。

4年間ほとんど変わらなかったアモチュ道路が、ようやく整備される、今月中には整地作業が始まり、来月中には舗装工事も終わるというのが道路局職員のコメント。まあ希望的観測で言っているんだろうから発言通りには進まないとは思う。年内ぐらいには終えて、政府高官が避寒で訪れる1月頃には見違える状態になっている―――ことを期待したい。少なくとも「雨」はもう言い訳として使えないだろうし。

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この小豆は日本市場向け [ブータン]


小豆栽培がBBSで取り上げられていた。農業省のすすめで小豆栽培に転換したチラン県セルギタン・ゲオッグ(郡)からの報告で、記事のしまいの方で、来年2月に収穫された小豆は、政府に買い上げられ、日本市場に輸出されるとまで書かれていた。

僕の前回の駐在の頃、日本の商社が小豆の生産委託をブータンに導入しようとしたことがあった。日本市場にではなく、日系企業が増え続けるインド市場向けということで。しかし、農家の求める買取保証価格が高すぎて断念されたと聞く。なんでそんなに強気なんだとボヤいておられたそうだ。当時近くにおられた農業の専門家に聞くと、「小豆は生産に適した高度がトウガラシと競合するので、トウガラシを参考価格にして、それよりも高い条件が提示されないと、農家はわざわざ作付転換しない」そうだ。なるほど。

この記事によると、元々耕作放棄地だったところで小豆栽培を始めたそうだから、当時の商社さんが直面したような抵抗は農家にはなかったのかもしれない。また、記事では1kgあたり250ニュルタムで政府が買取りを保証しているみたいだが、これって相当高い気がする。日本への輸出でペイするのだろうか。ブータンで「オーガニック」といったら、粗放栽培と大きく変わらないので、価格の割に質がイマイチということにもなりかねない。「ブータン」ということもあって、最初は関心を持って手に取ってくれるかもしれないが、日本の消費者は買い続けてくれるのだろうか。

こちらで在留邦人向けにテストでもすりゃあいいのにね。在留邦人の間で、あんこの需要は確実にあると思う。数年前に日本の商社が狙っていたのだって、インドの在留邦人は皆あんこが恋しいというところに注目していた筈だ。インドのスイーツは文字通りスイートすぎるため、ほどよい甘さのあんこはありがたいのだ。国内産であっても小豆があるのなら、あんこは作ってみたい。僕ですらそう思ってしまう。

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視覚障害とICT [ブータン]


昨日、僕がフォロワー登録しているOpening Your Heart To Bhutanという国際NGOのFacebookページで、「視覚障害者向けのICTは、自立生活の鍵」というメッセージとともに、ブータン視覚障害者音楽研修センターにおける3年間のトレーナー研修プログラムがローンチされたことが報じられていた。冒頭取り上げたBBSの報道はそのローンチング式典を取り上げたものである。

こういう研修センターがすでにブータンにはあるのだというのは知らなかった。支援するのは英国拠点のOpening Your Heart to Bhutanとスイスブータン協会で、たぶん訓練用の機材の提供はこれらの外国人アクターが行うのだろう。マスタートレーナーはさすがに現地調達だろう。何しろ、Sustainable Development Fee(SDF)で召し上げられる「1泊200ドル」はデカすぎる。


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空中歩道を歩ける公園 [ブータン]


山から下りてきて、プンツォリンのタウンに入ってすぐ左手にある王立ガバナンス戦略研究研修所(RIGSS)の前の公園のリニューアルがほぼ終わり、数週間以内にローンチングが行われると、10月10日(月)のBBSが報じている。

当初予定は9月末には完成予定ということだった。報道によると、あとは仕上げ作業が少し残っているとのことだが、11日にタウンに行った際にちょっと見た感じでは、BBSのHPの写真のアングルでは確かにほとんど仕上がっているようにも見えるが、実際のところは未完成の部分がまだまだ多いという印象だ。しかも、先週から今週にかけて、滝のような雨が1日に何回も降ることがあり、なかなか思ったように作業が進められないという制約もきっとあるのだろう。

この公園の設計は、CSTの建築学科で学内コンペがあって、その優勝者のデザインが採用されたと聞く。この設計の注目ポイントは空中歩道だろう。どういうコンセプトなのかはよく知らないのだけれど、確かに話のタネに一度は歩いてみたくなる歩道だ。

数週間以内にローンチングされるとのことだが、意外と来年の花博と抱き合わせにされるかもしれない。ゲレフかプンツォリンかのいずれかだろうと言われているが、どちらになっても過去のサムドゥップジョンカルのケースを参考にするなら開催時期は来年2月下旬だろう。そして、そうなるとそこまでローンチングを引っ張って、プンツォリンで花博ということにもなるかもしれない。

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教育省の組織再編は第一弾 [ブータン]


2022年10月8日(土)のクエンセルの記事からの引用。面白いことに、この記事、ティンプーの記者ではなく、プンツォリンのラジェッシュ・ライ記者の記名である。考えられるのは、教育省関係者がプンツォリンに来ていたので彼が取材をしたのか、それともこの週はティンプーがツェチュ(大祭)の三連休があったりして、ティンプー在住の記者の人出が足りなかったか。たぶん後者だろう。ティンプーがツェチュでお休みであったとしても、プンツォリンでは普通に仕事が行われていたから。

記事の内容は、7日(木)に教育省が公表した組織改編に関するものである。要点をかいつまんで紹介すると、

◆学校教育局(DSE)とカリキュラム専門性開発局(DCPD)はDSEに統合。
(DCPDは元々パロにあった王立教育評議会(REC)で、カリキュラム開発を担当していた。)

◆DSEは、①学校カリキュラム課(SCD)、②教員開発課(TDD)、③教育リーダーシップ課(ELD)、
 ④STEMイノベーション課(SID)、 ⑤幼児教育課(ECCD)、⑥特別教育課(SEND)、
 ⑦学校連携調整課(SLD)の7課に再編(記事には「5課」とあるが、「7課」の誤りだろう。)

◆カリキュラム開発の決定権限の独立性を担保するため、外部有識者の任命に基づく、カリキュラム・
 技術諮問委員会(Curriculum and Technical Advisory Board)を設置。

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タグ:教育
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放っておけば使われなくなる機材 [ブータン]


僕はすでに任地を離れてただいま首都に滞在中です。飛行機に乗る前に、少しだけ片付けておきたい仕事があったので。その1つが、教育省青年スポーツ局(DYS)から頼まれていた、全国のユースセンターのコーディネーターとボランティアを対象とした「3Dプリンター操作研修」の実施概要の打合せだった。

ユニセフによる機材供与で、2019年から2020年にかけて、プログラマブルコンピューティングモジュール「Pi-Top 4」と、3Dプリンター「UP mini ES」が国内4カ所のユースセンターに供与された。正確に言うと、Pi-Top 4の方はCOVID-19感染拡大前だったので4カ所に配備できたが、UP miniの方は、COVID-19のハイリスク地域に指定されたプンツォリンやゲレフへの配備は実現せず、代わりにパロとクルタンに配備された。ユニセフへの説明上、どこかへの配備がなされて、使用開始したという実績が必要だったからだ。

ユニセフは、機材供与はしたけれど、その機材の操作や運用を指導できる専門家までは派遣していない。そこでユニセフとDYSが期待したのが、2017年7月にオープンした「ファブラボ・ブータン」だった。そもそもPi-Topの普及はファブラボ・ブータンが始めたものだし、3Dプリンターの機種選定をする際にもファブラボ・ブータンのスタッフがユニセフに助言したと聞く。このため、Pi-Topを使ったコーディングや3Dプリンターの操作研修の講師派遣やトラブルシューティングについては、DYSはファブラボ・ブータンに丸投げしてきた。

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CSTとAMCの包括連携協定 [ブータン]


うちのカレッジのIT学科のFacebookで、昨日(9月15日)に、パロの農業機械化センター(AMC)とCSTとの間で、包括連携協定の覚書(MOU)が締結されたことが伝えられた。AMCからは、キンガ・ノルブ所長をはじめとする研究開発班の面々が出席、CST側は、チェキ・ドルジ学長以下、研究連携担当副学長、IT学科の教員が協議及び集合写真に納まった。MOU締結後、AMCの一行は、8月25日に開所したばかりの「ファブラボCST」もご訪問下さった。


このCSTとのMOU締結の模様は、AMCのFacebookでも掲載された。いずれも研究者を擁し、農業機械の研究開発を専門とするAMCと、画像診断や通信技術、アプリ開発等を専門とするCSTとの間で共同研究が進められれば、農業IoTや特殊目的ドローンの研究開発などで、新たな可能性を広げることができるだろう。そして、試作や実装にあたっては、「ファブラボCST」をプラットフォームとして使っていただけたらとても嬉しく思う。

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8カ月で800人 [ブータン]


ひと昔前なら猫も杓子も「公務員」を目指していたブータン人が、今や目指しているのが「オーストラリア」とは…。大した仕事でなくても、もらえる給料がブータン国内で一所懸命働いて稼ぐ給料よりも高いというのだから、オーストラリアを目指すというのは当然か。

大した仕事ではないが仕事には困らず、かつほどほど稼げるというのなら、オジサンも暮らしてみたいよ(笑)。
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