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『笑う森』 [読書日記]


笑う森

笑う森

  • 作者: 荻原浩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2024/05/30
  • メディア: Kindle版

内容紹介
5歳の男児が神森で行方不明になった。同じ一週間、4人の男女も森に迷い込んでいた。拭えない罪を背負う彼らの真実と贖罪。
【購入】
このブログの記事でもたびたび示唆している通り、僕は5月初旬に東京から長岡に生活拠点を移した。ただ、それ以前から始まっていた研修の実習が毎週末横浜で行われており、これに出るために5月は毎週末東京に戻り、長距離バスで横浜通いを続けた。こうソーシャルメディア上で書いていれば、本作品で出てくる拓馬のような「特定のプロ」だったら、僕の素性は一発でわかるに違いない(笑)。

幸い、横浜通いは先週で終了したので、週末の深夜バスで僕の姿を見かけることはもうあまりないと思う。今となっては笑い話で済ませられるが、横浜通いをしていた頃は、アサインメントをクリアするのに追いまくられて精神的に相当追い詰められていた。加えて、ふだん睡眠時間を削って深夜まで机にへばりついて作業していたので足腰が弱くなってもいたので、いつエコノミークラス症候群になるか心配でたまらなかった。そのくせ、5月で職場が切り替わったので、新しい健康保険証が手元に届いたのは5月20日過ぎだった。よく無事で過ごせたと思う。

さて、深夜のバスの車中では社内消灯で当然読書などはできないが、待ち時間でなら読書はできる。そのため、手が寂しいと感じた時は図書館で文庫小説を借りるか書店で新刊小説を購入してそれを旅のお供に携行するようなことも何度か行った。

荻原浩さんの新作を知ったのは、横浜通いの最後の週末だった。ふだんと違って金曜日には現地入りして実習を受けた後、週末を挟んで月曜日にも補習があったので、土日は東京の自宅で過ごした。

土曜の朝に自宅でグダグダしている状況なんて、本当に久しぶりだ。ゆっくり起きたわけではなかったが、早々に朝食を済ませてテレビで『王様のブランチ』を観た。そこで紹介されていたのが本作品で、しかも荻原さんへのインタビュー付きだった。

この5カ月間、そういう世の中の動き全般に疎かったので、全然知らなかった。ただ、わりと荻原作品は読んでいる方だったし、面白そうだったので、これも何かの縁だと思い、自宅周辺の書店で探してみて、なかったので週明けに横浜の有隣堂で見つけて1冊購入。読み始めたのは数日後であった。

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再々読『SFを実現する』 [仕事の小ネタ]

SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書 2265)

SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書 2265)

  • 作者: 田中 浩也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/05/16
  • メディア: 新書

今年1月から受講していたデジタルものづくりのグローバル人材養成プログラムも、先週、卒業製作のプレゼンが終わり、卒業に向けて残るハードルは、毎週出される演習課題のうち問題未解決で放置していたものへの対応と、卒業製作のプロセスの文章化を、今月末までに片付けることの2つになった。作業期限はあるものの、卒業製作自体をプレゼン当日までに用意するのに比べたらなんとかなりそうなので、プレゼンを終えた先週末は、この研修のことを考えず、もっぱらリフレッシュに努めた。

本書の著者も、このプログラムが2009年に始まってかなり初期の段階で受講されている。本書にはその話は出てこないが、別の著書の中でその時のご経験を詳述しておられる。時系列的には、その経験についてご紹介された後で本書を書かれている。いわば、その受講経験を今後どう「拡張」していくかについての著者の私見が語られている本なので、今の段階でもう一度読み直してみようかと考えた。

ちなみに、SSブログで本書を紹介するのはこれが三度目だ。

1回目は刊行直後の2014年6月。刊行はその1カ月前で、青年海外協力隊員のご尽力で、フィリピンに初めてのファブラボができ、その開業に合わせて第1回ファブラボ・アジアネットワーク会合(FAN)が同国で開催されたタイミングだ。日本で「ファブラボ」がいちばん盛り上がっていた2013~14年のある意味クライマックス的タイミングで本書は出ている。たぶんにご祝儀の側面もあったと思う。
https://sanchai-documents.blog.ss-blog.jp/2014-06-28-1

ちなみに、今年5月は、そのフィリピンのファブラボ第1号ができてちょうど10年の節目を迎えた。フィリピンではその後ファブラボの数が32に増え(今年3月時点でカウント)、今後53にまで増えると見込まれている。そのきっかけを作ったのが日本人の協力隊員だというのは、とても誇らしいことだ。また、FANの方はその後も隔年ペースで開催されていて、今年10月にはオーストラリアで、2年後の2026年にはマレーシアでの開催が決まっている。

2回目は、僕が最初のブータン駐在を終えて帰って来て、何カ所かから「帰国報告」を求められていた2019年11月に、その準備も兼ねた文献調査という位置付けで読んだ。当時の僕にとっては「ファブラボ」はブータンでの活動の中のほんの一部でしかなかったので、帰国報告の中でそれだけを特出しして話すというわけにはいかなかった。かと言って、短いプレゼンの中で「ファブラボ」をちゃんと説明しきるのも難しかったので、「あとはこれを読んで…」と本書に誘導するようにしたかったのである。
https://sanchai-documents.blog.ss-blog.jp/2019-12-07

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『十の輪をくぐる』 [読書日記]

十の輪をくぐる (小学館文庫 つ 14-1)

十の輪をくぐる (小学館文庫 つ 14-1)

  • 作者: 辻堂 ゆめ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2023/12/06
  • メディア: 文庫
内容紹介
認知症の母が呟いた家族の「秘密」とは。
スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は……東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づく。51年前。紡績工場で女工として働いていた万津子は、19歳で三井鉱山の職員と結婚。夫の暴力と子育ての難しさに悩んでいたが、幼い息子が起こしたある事件をきっかけに、家や近隣での居場所を失う。そんな彼女が、故郷を捨て、上京したのはなぜだったのか。泰介は万津子の部屋で見つけた新聞記事を頼りに、母の「秘密」を探り始める。それは同時に、泰介が日頃感じている「生きづらさ」にもつながっていて──。1964年と2020年、二つの東京五輪の時代を生きる親子の姿を三代にわたって描いた感動作。いま最も注目を集める若手作家・辻堂ゆめによる圧巻の大河小説!!
【コミセン図書室】
先週、恒例の週末帰京を行った際、時間があったのでコミセン図書室で本を3冊借りた。その時は6月8日の週末も東京に戻るつもりでいたので、貸出期間2週間なら3冊読めると見込んだのだが、その帰京が不要となったため、どうしてもこの週末に返却してしまう必要が生じた。このため、コミセン図書室で借りた3冊どころか、市立図書館で借りた4冊も軒並み返却を今週中に済ませる必要が出て来て、僕は先週末に新潟に持って帰った本を、全部今回東京に持ち帰った。実際のところ、読み終えることができたのは2冊のみ。市立図書館で借りた4冊のうち、2冊は参考書なのでまあいいとして、5冊を1週間で返却しなければいけなくなった。結局読めたのはうち2冊のみ。残る3冊は泣く泣く返却した。

本作品は作家も初めてだし、あまり期待もせずに借りた。借りた理由は、主人公・泰介が僕自身の年齢と近く、かつ母・万津子の年齢もうちの母と近いと感じたからだ。万津子は51年前に尾張一宮の紡績工場に集団就職で来て勤めていたが、うちの母もお隣りの岐阜の紡績工場に勤めていた。中卒か高卒かの違いはあるが、登場人物の設定としてちょっと共感するところがあったのだと思う。

ただ、泰介の自己中心の傍若無人ぶりは、読んでいて嫌悪感がひどすぎてつらかった。3歳の頃の泰介も、58歳の現在の泰介も、どちらもそんな調子で、本編を通じてあまりいいキャラクターとしては描かれていない。「落ち着きがない」「人の話を聞かない」「言い出したら聞かない」等は僕も小さい頃には言われたことがあったが、普通は大人になっていけば気付くだろう。そこを還暦近くまで気付くこともなく過ごしてきてしまい、家族や職場の同僚を困惑させている姿は正直引く。

そういう、読みづらさをある程度覚悟して読む必要はあると思う。

それを差し引けば、読んでよかったと思える作品だった。自分の母の紡績工場での生活とか、たぶんそうだったんだろうというのが垣間見えた気もしたし、自分自身の子どもの頃ってこうやって毎日近所の子どもたちと連れ立って遊んでいたんだよなっというのを思い出すいい機会にもなった。
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再読『チーム』 [読書日記]

チーム (実業之日本社文庫)

チーム (実業之日本社文庫)

  • 作者: 堂場 瞬一
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2014/10/10
  • メディア: Kindle版
箱根駅伝の出場を逃した大学のなかから、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。究極のチームスポーツといわれる駅伝で、いわば“敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、何のために襷をつなぐのか。東京~箱根間往復217.9kmの勝負の行方は――選手たちの葛藤と激走を描ききったスポーツ小説の金字塔。
【MT市立図書館】
池井戸潤の新作『俺たちの箱根駅伝』を読んだ後、デジャブ感が強かったので、同じく学連選抜チームの激闘を扱った堂場瞬一『チーム』を再読することにした。なお、本作品は2011年1月に一度読んでいる。学連選抜を主題としてとり上げる作品は『チーム』で1つの形が作られてしまったので、池井戸氏の最新作を知った時も、ちょっと二番煎じかなという危惧はしたし、どこで『チーム』との差別化を図るのかで頭をひねったのかも見どころではあった気がする。

『俺たちの箱根駅伝』をご紹介した際、「この波乱が起きるには、①学連チーム監督の采配と選手との適合性、②荒れた気象条件、③学連チームのチームとしての一体感の醸成、④他の有力校の抱える不安要素―――等々の要素が重ならないと難しい」と書いた。

『チーム』の方は、4位どころか優勝争いを描いているので、『俺たちの箱根駅伝』以上にハードルが高いが、『チーム』にも同じ要素はあったように思う。山上りや山下りのコースに適性がある選手が予選会敗退チームにいるかどうかはやはり大きな要素だろう。いずれの話でも、ブレーキになる区間もある。それはストーリー展開上必要不可欠な波乱だと言える。

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『ケアとアートの教室』 [仕事の小ネタ]

ケアとアートの教室

ケアとアートの教室

  • 作者: 東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト
  • 出版社/メーカー: 左右社*
  • 発売日: 2022/03/11
  • メディア: Kindle版
内容紹介
藝大で福祉? 東京藝術大学学生と社会人がともに学んだ「アート×福祉」プロジェクトの記録介護、障害、貧困、LGBTQ+、そしてアート。様々な分野で活躍する人々と、東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト(通称DOOR)の受講生がともに学び、考える。そこから見えてきたのは、福祉と芸術が「人間とは何かを問う」という点でつながっているということ。ケアとアートの境界を行く17項!。
【購入】
3月まで在籍していた会社への通勤途中で使っていたターミナル駅から、自宅に歩いて帰る途中の繁華街のはずれに、ブックカフェができた。飲み物の単価が高いので、カフェとして利用したことはないが、品揃えには特徴があり、駅周辺の大衆向けと書店だとなかなか扱わないようなテーマの、専門書と一般書の境界領域にある本を選んで置いてある。在庫をこんなに抱えて売れるのだろうかと首を傾げたくなるが、この手のブックカフェは増えてきているのだろうか。

何はともあれ冷やかし半分で初めて入店した際、面白そうだなと思って購入したのがこの1冊。その頃受講開始していて、今も受講中のグローバルディプロマコースを修了できたら、その先に取り組みたいと考えていたのが修得したスキルを福祉の分野で生かしたいと思っている。今は未だ講座を無事修了できるかどうかの当落線上で大苦戦を強いられていて、具体的に大きな行動につなげることは難しいが、それでも小さな布石はいくつか打ってきていて、修了したら何から始めるかはクリアにはなっている。

購入後は、この講座の課題で毎週追いまくられる生活が本格化したため、講座と直接関係のない領域の読書は後回しにせざるを得なかった。講座との関連性が強く、かつ自分自身が弱いと自覚している領域の本を読むことが増え、他領域の本や小説などはあまり読むことができなくなってきた。それはこの3カ月ほどのブログの更新頻度の低下や紹介図書の偏りなどでご覧いただけると思う。

それで後回しにしていた本書だったが、生活拠点を長岡に移した際、今がその時だと思って最初に読むことにした。理由は、本書で登場する東京藝大と同じアート分野の専門大学で働くことになったからだ。

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『基礎からわかる「Bluetooth」』 [仕事の小ネタ]

基礎からわかる「Bluetooth」 [第3版] (I/O BOOKS)

基礎からわかる「Bluetooth」 [第3版] (I/O BOOKS)

  • 作者: 瀧本 往人
  • 出版社/メーカー: 工学社
  • 発売日: 2021/09/25
  • メディア: 単行本
内容紹介
「Bluetooth」は、近距離にあるデジタル機器やツールをつなぐ無線規格ですが、「スマホ」や「タブレット」などにも搭載され、「イヤホン」や「キーボード」とつないでいます。さらに、低電力で通信が可能な「BLE」(Bluetooth Low Energy)が、スマホなど端末同士での通信や、近付くとスマホに直接情報を届ける「Beacon」(ビーコン)、「ウェアラブル端末」との通信手段として使われ、今後一層の普及が見込まれます。「Bluetooth」の「仕組み」から「各規格との違い」まで、詳細に解説。※前回の「増補版」出版から、バージョン「5.1」~「5.3」が登場し、さまざまな改良が加わり、新技術に対応しました。本書はその新仕様についての解説を追加し、全体の内容を現在の事情に即したものに改めたものです。
【MT市立図書館】
本書は、近所の市立図書館で二度借りた。一度読んだだけでは何が書かれているのか理解することができず、実際にIOTデバイスをスマホとBluetoothで接続するようなプログラムを書いてデバイスに書き込んで動かしてみる体験を経た上で、もう一度借りて読み直してみた。

Arduino IDEでサンプルスケッチを物色した際、「UART」「Advertize」「Service」など、定義がよくわからない言葉が連発し、どのサンプルを使えばいいのか理解するのが難しかった。「Central」と「Peripheral」という言葉も、デバイス側かスマホ側かどちらがどちらなのか、頭の中がグチャグチャになってしまった。

さらに、僕が知りたかったのは、単なる接続のOn/Offだけのプロトコルがあるのかどうかというのと、仮にデバイス側で電池節約のためにディープスリープモードに移行させたら、Bluetoothのペアリングは解除されてしまうのかどうか、もしそうなら、ペアリングが自動切断されないでもデバイス側でディープスリープモードに入る方法はないのかという点だったが、

そういうのに、ドンピシャで答えをくれる本ではない。上で挙げたような言葉は知ってて当たり前のように解説されているので、これで「基礎からわかる」はないんじゃないかなと苦笑したくなった。勿論、著者の定義的には「基礎」の範疇に入るとおぼしき記述はそこここに見られるけれども。

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『ラズパイPico完全ガイド』 [仕事の小ネタ]

最新Pico W対応!ラズパイPico完全ガイド

最新Pico W対応!ラズパイPico完全ガイド

  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2023/03/17
  • メディア: Kindle版
内容紹介
「スマホでコントロールできるリモコンカー」「室内の快適さや換気の目安を表示する装置」「暗くなったら自動で点灯するキーボードライト」…etc。
注目のマイコンボード「Raspberry Pi Pico」と各種電子パーツを組み合わせれば、個人でもこうした高度な制御を伴う電子工作の作品を生み出すことが可能です。マイコンボードに初めて触れる初心者から、さまざまな電子パーツの動かし方や実用工作の方法論などをまとめて知りたい中級者以上の人まで、Raspberry Pi Picoを使った電子工作の知識を余すところなく収録しています。
【購入】
購入後、4月に一度通読して、読書メーター上は「読了」したことになっている本である。ただ、読了したから終わりというのではなく、通読して何がどのへんに書かれているのかを把握した後は、常にレファレンスブックとして必要な箇所を探して読み直している。

そういう意味で、紹介するタイミングがなかなかつかめずにいたのだが、5月はSSブログの読書日記の更新頻度が著しく低いので、このタイミングでのご紹介でもいいかもと判断し、掲載に踏み切った。

さらに言えば、この著者である福田和宏氏は、今月下旬、『ラズパイ5完全ガイド』という姉妹本を刊行予定らしい。目下のところ、今すぐにラズパイ5に挑戦する予定はないので、新刊の方は買うつもりはないのだが、応援も兼ねてPicoとPico Wの完全ガイドの方を紹介させてもらいたい。

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『俺たちの箱根駅伝』(上)(下) [池井戸潤]

俺たちの箱根駅伝 上 (文春e-book)

俺たちの箱根駅伝 上 (文春e-book)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/04/12
  • メディア: Kindle版
俺たちの箱根駅伝 下 (文春e-book)

俺たちの箱根駅伝 下 (文春e-book)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/04/12
  • メディア: Kindle版
内容紹介
池井戸潤の最新長編の舞台は、「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。若人たちの熱き戦いが、いま始まる!

古豪・明誠学院大学陸上競技部。箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
【購入】
5月に入って生活環境がまた激変し、今は新潟県長岡市に生活の拠点を移している。ただ、1月から受講開始しているディプロマプログラムのローカルセッションが週末に横浜であるので、平日は長岡で過ごし、週末は東京の自宅に戻ってローカルセッションに備える二重生活が、これからも1~2カ月は続く見込みだ。

このプログラムが佳境に入っているため、SSブログもnoteも更新がなかなかできないでいる。ブログ記事を書いている時間は演習課題の取組みに充てるべきだとの自覚があるし、SSブログに至っては、そもそもアウトプットに必要なインプット―――つまり読書に充てる時間が覚束ない。

唯一の救いは長岡~東京・横浜間の移動だ。たいていの場合はすぐに寝落ちしてしまうため、バスの中で5時間近く読書を集中して続けるのは難しいが、正直高速バスの車内では睡眠か読書以外できることがないため、結構読書は進む。

ましてや読み始めたら止められない池井戸潤の小説である。今回は、上巻は東京から長岡に戻るバスの車中で読み始めて下車後同日夜に読了し、下巻については翌週末に持ち越すことができず、続きが読みたいと平日に睡眠時間を削って読んでしまった。個人的には上述の原則を破った形になり、罪悪感もあった。でも、そこは次の長距離バスの車内では演習課題と直結するテーマの本を読んで、次回以降紹介するということで、お赦し下さい。

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タグ:駅伝 箱根
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『雑に作る』 [仕事の小ネタ]


雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集

雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集

  • 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
  • 発売日: 2023/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

内容紹介
独学、手探りで、“雑に”電子工作を続けてきた3人の“先輩”による電子工作実践書。「完成度は低くてもまずは完成させること」を目標に、作りたいものがあるけど入門書の内容だけでは作れないという初心者や、何を作ったらよいのか思いつかない人を対象とし、最低限の技術を身につける方法、雑に使える電子部品など、限界まで敷居の低いノウハウを紹介。1つの技術で数多くの作品を作る方法、「そのうちやろう」問題への立ち向かい方など、アイデアを生み出し、そのアイデアを完成まで導くマインドセットも紹介します。「雑な作品作りでも大丈夫!」という平和な心で、電子工作、ものづくりの初心者を応援します。
【購入】
現在受講しているデジタルものづくり系のグローバルディプロマコースが佳境に差し掛かった4月は、読書量がガクンと落ちた。課題をこなすのに精一杯で、読書にいそしんでいるような心の余裕を完全に失っていた時期だ。マンガという「飛び道具」を加えても7冊しか読めていない。年初の貯金があるとはいえ、ちょっと寂しい数字ではある。

そうはいっても本日ご紹介の書籍は、ものづくりという点において受講中のコースとは方向性は似ていて、なんとか4月中に読み終えたかったのだけれど、課題と格闘する過程で起きたバグの解消に時間を費やしすぎたり、引越し準備と重なったりして、なかなか速度を上げられずに月をまたいでしまった。

本書は昨年末の発刊で、わりと待ちわびていた刊行だったので、お金を払って1冊購入した。

「待ちわびて」としたのは、本書刊行のきっかけとなった2023年9月のMaker Faire Tokyoでのステージイベントは、僕はブータンからライブで視聴していて、「自分が指向するのはこれだ」と思わず膝を打ったからだ。主著者の石川大樹さんは「雑」と表現し、登壇した藤原麻里奈さんは「「雑」に見えるかもしれないが本人は真面目に取り組んでいる」とちょっと反論されていたが、ギャラリーがその作品を見る際の目線を少し下げて、製作者が一歩前に出やすくする環境を作るという点で、「雑に作る」というまとめ方であるのはいいかと思う。製作者が真剣に取組み、努力しているのは間違いない。

このステージイベントの模様は、今でもYouTubeで見ることができる。

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『教養としての上級語彙』 [読書日記]

教養としての上級語彙―知的人生のための500語―(新潮選書)

教養としての上級語彙―知的人生のための500語―(新潮選書)

  • 作者: 宮崎哲弥
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/11/24
  • メディア: Kindle版
内容紹介
「さらば、ボキャ貧!」――文章の即戦力となる言葉の数々。
「矜恃」「席巻」「白眉」……ワンランク上の語彙を使いこなして表現をもっと豊かにしたい。そんな要望に応えるべく、博覧強記の評論家が中学生の頃より本や雑誌、新聞からメモしてきた「語彙ノート」の1万語から500余語を厳選。読むだけで言葉のレパートリーが拡がり、それらを駆使できるようになる異色の「文章読本」。索引は新潮社の本書ページでダウンロード可能。
【MT市立図書館】
僕が昨年末まで海外駐在生活を送っていた際、日本での毎日の報道の情報源はニッポン放送ポッドキャストにあった「飯田浩司のOK COZY UP」である。毎日異なるコメンテーターが登場して、その日の新聞朝刊の記事を中心にニュースに有識者としてコメントをされる。コメンテーターによって程度にばらつきはあるけれど、上から目線でコメントする嫌~なコメンテーターもいる。

実は本書の筆者もこのラジオ番組のレギュラーコメンテーターの1人で、2週間に1回程度の頻度で出演されている。他にもっと上から目線での物言いをするコメンテーターもいるので、宮崎氏のコメントが鼻につくという印象は、この番組を聴き続けるうちに徐々に薄れていった気がする。それでも、どちらかというとあまり印象の良くない方のコメンテーターの1人である。(あくまで主観ですので…。)

その宮崎氏が、2022年秋頃にこの本のことを盛んに番組出演の時に語っておられた。いつもシニカルなコメントをされる著者のこと、「上級語彙」というタイトルも刺激的で、「おまえらどうせ知らないだろうけど、上級国民はこういう語彙を使いこなせるんだよ」と訴えかけてきているように感じていた。

そのうち読もうと思っていたけれど、遅くなったのは著者に対する僕の印象論が素直に食指を伸ばすのを邪魔したからである。あと1週間で僕も国内で引越しして、しばらくは近所の市立図書館を利用することができなくなる。長らく「読みたい本」リストに挙げてあった本は少しぐらい読んでおこうと思い、何冊かをリストアップして図書館の貸出予約に登録した。その中で比較的早く順番が回って来たのが本書で、他の本はひどいもので27人待ちというのもあったりして、予約を断念したものが多い。

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