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2023年のGOOD-BAD-UGLY [ご挨拶]

12月17日に帰国して、翌日から普通に出勤して新しい仕事を始めています。とはいっても「早期退職」という人生で最も重大な出来事を前にした一時的な腰かけに過ぎない職場です。勤務開始してから2週間、システムの不具合もあって在宅勤務や有給休暇の申請ができないため、ほぼ毎日出勤して周囲を観察していましたが、なんだか仕事が個人レベルでサイロ化していて、誰が何をやっているのか見えにくくなっているように感じました。

「オープン」が1つのキーワードだったこれまでの仕事と比べて、ものすごく大きなギャップです。それでも、席をいただけただけでもありがたいと思わないといけないですが。

以上申し上げた上で、2023年の回顧録をまとめてお送りしたいところだったのですが、ブータンでの仕事が大半を占め、職住近接の極めて狭い行動半径の中で公私もクソもない状態で12月まで過ごしたので、その活動の大半はnoteで書いた55本の記事と、J●CAの公式HP(日本語)で昨年1年間で掲載した22本の記事、それに私が配属されていたプンツォリンのFabLab CSTのFacebookページで掲載した数多くの英文ポストでほぼ語りつくしていて、かつJ●CA専門家としての業務完了報告書とプロジェクトの業務完了報告書まで提出して、それぞれ派遣期間2年7カ月とプロジェクト協力期間3年間の総括もそこでしてしまいました。この2つのレポートもいずれ公開されると聞いているので、あえてSSブログで駄文を新たに掲載するのもどうかと思います。

ただ、1つ言わせてもらうとすれば、体力的にも精神的にも疲弊しまくった1年間でした。なんとか無事で乗り切れたのでホッとしましたが、もう一度やれと言われも絶対やりたいとは思いません。帰国してからもいきなり仕事だったし、その勢いで正月休みを過ごしたら、とうとうぎっくり腰をやってしまいました。

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ブログ更新再開のお知らせ [ご挨拶]

気が付けば、2カ月にもわたってブログを休載しておりました。
理由は、単純に仕事が忙しかったからです。

当時のSSブログの位置付けは、当時住んでいたブータンの時事ネタ紹介と読書日記の二本立てでした。しかし、ここ数カ月、そのどちらもやっている余裕を無くしました。新聞・テレビなどのメディアをフォローし、世間一般の時事ネタを拾っている余裕も、読書日記掲載のための読書も、どちらもできず、もっぱら職務に専念していました。

その職務の一環でやっていた情報発信は、noteの方でずっと掲載を続けています。むしろ、ここ数カ月はそちらの方をメインに書いていました。

お気づきかとは思いますが、このSSブログおさぼり傾向は今年7月頃から見られたものです。それでも8月頃は、12月の帰国を視野に入れて読み込みを急いだ時期でもあったので、読書自体はしていて、それでブログも掲載できていました。そんな余裕すらなくしたのが9月以降です。

でも、今僕は既に帰国しました。これでブータンからは切り離されますし、しばらくは古巣の職場に身は寄せますが、それも今年度内いっぱいで、2月以降は有給休暇を消化することにしています。たくさん本が読めることでしょう。今からワクワクしています。

そんなわけで、SSブログの方は、読書ブログとしてこれから再スタートさせたいと思います。
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2022年のGOOD-BAD-UGLY [ご挨拶]

2022年をひと言で振り返るなら、自分のやりたいことをやらせてもらっている時は、どんなに忙しくても幸福感には満たされるということに尽きるでしょう。

相変わらず任地に入れない中で迎えた新年でしたが、ようやく行動制限が緩和されて4月下旬に任地入りが実現。それでも以後しばらくは今後の商売道具となる筈の機材が届かず、施設を操業開始することもできませんでした。それがようやく実現した8月下旬からは、まともな休日がほとんどない中で年末まで駆け抜けてきた感じです。

小刻みな喜怒哀楽はありましたが、全体を通じて言えるのは、「終わり良ければ総て良し」ですかね。

◇◇◇◇

以上申し上げた上で、2022年の個人的重大ニュースを以下で概括してみます。

1.年明け早々の首都ロックダウン(UGLY)
これはしんどかった。2021年5月に派遣されてきて以降、一度も任地プンツォリンに入ることもできずに越年してしまい、その間、カウンターパートもいない中で首都での活動をなんとか組み立ててきました。冬休みにはティンプーで滞留しているCSTの学生も相当数いたので、首都のファブラボ・マンダラ(旧ファブラボ・ブータン)にお願いして、学生向けものづくり研修をやってみたり、JICAの事務所会議室をお借りして、週末だけのmicro:bit講習会をやってみたりと、冬場もそれなりにやれることはやろうと試みたのですが、1月半ばからはじまった首都のロックダウンで、完全に息の根を止められました。

何がつらかったって、滞在先のホテルで缶詰めになり、身動きが取れなかったことです。自分はいったい何のためにここにいるのだろうか、これなら別にブータンに来ずに東京にいればよかったのではないか、そんな自問自答の日々でした。他の要因もあったのですが、本当に精神的におかしくなりそうでした。

大使館がないから、在留邦人に対する声かけもなされないし、うちの派遣元の組織の出先事務所も、自分達自身が缶詰になっている状態だから、私たちへの声かけなどほとんどありません。自分の中で、派遣元の組織に対する不満も爆発しそうでしたが、ひょっとしたらそんな状態にあるのは自分だけではないのではないかと気付き、むしろ僕のような状態にある在留邦人間で横のつながりを自ら作るべきではないかと考えるようになりました。

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2021年のGOOD-BAD-UGLY [ご挨拶]

毎年大晦日にアップしている回顧録ですが、2021年版はとてもエモーショナル、かつマイナスオーラがかなり出まくった書きぶりになっているので、お見苦しいところがかなりあろうかと思います。気になる方は「BAD」「UGLY」部分はすっ飛ばし、No.1とNo.10だけをご覧下さい。

10.父の介護(BAD)
これは年末になって急に浮上してきた懸案事項で、本番は年明けからだろうと思っています。
―――1年前のブログの最後を、僕はこんなふうに締めくくっていました。

父と二人で暮らしていた実家の母と、離れて生活していた三人の息子たちの間で、どのように介護を進めて行ったらいいのか模索をはじめてから3カ月後の3月末、父は施設で息をひきとりました。東京都の緊急事態宣言が一時的にでも解除されて、僕が里帰りしていたタイミングでの出来事でした。しかも、5月中旬からのブータンへの赴任を控え、いったん渡航したら簡単には戻って来れない状況下で、母が介護疲れで共倒れになってしまわないかと心配していた中での突然の死去でした。オヤジ、タイミング良すぎます(苦笑)。四十九日の法要までは見届けられませんでしたが、おかげで、そこまでは息子の1人として、できるだけのことはして出発できたかと思います。

またしても生活環境に大きな変化があったわけですが、人生の手本としてずっと僕の前方に君臨していた父を失ったことは、やはり僕にとっては今年最大の悲しい出来事でした。

◇◇◇◇

以上申し上げた上で、2021年の個人的重大ニュースを以下で概括してみます。

1.Snapmakerとの出会い(GOOD)
2021年は、Snapmakerという、3Dプリンターとレーザー加工機、CNCの3つのモジュールの付け替え可能なデスクトップ工作機械の購入ではじまりました。これに加えて、年明けから3Dデザインのプログラム「Tinkercad」を徹底的に独習し、1カ月ほどで、人にも教えられるほどになりました。自宅の机の上で、何か急にものを作りたくなった時、デザインから3Dプリントまですぐにできるようになり、かつプリントに伴って発生するアドヒージョンの問題とか自分で解決策を探り、自分なりのフォーミュラを探すこともできたと思います。

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2020年のGOOD-BAD-UGLY [ご挨拶]

振り返ってみれば、今年はどう考えても帰国前の3月がピークで、それ以後はどんどん落ち込んでいった1年でした。来年控えていることを考えると、まったくどん底の状況で年末年始を迎えていても、2020年は反転上昇が期待できます。下がるだけ下がったので、あとは上がるだけです。それを期待して、2020年を迎えたいと思います。

1年前のブログで、僕はそう書いていました。どん底だと言っていた2019年末でしたが、振り返ってみると本当の底は2020年の最初の3カ月でした。その当時僕のメンタルの不調に絡んだ人々のことは、決して忘れません。因縁の職場とは、新型コロナウィルス感染拡大に伴う4月の緊急事態宣言を契機におさらばしましたが、僕の後任ではないものの、今年1月から採用になりうちのチームに加わった若手のスタッフにも同じような体の不調が生じていると聞くと、心が痛みます。

チームの顔ぶれが変わっても、なんで同じようなことが繰り返されるのだろうか―――。

僕個人に話を戻すと、そこからは反転上昇だと期待していた4月の異動は、次のステップに向けた短期の腰かけ的なポジションだろうと考えていました。ところが、新型コロナウィルス感染拡大の影響が思っていた以上に長引き、居候のつもりが戦力カウントされることになってしまいました。所属組織では退職年齢に近い今、将来的に自分のやりたいことに専念できる環境を作っていきたいと思っていたところに、どんどん別の作業の指示が来ます。しかも、勤続30年近くなると仕事はどんどん複雑化してきていて、作業手順書や説明資料がどんどん増殖しています。久々に本社でデスクオフィサー的な仕事をやってみると、複雑な作業内容を理解するのが大変で、とりあえずなんとか期限に間に合わせた作業も、後から「ここが違う、あそこが違う」などと、若いスタッフに指摘を受ける体たらくです。

昨年度籍を置いていた部署での精神的につらい仕事からすると、些細なことだと思いますが。

結局、この状況のまま、年末を迎えようとしているわけです。今年は、コロナ禍で様々なイベントも自粛が相次ぎ、ろくな外出もできず、妻と計画していた結婚25周年の台湾旅行も実現しませんでした。なんか、何もせずに年末を迎えてしまった感じがなきにしもありません。

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自著刊行決まったようです。 [ご挨拶]

今年の年始の目標の5番目に、「2019年に出せなかった本を必ず出します」と書きました。

年明けすぐに再構成してリライト作業をやろうと思っていたのですが、思わぬ仕事が入ってしまい、その仕事絡みで職場の上司や同僚に振り回されて、しばらくリライトをやる心の余裕を無くしていました。

6月、以前仕事でお世話になった方から、回顧録を自費出版したとのことで1冊頂戴し、読んですごく刺激を受けました。在宅勤務の合間にリライト作業を10日ほどで終え、狙っていた出版社に企画書と一部原稿を提出しました。

7月8日に連絡があり、出版企画案が通ったと聞かされました。刊行されれば、日本語では2冊目の単著となります。目標達成にめどがたち、ちょっとホッとしています。

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おかげさまで10,000 nice! [ご挨拶]

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御礼申し上げるのが遅くなりましたが、一昨日、累計nice!数が1万件の大台に到達しました。いつもご訪問下さり、nice!をポチっと押して下さる皆さま、ありがとうございます。

最近nice!を押して下さっている方々の多くは、ブログランキング上位の方々で、各々のブログポストに100件以上のnice!を集めておられます。すごいなと思います。自分がいくらそれを目指しても多分無理なので、あくまで自分自身のナレッジマネジメントという目的は見失わず、マイペースで行きたいと思います。

最近、過去ログを調べて幾つかの記事を読み返していたら、その日のPVだけが突出して1,000PV台というとんでもない数字になりました。PVも500万の大台を越えていますが、実はそのかなりの部分は、自分自身が過去ログを調べていた結果なのではないかと思えてきました。そのあたりのからくり、未だによくわかりません。最大の読者が自分自身であることだけは確かです(笑)。

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2020年第1四半期を回顧する [ご挨拶]

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このグラフは、2019年の大みそかに書いたブログエントリー「2019年のGOOD-BAD-UGLY」で使った自分の前向き度の移り変わりを示したものです。そして、後半前向き度がダダ下がりだった2019年を振り返り、「下がるだけ下がったので、あとは上がるだけ」と述べて結んでいました。

実際その後どうなったのかというと、年末時点でゼロだった僕の前向き度はその後も下がり続け、2月半ばにさらにどん底を迎えました。妻の手術というのもありましたが、それ以上にこたえたのは、妻の手術とその後の入院生活に付き添っている間に、自分の担当していた案件に上司からNGが出て、それ以降もネチネチやられたことでした。自分が何をやったらいいのかわからなくなる、足元がふらつくのも感じました。こりゃまたメンタルやられるかもと本気で危惧しました。

思えば3月第1週がどん底でした。あまりにも胸苦しさが頻繁に起きるようになったので、意を決して心臓のCT検査を受診することにしました。この検査を受けると言い始めた頃からようやく、人を平気でバカ呼ばわりする同僚の、僕に対する当たりが柔らかくなりました。上司は相変わらずだったけれど、同僚が仕事を代わってくれたところもあり、それに救われた部分もありました。幸いなことに、心臓には異常なしとの結果が出ました。本当に心臓に問題でもあれば、自分の将来設計に大きな狂いが生じるところだったのでホッとしました。

苦しかった担当案件も年度末に向けて徐々に片付くようになっていきました。マイクロマネジメントをしてくる上司も年度末で退任予定だったので、3月後半の当たりは弱まりました。なので、V字回復とまではいかないけれど、少しだけ僕自身の気持ちの前向き度は年度末に向けて改善していきました。年度末時点で、上記曲線の目盛りで20~30あたりまでは持ち直してきています。

この因縁の部署を、僕は昨日付で去りました。

新型コロナウィルスの影響でほとんどの同僚が在宅勤務に入っていますが、その間に僕は自分の机まわりを片付け、静かに職場を後にしました。自分の会社でのキャリアの中で、都合3回、通算8年1カ月もいた部署ですが、こうしてメンタルをやられかけたことが二度あり、あまりいい思い出がありません。

もう自分も「退職」が頭をよぎる年齢です。ここに出戻ることはもうないでしょう。

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気が付けば、サンチャイ★ブログも15年 [ご挨拶]

今朝、朝風呂で湯船に浸かっていたら、ふと、「そういえば、サンチャイ★ブログを開設したのは2005年の2月下旬だったな」と思い出しました。風呂から出て、過去ログを確認してみたところ、2005年2月23日の記事が最初のエントリーとなっていました。惜しい!

2日遅れになってしまいましたが、日頃のご愛顧を厚く御礼申し上げます。
と申しつつ、よくも15年も続けてきたものだとちょっと感動―――。


ただ、当時の過去ログの記述を見ていると、実際はそれよりも半年ぐらい前からミクシィのコミュで書いていたものを、そのコミュを使わないようになっていくのに伴い、ブログに引越しさせたという経緯があったようです。(そのへんの記憶は、僕自身も曖昧になってきています。)

簡易HPとしてブログというものが世に出始めた初期の頃に、怖いもの見たさで開設した記憶があります。その意味では、15年というのは結構な金字塔であるように思います。

自分の記憶もあやふやなように、人の記憶は時々すり替わります。これからも、読んだ本のこと、自分がやったこと、当時考えていたことなどを忘れないよう、時々思い出せるよう、そして僕を知っている人に思い出してもらえるよう、地道に記録を残していくようにしたいと思います。


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2019年のGOOD-BAD-UGLY [ご挨拶]

例年、大みそかにアップしている回顧録ですが、ちょっと趣向を凝らして、今年1年間の気持ちの前向き度をグラフで表してみることにしました。

前向き度曲線.jpg

ご覧の通りで、仮に前向き度50のところから1年が始まったとして、この年末にはなんと前向き度ゼロというところまで気持ちが落ち込んでいます。目下の最大のタスクに関する納得感のなさ、自分はいったい誰のために仕事をしているのだろうかというミッション喪失感、そんなのに関わっている間にもっと自分が大事にしていたものが失われていく恐怖感、それによって自分の将来展望が閉ざされていくのではないかという不安感、などが交錯。状況打開してくれると期待して打っておいた2つの布石についても吉報はなく、なんともいえない気持ちで年末を迎えています。

途中にはいくつか、萎える気力を一時的に立て直す出来事もありました。それらのほとんどが、職場を離れたところで起きています。職場以外の場でそうした気分転換の機会があったのは、今にしてみれば大きかったと思います。でも、少し前向きになって職場に戻ると、またどよんとした空気に圧し潰されそうになる、そんなことの繰り返しでした。

3月末に帰国して、はじめのうちは朝の通勤電車も立っていても苦にならなかったのですが、夏頃から立っていると突然胸が苦しくなる時間帯がありました。一駅か二駅やり過ごせば、胸苦しさは去ります。帰りの電車ではそんなことは全く起きません。朝の通勤電車だけは、時間をかけても座る席を確保するようにして、なんとか対処しています。

が、最近は職場で胸苦しさを感じるようになりました。特に、ある特定の仕事を特定の人々とやらねばならないときにだけそれを感じる。新たな「爆弾」が落ちてくる時、会議をやっている時、そういう状況を知らない外野が暢気にメールで「作業依頼」をしてくる時、胸が苦しくなる。明らかに気持ちが拒否している。10月以降が特にひどく、元々僕がやっていた仕事を、僕自身の留守中に同僚にチャラにされたこともあるし、コメント依頼されたのでしたコメントを、気に入らなかったのか同僚にひっくり返されたこともあり、その同僚とぶつかったこともありました。

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