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『指導者のエゴが才能をダメにする』 [ベースボール]

指導者のエゴが才能をダメにする ノムラの指導論

指導者のエゴが才能をダメにする ノムラの指導論

  • 作者: 野村克也
  • 出版社/メーカー: カンゼン
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: 単行本
内容紹介
間違いだらけの野球観を捨て、『本物の野球』を学べ/その教え方が、選手を潰す!/「投球制限」に過敏になるな/“褒める"教え、一辺倒への違和感/抽象的なアドバイスは百害あって一利なし<br> 野球競技人口が年々減少していく中、特に未来のプロ野球選手を育てる“指導者"が果たす役割は大きくなっている。選手一人一人の将来に向けて、勝ち負けだけにとらわれず、どのように教えるか。指導者としてあるべき姿、基本をまとめたのがこの1冊だ。具体的な技術論から、選手を教える上で指導者が心得るべきリーダー論まで、野村元監督の野球人生における経験をすべて凝縮した1冊になっている。
【Kindle Unlimited】
僕の贔屓の中日ドラゴンズは、今期も最下位独走中である。投手王国と言われているが、昨夜はソフトバンクとの交流戦初戦で中継ぎの橋本侑樹投手が三者連続死球というとんでもない記録を打ち立てて惨敗。交流戦すら浮上のきっかけになりそうもない状況だ。

成績不振の原因をすべて監督のせいにするつもりはないが、とはいえ、2021年秋に立浪和義氏の監督就任が報じられた後、秋季キャンプで監督自らが選手に打撃指導を始めたとの報を目にして、「やばいかも」との不安を抱いた。中村紀洋コーチも自身の打撃理論にはこだわりのある人なので、それぞれの理論が合わない時はどうなるのだろうかと思っていたら、中村コーチは一軍から二軍へと配置転換となった。

立浪監督が選手の打撃フォームに口を出しすぎるとか、彼は彼なりの「良い打者」の理想像というのがあるとか、メディアや解説者がいろいろ報じると、ヤフーコメント欄にはよく、昔ノムさんが言ったといわれる逸話がよく言及される。

曰く、選手はひとりひとり体形や体格が異なるので、1つの打撃フォームがすべての選手にとってベストの打撃フォームであるわけではない。だから、自分が特定の打撃フォームにこだわってもしょうがないし、自分には打撃指導はできない―――そんなニュアンスだったと思う。

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地元産の竹には期待するが… [ブータン]

リンチェンディン僧院の斜面安定化に向け、竹の植樹を実施
Bamboos planted to mitigate landslide risks on Rinchending Monastery- Phuentshogling
Kinley Dem記者、BBS、2023年5月27日(土)
http://www.bbs.bt/news/?p=186414
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【ほとんど抄訳【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】】
モンスーンの季節が近づき、プンツォリン郡(ドゥンカク)と市(トムデ)の職員は、地滑りの予防策を検討している。今日、関係者とボランティアは、リンチェンディン僧院の下にある約3エーカーの地域に3千本以上の竹の苗木を植えた。

リンチェンディン僧院の下の地域は、カルバンディ・ゴンパとして人気があり、地滑りが発生しやすい。僧院の下は地滑りが多く、現在もその危険にさらされている。駐車場の一部が浸食され、さらに駐車場、歩道、近くのチョルテンに亀裂が発生している。僧院の僧侶たちは、次のモンスーンで同様の地滑りが起こるのではないかと懸念している。

「ここはとても危険です。昨年は地滑りで2軒の家が埋まりました。モンスーンが始まった今、もし地滑りが起きたら、まず私の後ろにあるチョルテンに、次に僧院に影響が出るでしょう」(リンチェンディン僧院のロペン・ナムゲイ氏談)

リンチェンディン僧院のロペンである彼は、「支援を求めるため、関係当局に手紙を出した」と言う。支援を受けたとはいえ、僧院の下に作られた壁はあまり役には立たなかった。

そこで、ドゥンカクとトムデの関係者は、現在、別の対策を試みている。

「この地域は斜面崩壊が起きやすく、僧院だけでなく、近隣に住む人々にも甚大な危険を及ぼしています。壁を作るなど、さまざまな取組みが行われましたが、うまくいきませんでした。だから今、私たちは植林に挑戦しているのです」(ドゥンカクのカルマ・ジュルミ区長談)

「気候変動は、私たち全員に影響を及ぼしています。今、対策を講じなければ、僧院にも影響が及ぶでしょう」(ウッタル・クマール・ライ市長談)

200人近くが、ほうき草を含むさまざまな竹の植樹に参加した。竹は成長が早く、根が張り巡らされているため、土砂崩れを防ぐのに効果的だと関係者は言う。

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しかし、この地域に住む人々の中には、この対策に疑念を抱いている人もいる。植林は有効かもしれないが、適切な安全壁の建設がより重要だという。手遅れになる前に、より良い解決策を打ち出すよう、関係機関に求めているところだ。.

ファブラボCSTができて以降、CSTの学長は、「竹の有効活用」を口にしている。竹はブータン産の数少ない資源だから、今まで以上に活用の幅を広げるために、ファブラボの施設の活用を進めたいとおっしゃっていた。

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「GNH全国調査2022」の結果概要 [ブータン]

GNH全国調査:市民の福祉と幸福は93.6%に
GNH Survey: Citizen’s well-being and happiness touch 93.6 percent
Thukten Zangpo 記者、Kuensel、2023年5月23日(火)
https://kuenselonline.com/gnh-survey-citizens-well-being-and-happiness-touch-93-6-percent/
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【ほとんど抄訳【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】】
昨日、国立ブータンGNH研究所(CBS)で発表された「国民総幸福量(GNH)全国調査2022年版」には、印象的な結果が含まれていた。「 ブータン人の93.6%が自分が幸福だ」と回答した。これは前回調査(2015年)と比較して大幅な向上であり、国民の幸福を最優先とするブータンの継続的なコミットメントを浮き彫りにしたといえる。

総合的な幸福度を測るGNH指数は、3.3%上昇を記録。指数値は0.781に達し、2015年の前回評価時の0.756から上昇。このポジティブな傾向は、国民の生活の質が全体的に向上していることを示している。指数は0から1の範囲で、値が高いほど幸福感や幸福度が高いことを示す。

パンデミックがあったにもかかわらず、ブータンのGNHが上昇したのは、住宅、収入、学校教育、サービス、識字率などさまざまな分野の改善と、ポジティブな感情に起因していると考えられる。

しかし、健康的な日々、文化的・政治的参加、精神的健康、ディグラム・ナムジャ(ブータンの礼儀作法・服装規定)の遵守に関する指標に悪化の兆しが見られたことから、今回の調査では懸念すべき点も浮き彫りになった。

幸せだと思う人のうち、「深い幸福」は9.5%、「おおむね幸福」は38.6%、「限定的な幸福」は45.5%に分類された。一方、「幸福ではない」と答えたのは6.4%。「深い幸福」と「おおむね幸福」に該当する人の割合は、2010年から2022年にかけて7.2ポイント増加しており、全体的に幸福度が上昇傾向にあることがわかる。

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《後半に続く》

BBSがテレビのニュースでこの調査結果を報じたのは5月22日(月)のことだが、クエンセルが紙面で報じたのは23日(火)である。今回は、そちらの記事の方でご紹介する。

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『シン・日本プロレス』 [読書日記]

シン・日本プロレス: すべてはここから始まった、総合格闘技の源流と末流

シン・日本プロレス: すべてはここから始まった、総合格闘技の源流と末流

  • 出版社/メーカー: サイゾー
  • 発売日: 2022/12/26
  • メディア: Kindle版
内容紹介
疫病と戦乱の生じさせた黒雲が世界を覆い尽くした2021年から2022年にかけて、前田の個人史に大きな節目が訪れた。自身のライフワークであるファイティングネットワーク・リングスが設立から30年、一応の閉幕から20年を迎えたのだ。22年は古巣・新日本の旗揚げ50周年にも当たる。予期せぬことではあったが、師であるアントニオ猪木に今生の別れを告げる仕儀ともなった。この機会に、前田自身の経験にあらためて斬り込んでみたい。そう考えた。幸運にも快諾が得られ、二度にわたるロングインタビューが実現。その全貌を基底とし、加筆・構成したのが本書に収めた2本の記事である。
【Kindle Unlimited】
僕の親友で、今、北の大地でブックコーディネーターという仕事をしている奴がいる。もう40年近くも続いている大学時代の友人で、バイト先で出会った。そんな彼が今、SNS上で自身の本や書店・出版業界とのつながりを歴史を回顧するメモを時々アップしていて、楽しみに読ませてもらっている。

僕たちは同い年で、立場は違ったけれど、同じ神田の大型書店の同じフロアで働いていた。1984年秋から85年初夏頃までのことだったと思う。当時、僕は週刊プロレスや東スポの読者であったが、彼は週刊ゴング派だった。しかも、どちらかというと新日本プロレスの方のファンであった。全日本プロレスもハンセン、ブロディ、「スーパーフライ」ジミー・スヌーカなんかが活躍していた華々しい時代で、僕も当時住んでいた寮の先輩たちに誘われ、全日の試合観戦に行ったことは何度かあるが、それでも毎週金曜夜8時の「ワールドプロレスリング」は、先輩の部屋で欠かさず観て、その後『ふぞろいの林檎たち』や『必殺』シリーズ、さらには『タモリ倶楽部』に至るまで、先輩の部屋に入り浸っていた。

僕たちが大学2年の頃にIWGPは始まっている。その前年ぐらいに、前田日明は「10種類のスープレックス」と「フライングニールキック」を売りに、新日マットに登場していたと記憶している。その頃から週プロのムックが出はじめていて、それらを買うのに、バイトで稼いだお金を投入していた。

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『ヒルは木から落ちてこない。ぼくらのヤマビル研究記』 [読書日記]

ヒルは木から落ちてこない。 ぼくらのヤマビル研究記

ヒルは木から落ちてこない。 ぼくらのヤマビル研究記

  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2021/08/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
嫌われ者の「ヤマビル」の研究に愛をもって取り組む子どもたちが常識に挑む物語。各地で増え続けているヤマビル。山だけでなく里でも被害が増えています。知らない間に血を吸う嫌われ者のヤマビル。そんなヤマビルの生態研究に挑む小中学生がいます! その名も子どもヤマビル研究会。彼らは、山でヤマビルの数を数え、ときに自らの血を吸わせて育て、そして、解剖までするのです。そんな彼らが解き明かしてきたヤマビルの生態の数々を紹介します。そして、「ヤマビルはとてもかわいいいきものです」とまで言い切る、いききとした子どもたちの感受性に驚嘆する1冊です。
【Kindle Unlimited】
海抜300メートルのCST構内で暮らしていて、何が嫌かというと、時々ヤマビルに遭遇することである。海抜2,000メートルのゲドゥに昔配属されていた協力隊員の方に話を聞くと、朝起きると頭から血が出ていたとか、職場である学校に行くと、頭髪の隙間にヤマビルを乗せた状態で来ている生徒を見かけたという。1997年頃、仕事でネパール・ポカラ近郊の山の中を歩いていて、その日の宿泊先でトレッキングシューズを脱いだらソックスが血で染まっていたとか、翌日石畳の歩道を歩いていて、石の上で上半身(?)を鎌のようにもたげて「おいでおいで」としているヤマビルを何匹も見かけて血の気が引き、急いで駆け抜けたとか、ヤマビルに関してはトラウマになるような経験もしていて、それがあるのでブータン南部に駐在することになった時も、最大の脅威といったらヤマビルだった。(それに比べたら、サソリもアリもキングコブラも全然許せる。)

今月はここまで順調に読書量を伸ばしていて、次に何を読もうかとKindle Unlimitedの書籍を物色していて、見つけたのがこの1冊だった。三重県の菰野町周辺で、毎年月1回ぐらいのペースで集まり、山にいっぱいいるヤマビルを材料に、ヤマビルの生態研究を続けているグループがあるらしい。「子どもヤマビル研究会」という。小学校の理科の先生が、「子どもが主体を発動する授業のあり方」をテーマに長年研究を重ね、2011年に設立した地域の研究会だそうだ。その後ずっとその活動記録をアメブロで公開し続けておられるようだ。

ヤマビルアレルギーを克服するには、先ずヤマビルを知らねば―――そう思った僕は、さっそくダウンロードして読んでみることにした。

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加速する大量出国 [ブータン]

ブータンは難局を迎えるのか?
Is Bhutan heading for trouble?
Thukten Zangpo 記者、Kuensel、2023年5月13日(土)
https://kuenselonline.com/is-bhutan-heading-for-trouble/
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【ほとんど抄訳【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】】
留学や就職で海外に出る人が多く、出生率も低下していることから、高齢化社会を迎えたこの国が、経済を衰退に向かわせるのではないかと、多くの人が懸念し始めている。心配なのは、より良い機会を求めて移住しているのが、工学、医学、教育、情報技術などの専門技術を持つ国民だけではないことだ。出国済み、あるいは現在出国を計画している人々の大半は、国の生産活動基盤の構築に貢献できる若い人々や経済活動が活発な人々である。

今年1月、政府は、113カ国で、3万人以上のブータン人が生活していることを確認した(オーストラリアには約1万2千人)。今年3月までの9ヶ月間で約1万人のブータン人がオーストラリアのビザを取得しており、人口の少ない国としては非常に多い数だと思われる。

オーストラリア統計局データによると、2021年末時点で、オーストラリアには約12,000人のブータン人がおり、2016年の5,953人から倍増していた。2001年から2010年の間、1,579人以上のブータン人がオーストラリアに到着した。これが2011年から2015年の間は3,290人、2016年から2021年の間には6,993人に増加した。

王立人事院の統計によると、2021-22年度には1,462人の公務員が離職し、そのうち約70%の1,023人が自主的に辞職した。離職率は4.6%であった。同様に、2020-21年度には、779人の公務員が退職し、そのうち58.9%の459人が自主的に退職した。

また、保健・教育分野では、今年初めから7.5%、8%の離職率が確認されている。今年1月から5月までに531人の教師が辞職し、そのうち416人が自主退職である。2022年に辞職した478人の教師のうち、307人が自主退職である。

同様に、今年1月には15人の看護師が退職し、2019年から2022年の間に374人の看護師が退職した。世界保健機関(WHO)は、医師と人口の比率を1:1,000とすることを推奨している。しかし、ブータンでは1:5,000である。

人手不足は、国内のあらゆる組織、あらゆる部門で認識されている。ブータン人の多くはオーストラリアを移住先として選び、清掃員、タクシー運転手、労働者、介護士などとして働くことを希望している。

ブータンの出生率が急速に低下し、高齢化が進む中、ブータン人が大量に国外に流出することが懸念されている。同国の出生率は、1982年に女性1人当たり6人だったのが、2017年には1.9人、昨年は1.8人となり、人口置換水準2.1を下回っている。置換水準とは、女性が人口を安定させるために産むべき子どもの数で、それよりも少ないと人口が徐々に減少することになる。

アジア開発銀行の調査では、扶養率(生産年齢人口と扶養家族の割合)が上昇を続けているため、ブータンの最初の人口ボーナスは2038年まで続くと予想されている。

うちの職場も今月6人の教職員が退職し、先日職場の送別会が開催されたので、この記事はあまり他人事でもない。うち2人はうちのプロジェクトのカウンターパートであり、「オーストラリアに留学する」というのを留学ビザが下りたという記事がFacebookに載って、初めて知ってショックを受けた。普段彼らと一緒に仕事していた僕の同僚も、「留学ビザの申請をしていたことも知らなかった」と言っていた。お陰で、今週の彼との会話は留学の話題で一色で、乗り遅れまいとして彼までいなくなったらどうしようかと、そればかり悩んでいる。

この件ではいずれnoteでもちょっとした考察記事を書くつもりで準備している。取りあえずはクエンセルの最新の報道を掲載しておくにとどめたい。
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『ル・コルビュジエ』 [仕事の小ネタ]

ル・コルビュジエ (講談社学術文庫)

ル・コルビュジエ (講談社学術文庫)

  • 作者: 八束 はじめ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/09/12
  • メディア: 文庫
内容紹介
20世紀を代表する、最も有名な前衛建築家、ル・コルビュジエ(1887-1965)。「全ての建築家にとっての強迫観念(オブセッション)」「近代建築の言語そのもの」……。スイスの若き時計工芸家は、なぜこれほどまでの世界的名声を勝ち得たのか。師との出会いと決別、数多のコンペティション落選や学界との論争、生涯転身し続けた作風の背景――。建築界の巨匠を“人文主義者”という視点で捉え直し、豊富な図版と共に、その全体像をクリアに描き出す!
【購入】
うちのカレッジには建築学科がある。伝統的な組積造建築よりも、鉄筋コンクリートを使った平滑な壁面処理を行うようなモデル製作の方を見かけることが多いので、モダニズム建築も学んでいるんだろう。学生との話の種にでもなればと思い、本書も読んでみることにしたが、実際のところファブラボCSTを利用している学生の中に、建築学科生とIT学科生は非常に少ないのが現状。コーディング命のIT学科生が実体のものづくりに関心を示さないのも残念だが、模型製作の際だけでも相当利用できそうな建築学科生の利用率が伸びないのはちょっと残念だ。今のところ、ル・コルビュジエの話題を仕入れても、宝の持ち腐れかもしれない。

しかし、本書を手にしたもう1つの理由は、ル・コルビュジエの設計した都市と建造物がお隣りのインドにはあるからだ。きっかけがなくて僕は自分がインド駐在していた3年間のうちに一度も行けなかったのだが、チャンディガルのことである。1950年からル・コルビュジエが都市計画の策定に関わっている。

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全国イノベーションプラットフォーム [ブータン]

政府、イノベーション情報共有サイト「Naykab Gokab」をローンチ
Government launches Naykap Gokab for innovators
YK Poudel記者、Kuensel、2023年5月6日(土)
https://kuenselonline.com/government-launches-naykap-gokab-for-innovators/
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【ほとんど抄訳【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】】
包括的で革新的、かつ強靭なコミュニティの創造という国王陛下のビジョンに沿い、昨日ティンプーで全国イノベーションプラットフォーム「Naykap Gokab」がローンチされた。農家から学生、起業家から政策立案者、草の根イノベーターから技術イノベーターまで、すべての人がアクセスできる包括的なプラットフォームとして設計されている。

このプラットフォームでは、街灯の自動化、ブータン・モバイル・ゲーム協会、Gyelrab Analytics、Thinley Animation、HydroGarner 2.0などの革新的なアイデアが発表されたほか、様々なイベントが行われた。

このプラットフォームに命を吹き込んだのは、若手開発者のグループである「クレバー・クルー」である。クレバー・クルーは、経済省(当時)、DHIイノテック部、UNDPが主催したハッカソンに出場した22チームの中から選ばれた。プロジェクトのチームリーダーであるSangay Thinleyは、オープンアクセスのプラットフォームによって、ユーザーはアイデア、問題、解決策を共有するためにつながり、協力することができると述べる。「インターネットにアクセスできる登録ユーザーであれば、ポータルサイトで、自分が直面している課題だけでなく、ある課題に対してすでに講じられた解決策も共有することができます。」さらに彼は、「イノベーションと課題解決は、ICTとAIの進歩を活用して繁栄する」と述べた。

クリエイティブマインドのためのプラットフォームには、より多くの情報、様々なステークホルダーからの協力、そして徐々にグローバルなイノベーターとつながるための追加機能を必要とすると彼は言う。

2022年7月に始まったプラットフォーム形成の取り組みは、情報やデータの入出力のためのモジュールとして機能する8つのウェブページを備えている。商工業・雇用省のカルマ・ドルジ大臣は、イノベーションはどの国の発展にも不可欠であり、このようなプラットフォームによって、創造的な頭脳が専門知識を披露し、学ぶことができると述べた。「イノベーションとは、物事を行うための新しい、より良い方法を見つけることです。このプラットフォームが、政府や政策立案者に信頼できる本物のデータへのアクセスを提供し、情報に基づいた、根拠に基づいた国の政策を立案するのに役立つでしょう。このプラットフォームは、経済を変革し、人々の生活を向上させる足がかりとなるはず」と述べた。

UNDPのモハメド・ユヌス常駐代表は、このプラットフォームは、ブータンのクリエイティブな頭脳がデータセンターにオンラインでアクセスできる媒体であり、問題を共有して解決策を得たり、既存の問題に対する解決策を共有することができると述べた。「このロンチングは、地元の革新的なアイデアやソリューションを促進し、紹介しようとするブータン初のプラットフォームの記念碑となるでしょう」という。

ブータンには、「National Zorig Day」という記念日がある。「産業の日」とか「ものづくりの日」といった意味でお考えいただければと思う。ブータン暦の3月の15日目がZorig Dayと決まっており、今年の場合は5月5日(金)がこれに相当する。

当然、ものづくりに絡んでいる組織では、いろいろな式典が催される。CSTでも式典は開催され、かつ学生チーム10組による、試作品の展示会も開かれた。


同じ日に、商工業・雇用省やDHI、UNDPがこのウェブサイトをローンチングし、それが式典の目玉となるというのも、よくわかる。

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ひとりで進め [仕事は嫌い]

ビッグコミックオリジナル 2023年10号(2023年5月2日発売) [雑誌]

ビッグコミックオリジナル 2023年10号(2023年5月2日発売) [雑誌]

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2023/05/02
  • メディア: Kindle版

カレーマン(1) (ビッグコミックス)

カレーマン(1) (ビッグコミックス)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2022/12/28
  • メディア: Kindle版

隔週刊の「ビッグコミックオリジナル」は、2007年のインド駐在開始時に会社の近くにあった日本食レストラン「田村」に置いてあって、注文した後の待ち時間にパラパラとページをめくって読んでいた。それがきっかけとなって、帰国後も通勤帰りにキオスクで買ったりして、ずっと読み続け、2013年にキンドルを購入し、2016年にまた海外駐在になってからは、もっぱらキンドルで購読を続けている。

元々、かざま鋭二『風の大地』の続きが読みたくて購読を続けていたのだが、昨秋、作者のかざま鋭二さんがお亡くなりになり、連載が打ち切りとなってしまった。購読を続けていても舞台が難解でほとんど読まない作品もあり(どれとは言わないが)、購読を辞めるとしたらそのタイミングだったと思うが、その後も惰性で読み続けている。

そんなダラダラ続く購読の中で、現在連載中の作品の1つに、はしもとみつお『カレーマン』というのがある。舞台が神田神保町で、題材がカレーだということもあり、気になる作品ではあったが、画風は実は僕好みではなく、すごいかじり付きで読んでいるという作品というわけでもない。まあ、カレー自体は目の前にいっぱいあるような土地で今暮らしていることもあり…(苦笑)。

でも、5月2日発売の「オリジナル」第10号の『カレーマン』第20話の中に、ベンガルの詩聖ラビンドラナート・タゴールの有名な詩の引用があり、これがとても心に響いた。

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マラリア危険地帯のファブ施設だからこそ [ブータン]

2025年までにマラリア撲滅を
Bhutan targets to eliminate malaria by 2025
Kinley Dem記者、BBS、2023年2月26日(日)
http://www.bbs.bt/news/?p=182254
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【ほとんど抄訳【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】】
ブータンは、2025年までにマラリアを撲滅することを目標としている。これは、2018年と2020年の2つのターゲットを逃した後の改訂目標となっている。保健大臣によると、特に COVID-19 の大流行時に南部での国境をまたいだ問題が、この国の状況達成の妨げになっているという。ブータンは昨年9件のマラリア患者を記録したが、同省はそれら感染者がコミュニティ由来だったかどうかを見極めている。

マラリアの撲滅は、マラリアの完全な根絶を意味するものではない。保健大臣によると、マラリア撲滅のステータスは、その国で地域住民の症例が一切報告されない場合に達成されたと見なされる。つまり、国がマラリア撲滅ステータスを達成しても、輸入マラリア症例が存在する可能性はある。

同大臣によると、保健当局がすべてのマラリア患者を調査し、接触者追跡調査やその他の調査を行っているという。また、同省は、目標達成のための対策を強化するとともに、インドとの連携も強化したと報告している。

「マラリアは南部で流行しているため、国境をまたぐ話し合いも行いました。また、マラリアには国境をまたぐ問題がたくさんあります。マラリア撲滅のために、私たちは政府機関と良好なパートナーシップを築いています。ですから、マラリア撲滅のためには、これらの活動を両国で強化する必要があるのです。」

国民の意識啓発と予防は、マラリア撲滅のための重要な方策の一つだ。しかし、大臣によると、国民のコンプライアンス違反が主な課題となっているという。

「もし、人々が私たちの言うことに従ってくれるなら、私たちは非常に早く達成できるでしょう。私たちは、水を溜めないようにと言いますが、人々は水を溜め、長袖を着る必要があるのですが、誰も聞き入れません。症状が出たら報告しなければならないのに、みんな来てくれない。私たちは情報を提供するために最善を尽くしていますが、同時に、人々も従わなければなりません。」

大臣は、マラリア撲滅のためには、誰もが個々の責任を負うことが重要であると付け加えた。マラリア撲滅を達成するには、3年間連続で地域のマラリア感染者数が報告されることが必要である。

ブータンでは、2021年のマラリア患者数はわずか23人と激減している。保健年次調書(Annual Health Bulletin )によると、そのうちコミュニティ内から報告されたのは9件だった。.

いつかこの記事書こうと思っていて、気付いてみたら初出から2カ月以上が経過してしまった。鮮度が低い報道ではあるが、記事自体は単に本題に向けた導入と割り切って、本日はこの記事に絡めて別の話を取り上げたい。

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