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『開発コンサルタントという仕事』 [仕事の小ネタ]

開発コンサルタントという仕事

開発コンサルタントという仕事

  • 作者: 笹尾隆二郎
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2020/10/26
  • メディア: 単行本
内容紹介
途上国で政策提言や技術協力を担う専門家、それが開発コンサルタント。その仕事内容とキャリアパスを、具体的に詳しく紹介。
【市立図書館】
長年勤めていた法人を早期退職して、フリーランスでありながら、機会があれば年3カ月ほど海外に行ける仕事を作ることができるのが理想だと僕は考えている。たぶん今の開発コンサルタントの業界にいらっしゃる方とはそれほど競合しない領域でそれなりに経験と実績を積んできているので、ニーズがあれば手を挙げたいし、仕事を取れる自信もある。問題は、そういうニーズが顕在化するかどうかなのだけれど(苦笑)。なにせ、開発コンサルタントに仕事を外注する側の組織の人々に間で、「デジタルファブリケーション」や「3Dプリント」の潜在性をご理解いただけているとは思えないので…。

今から1年前、開発コンサルタントの卵とも言える若手の方々を対象とした研修会でお話をさせていただいたことがあるが、彼らからいただいたレスポンスは、「その潜在性は理解できるが、そういう要素を活動に取り込めという業務指示が発注者からなければコンサルタントとしては動きが取れない」とのことだった。残念ながら、それが現実だと思う。自分の寿命が来るのが先か、国際協力の業界で理解者が増えてくるのが先か、今のところはわからない。

そんな「開発コンサルタント」の仕事について、一緒に現場で働いたことがある経験上、相手のことを改めて知っておくのもいいかなと思い、今回は市立図書館で借りた本の中に、本書を含めることにした。こんな本が地方の公立図書館に所蔵されているのには正直驚いた。版元が働きかけたのか、著者の勤務先(アイシーネット)が働きかけたのか、それとも僕の知らないこの地域の方が、関心があって図書館での購入を依頼したのか、理由は何なのかはわからないが、所蔵に役割を果たされた方には感謝したい。

内容としては、大学や大学院で国際開発を勉強した人が、将来のキャリアパスとして「開発コンサルタント」を目指して欲しいという、著者の所属先の強い要望を反映させ、その面白さ、仕事の内容、そこに至るまでのキャリア形成のあり方などを述べた内容だ。特に、コンサルタントの仕事の内容については、そうした方々と現地で一緒にお仕事してきた人間としては、描かれていることにはいちいち首肯するところがあった。若い読者には、一読を期待する。

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『友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術』 [仕事の小ネタ]

友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術

友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術

  • 作者: 末岐碧衣
  • 出版社/メーカー: アルファポリス
  • 発売日: 2021/04/01
  • メディア: 単行本
「コミュ障」で「友達が0人」という、社会にうまく適応できない著者が、多くの挫折を経てたどり着いた、一人でも稼げるようになる技術「ぼっち仕事術」を指南する。コミュ障の人間関係を改善するコミュニケーションのとり方から、収支を安定させるお金の管理の仕方、病みがちな心を整えるメンタルケアまで、コミュ障ならずとも使える実践的テクニックが満載。不安定な現代を生き抜くあらゆる社会人必携のビジネス書です。
【市立図書館】
自分が目指そうとしているものがこれに近いのではないかと思ったので、図書館で借りてみることにした。自分がコミュ障であるかどうかは自分ではわからないが、プレゼン本番にあまり強くないのは自分でも自覚があり、それを人並み以上の準備と直前リハーサルで補って、なんとか取り繕って会社員生活をやり過ごした。これから目指すのは「SE」はともかくフリーランスであることは著者と同じである。

それだけに、細々とでも安心できる固定収入を確保した上で、いくつかのアドホックの仕事を組み合わせてやっていけるのが理想だと思う。このあたりは、著者と同意見である。また、がつがつ営業目的で人と会わなくても、緩いつながりをキープしておく意味でたまには会うべきだというのも同感だ。僕はそこがあまりちゃんとできていないと思う。しかも、人的ネットワーク理論で言われるような1年に1回ではなく、著者は半年に1回を推奨している。これはもうちょっとちゃんとやらないといけないと痛感させられた点だった。

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『はじめての木工家具づくり』 [仕事の小ネタ]

はじめての木工家具づくり (012DIYシリーズ)

はじめての木工家具づくり (012DIYシリーズ)

  • 出版社/メーカー: 大泉書店
  • 発売日: 2013/09/12
  • メディア: 単行本
内容紹介
木を使ったナチュラル家具づくりの基本&コツ
テーブル、机、イスなどの定番から、キッチンラック、踏み台、すき間収納まで、写真とイラストでビジュアル解説。
・基本の道具の紹介から、作品づくり、塗装の方法まで、誰もがつくれるように写真を多用してわかりやすく解説
・読者自身が自分の好みにあわせてカスタマイズできるよう、塗装の方法も複数紹介
【市立図書館】
7月下旬から8月上旬にかけてメキシコに出かけて、うち前半の1週間はチアパス州で先住民の女性グループと木工家具作りをしてきた。今振り返っても貴重な経験だったが、ああいった内容での活動になると事前にわかっていたら、今年2月に既にメキシコ行きにエントリーしていた経緯からすれば、本書のような作例集を参考にして、1つ2つ木工家具を作る経験を積んでから現地入りすれば、できたことの幅はもっと広まったのではないかと思う。

メキシコ行きは貴重な体験だったけれど、逆に今の自分に何が欠けているのかを見直す場でもあった。メキシコでできたことを喜ぶ気持ちがある一方で、できなかったことを今後どのようにできるようにしていくか、復習のための課題を突き付けられたような気がしてならない。

渡航準備の段階で、何もやっていなかったわけではない。実際のところ大型CNCを用いた家具作りは経験していた。ただ、大型CNCで切り出し、接着剤なしで組み立てるところまでは経験済みだったが、その後の仕上げで困った。どのように塗装すればいいか、その下準備で行っておくべきことは何か、何もわかっていない自分に気付かされた。

さらに言えば、大型CNCを使って正確なカットは確かにできるようになったが、そもそもカットするためのボードを買いにホームセンターに出向いた時、どのボードを使うか、すぐに決心がつかなかった。樹種による加工の難易度やクセ、留意点の違いなど、実際選択を迫られる場面に来て、どうすればいいのか途方に暮れる数分間を経験したのである。

そういうことも含めると、カットするためのデザインのところに気を取られ過ぎていて、他の工程についての予習が全然足りていなかった。そんな苦い経験が過去にはある。

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『「新しい野の学問」の時代へ』 [仕事の小ネタ]

「新しい野の学問」の時代へ―知識生産と社会実践をつなぐために

「新しい野の学問」の時代へ―知識生産と社会実践をつなぐために

  • 作者: 菅 豊
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2013/05/29
  • メディア: 単行本
内容紹介
いま、アカデミズムの狭いディシプリンに閉じ籠もることなく、多様な叡智と技能、経験を使う新しい学知が生まれつつある。それは研究者や専門家のみならず、公共部門や市民、NPOなどが協働し知識生産と社会実践をむすぶ「新しい野の学問」である。フィールドワーカーとして現実と向き合いながら、学知のあり方を問い直す。
【N市立図書館】
7月初旬に当地を訪ねて来られた知人に勧められ、読んでみることにした。この知人は、小千谷で7月に開催された「牛追い」(闘牛)の七月場所を観戦しに来られた方で、本書を薦められた理由として、東大の民俗学者である著者が、東京からの通いで、外部者として中越地震被災以降の小千谷市東山地区の牛追いの復興に尽力するには、自身が牛追いの日常の輪の中に入り、当事者に近い目線で復興を考える必要があると考えられたからだと仰っていた。

「一度、小千谷の牛追いも観てみて」―――そう言われた僕は、メキシコから長岡に戻った翌日に「お盆場所」が開催されるのを知り、急遽車を走らせて小千谷闘牛場に向かった。2000円を払っていただいた取組表には、著者が所有する牛も載っていて、著者ご自身も地元の人に交じって勢子をやっておられた。

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『神山進化論』 [仕事の小ネタ]

神山進化論: 人口減少を可能性に変えるまちづくり

神山進化論: 人口減少を可能性に変えるまちづくり

  • 作者: 神田 誠司
  • 出版社/メーカー: 学芸出版社
  • 発売日: 2018/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
徳島県神山町。人口5300人、多彩な移住者が集まる地方再生の先進地。町は今、基幹産業の活性化、移住者と地元住民の融合、行政と民間企業の連携、担い手の世代交代などの課題解決のため、農業、林業、建設業、教育の未来をつくるプロジェクトに取り組む。100人以上のプレイヤーたちに取材した現在進行形のドキュメント。
【N市立図書館】
昨日帰国しました。結局、7月25日に日本を発った後、経由地ホノルルで1本記事をアップして以降は、ネットにつながりにくい環境にいることが多かったのと、夜も結局遅くまで行事があったりしたので、さらに読書をすることも、記事をアップすることもできずに2週間以上を過ごしてしまいました。

養蜂だの、地域おこしだの、現地入りする前にはいろいろ文献を読んで自分なりの作業の仮説を立てて行ったのですが、結局のところ、仮説は当たっていたとしても、それでその通りの作業が現地でできたかというと、正直できませんでした。一緒に参加したメンバーのスキルとのバランスや、受け入れる側のコミュニティの初期条件、それに自分のコミュニケーション能力や体力的な限界なども相まって、あらかじめ想定していた作業とは全く異なる作業に時間を取られました。

だから、現地入りする前に読んでいた文献や、アイデア出しのために訪問したいくつかの博物館、アートフェスなども、役には立ちませんでした。5日間という短期間で成果を出すのではなく、1カ月とか1年とか、あるいはもっと長期間の関与が可能ならば、もっと違うソリューションを検討できた可能性はあります。今回メキシコで参加した「ファブシティ・チャレンジ」というイベントは、「関係人口」づくりのグローバル版だと思っているので、単発で終わらず、今後もホストしたコミュニティとの関係性は継続していくよう心がけている必要があると自覚はしています。

さて、一見無駄だったようにも思える事前の情報収集でしたが、それでも、長い間疎かにしていた日本の地域おこしの取組みの経緯を知る意味では、有用だったなと思うところはあります。例えば、本書で取り上げられた徳島県神山町のケースなどは、自分が日本の地域おこしに興味を持った15年以上前からすでに耳にしていた事例でしたが、ケーススタディとして読んだのは今回が初めてです。

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『日本への遺言 地域再生の神様《豊重哲郎》が起こした奇跡』 [仕事の小ネタ]


日本への遺言 地域再生の神様《豊重哲郎》が起こした奇跡 (幻冬舎単行本)

日本への遺言 地域再生の神様《豊重哲郎》が起こした奇跡 (幻冬舎単行本)

  • 作者: 出町譲
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/05/10
  • メディア: Kindle版

内容紹介
石破茂議員、小泉進次郎議員も注目する奇跡の村「やねだん」。鹿児島の人口300人限界集落が何故、土を売り、トウガラシを輸出する村となり、日本ならず世界に注目される村となったのか?
鹿児島県大隅半島のほぼ中央に位置する鹿屋市串良町柳谷地区。地元の人は「やねだん」と呼ぶ120世帯およそ300人が共存する、高齢化が進む典型的な中山間地域の集落だ。この集落がアイデアあふれるリーダー豊重哲郎さんの下、子供達から高齢者まで強い絆で結ばれ、土着菌堆肥からサツマイモ栽培オリジナル焼酎開発、トウガラシ栽培からコチュジャン開発といった、集団営農から六次産業化を推進、集落の独自財源を築き高齢者には一万円のボーナスが支給され、地方創生の”good practice”として全国的に注目されるようになる。日本、世界が注目する村『やねだん』、その歩みと、リーダー豊重哲郎さんの言葉を集めた一冊。
【購入(キンドル)】
本当は、本書の前に、神田誠司『神山進化論』という別の本を読み終わっていたのだけれど、それをご紹介する前に、直近で読み終わった出町譲のルポをもう1冊ご紹介することにする。前回ご紹介した『現場発!ニッポンの再興』の中でも著者が特に推していたのがこの「やねだん」だった。でも、僕は不勉強でやねだんのことは全然知らなかったので、もうちょっと深めて読んでみようかと思った。また、飛行時間と経由地での滞在時間を合わせると目的地到着まで丸2日かかる長旅に入ったので、その間に読めそうな本をキンドルでストックしておくことにした。ちょうど都合が良かったのが本書で、羽田から経由地ホノルルまでの機中と、ホノルルでの滞在時間の間に読み切った。

ルポを読ませるものにするには、その中でも中心人物を取り上げて、ヒューマンストーリーにして読者の感動を呼ぶというのは鉄則だと思う。その意味で、『神山進化論』のように群像劇風にまとめたルポより、出町のペンの方がたぶん受けると思う。ただ、前者の場合は、地域おこし第一世代の方々から後継者へのバトンタッチが比較的スムーズに行っているように見受けられるが、後者の場合は、豊重哲郎さんが引退された後、やねだんを引っ張るリーダーは現れるのだろうかというのが最大の疑問となった。やねだんの場合も後継者に関する記述はあるが、豊重さんのアイデアだけで引っ張られてきた印象が相当強い書きぶりになっている。

また、もう1つ気になったのは、鹿屋市の1つの地区を単位とした取組みで、鹿屋市や他の地区の存在感がものすごく薄い点である。普通、柳谷地区だけがこれだけフィーチャーされたら、近隣の他の地区は心がざわつくだろうし、行政は行政の常として、やねだんの取組みを市内他地区でももっと広めたいと考えるのが普通だろう。そこをすっ飛ばして、遠方の自治体の首長や行政マンがやねだん詣でをし、そのスピリットが全国に広がっていると著者は強調するのだが、足元の鹿屋市や鹿児島県はどうなのか、なぜ著者がスキップしたのか、知りたくはなった。

著者は、やねだんでできることは日本全国でもできると主張するが、人口が減少している日本では、若くて次の地域を担ってくれるような人材は奪い合いになると思う。引く手あまたの著名なコミュニティデザイナーや地域おこしのリーダーとつながっている地域はうまく軌道に乗るだろうが、実際は現状を変えたいと思っていても、そこまでの人脈を持っていない地域の方が圧倒的に多いと思う。

感想としてはこれくらいにしておく。実績については何も申し上げることはないが、これだけ強烈な光を放つ地区の周辺の地区はどう思っているのだろうか、そこから次のアイデアマンが生まれてきたら面白いだろうと思う。
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『現場発!ニッポン再興』 [仕事の小ネタ]

現場発!ニッポン再興

現場発!ニッポン再興

  • 作者: 出町譲
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2019/10/11
  • メディア: Kindle版
内容紹介
年商二億円の体験交流型直売所、欧米人観光客が殺到する里山、料理人同士の連携で地域の美食ブランドを確立させた温泉街……地方創生の成功例には、火種をもったリーダーの存在がある! 民放テレビ局・報道局の社員として、ジャーナリストとして、多くの地方都市を取材してきた著者だから見えてきた地方再生のヒントとは。借金まみれなのに痛みを先送りしている日本を変える近道は「地方」にこそある。
【N市立図書館】
前回ご紹介したミツバチに関する本と同様、ここに来て、もう少し日本の地域おこしの事例を頭の中にインプットしておいた方がいいのではないかと思うようになり、図書館で借りてきた本の中の1つ。探していたのは、地方の小さなコミュニティで、地域の資源を生かし、ハコモノの話が一切絡まず、できれば行政主導ではなく住民主導で進められた事例である。作られた商品を海外の富裕層向けに売るとか、時間とおカネがたっぷりある外国人を地域に呼び込むとか、外から入って来るお金に期待する取組みもあったが、チアパスってそれができるところなのかどうかはわからない。

サブタイトルに「ふるさとが「稼ぐまち」に変わる16の方法」とあるが、正直言うと、方法が16通りもあるとは思えない、むしろ共通点の方が多いと感じたところもあった。事例は確かに16個あるが、横串でまとめたらこんな目次になるのは理解できる。

第1章 「よそ者」「若者」こそ、改革の先駆者
―能作(富山県高岡市)、玉造温泉(島根)

第2章 「ローカル」と「グローバル」が直結する時代
―美ら地球(岐阜県飛騨市)、日本酒「夢雀」(山口県岩国市)、ニセコ観光(北海道)

第3章 「公務員」が立ち上がると、地域が熱くなる
―地域活性化センター、滋賀県東近江市、神奈川県秦野市、愛知県常滑市

第4章 「公民連携」でわが町を変える
―オガールプロジェクト(岩手県紫波町)

第5章 「女性」が灯す、未来への火種
―体験交流型直売所「陽気な母さんの店」(秋田県大館市)、空き家再生プロジェクト(広島県尾道市)

第6章 「次世代」につないだ改革のバトン
―由布院(大分県)

第7章 「人口減少」―未曽有の危機に立ち向かう
―高松丸亀町商店街(香川県)、課題先進地・夕張(北海道)

第8章 「人財」こそが地域を救う
―自主財源で集落再生・《やねだん》(鹿児島県鹿屋市)

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ミツバチの本 [仕事の小ネタ]

自然巣枠でラクラク はじめての自然養蜂

自然巣枠でラクラク はじめての自然養蜂

  • 作者: 岩波金太郎
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 2022/03/22
  • メディア: 単行本
内容紹介
人工巣礎を使わない自然巣枠式なら、ダニなど病害虫が増えにくく、誰でも安心して楽しく養蜂ができる!自然巣のハチミツは雑味がなく絶品!ミツバチの生態と自然巣枠での飼育のコツを、初めての人にもわかりやすく写真イラスト豊富に紹介。西洋ミツバチ飼育を基本に、日本ミツバチも分蜂群捕獲から逃去を防ぐコツまで詳しく解説。ミツバチが快適に過ごせる工夫満載の自然巣枠式「か式巣箱」の特徴や、自分で自然巣枠式の巣箱をつくるときのポイントも紹介。

誰でもチャレンジできる! イラストマニュアル・はじめての養蜂

誰でもチャレンジできる! イラストマニュアル・はじめての養蜂

  • 出版社/メーカー: 秀和システム
  • 発売日: 2017/09/16
  • メディア: 単行本

内容紹介
緑豊かな田園部や山間部で、専門養蜂家によって収穫される、甘くて美味しいハチミツ。ところで、いま都会で趣味の養蜂をしている人が増えていることを、ご存知ですか? 本書は、銀座ミツバチプロジェクトの最高顧問を監修者に迎え、自宅で養蜂をするのに必要な手続きから、養蜂道具の作り方、ハチミツのおいしい頂き方まで、豊富なイラストや写真でわかりやすく解説しました。あなたも自家製のハチミツで健康と美容を手に入れましょう!
【N市立図書館】
このところ読書ブログとしてだけ運用しているSSブログではこれまで取り上げて来なかったが、会社を辞めて挑戦した6カ月のグローバルディプロマコース「ファブアカデミー」卒業が決まった。確定は先週のことである。卒業式は8月5日、メキシコで開幕する「世界ファブラボ会議2024」(FAB24)の初日夜に開催される。日本人の合格者は僕を含めて3人しかいない。当然卒業式には出席したいと思っている。

FAB24関連行事では、卒業式に加えて、開幕前に約1週間開催される、地元の直面する課題に対するソリューションを5日間でプロトタイプするという「ファブシティ・チャレンジ」というのが開催される。去年ブータンがホストしたFAB23を主催者側から見ていて、ファブシティ・チャレンジはホスト側コミュニティが外国人混成チームとディープに交流できる貴重な場だと思ったので、一参加者として加わることができる今回は、FAB24の全日程の中でも、ファブアカデミー卒業式に次いで楽しみにしているイベントである。

メキシコ国内8ヵ所に参加者が分かれ、それぞれの地域の課題と向き合う。その地域のファブ施設を利用し、ものづくりに取り組む。僕は、メキシコ南部、グアテマラ国境に近い最貧困州チアパスで、先住民女性のエンパワーメントにつながるものづくりと取り組むチームに加わることになった。

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『現代メキシコを知るための70章』 [仕事の小ネタ]

現代メキシコを知るための70章【第2版】 (エリア・スタディーズ 91)

現代メキシコを知るための70章【第2版】 (エリア・スタディーズ 91)

  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2019/01/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
マヤやアステカという文明の故地であり、メキシコ料理を含む有形無形の豊富な世界遺産をもつメキシコは、「先進国」の1つの指標であるOECDの加盟国にして、日本の4大自動車メーカーがこぞって生産拠点を置くなど、対日ビジネスも極めて隆盛、交流の歴史も長い。明治日本が初めて両者平等の条約を結んだ相手はメキシコだった。一方で、今世紀に入ってどんどん深刻化する格差社会、悪名高い劣悪な治安に汚職の常態化、貿易(輸出)や移民における重度の対米依存、それに対するトランプ米大統領の強硬姿勢といった、先の見えない問題も山積……。心配するのはまだ早いかもしれないが、出生率の低下傾向もみられ始めているという。それでも、大多数のメキシコ国民は幸せを感じて暮らしているって、ほんとう!2018年9月、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉妥結。同年12月、中道左派ロペスオブラドール大統領が就任。世界が注目する現代メキシコの姿を、2010年代を中心に多面的に紹介する。
【M市立図書館】
以前書いたが、明石書店のこのシリーズは、その国に長期滞在する渡航者の需要が根強く、それなりに長く売れる本になっている。また、基本的に共同執筆は認められてないとも聞く。同じ文字数であっても、人が違えば文章のスタイルも違う。10人以上の人が原稿を書けば、統一感を持たせるのは大変だし、記述が重複してしまうことだってある。そういった諸々の編集側の負担を考えれば、共同執筆は編集者泣かせと言えるのかもしれない。

だから、共同執筆になっている本書を見て、「おや?」と思った。共同執筆もありなのだ。メキシコぐらい大きな国を取り上げるなら、1人ですべてのテーマをくまなく書けるわけではないだろう。だからメキシコが共同執筆ならわかなくもない。でも、この編著者の国本伊代さんって、中米の他の国のエリアスタディーズでも編著者を務めておられる(パナマ、コスタリカ、ドミニカ共和国等)。これはどう理解したらいいのだろうか?きっと編著者は名誉職のようなもので、実質的に各編を仕切った実務ブレーンがいたのだろう。編著者の名前を見て購入判断をする人もいるんだろうし。

それで、今までの僕の読書歴からいって縁もゆかりもなかった「メキシコ」をなぜ取り上げたかというと、今月下旬にメキシコに行くからである。前半1週間はチアパス州で過ごし、後半5日ほどはプエブラで過ごす。メキシコ市や北部の米国との国境地帯には行かない。

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再々読『SFを実現する』 [仕事の小ネタ]

SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書 2265)

SFを実現する 3Dプリンタの想像力 (講談社現代新書 2265)

  • 作者: 田中 浩也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/05/16
  • メディア: 新書

今年1月から受講していたデジタルものづくりのグローバル人材養成プログラムも、先週、卒業製作のプレゼンが終わり、卒業に向けて残るハードルは、毎週出される演習課題のうち問題未解決で放置していたものへの対応と、卒業製作のプロセスの文章化を、今月末までに片付けることの2つになった。作業期限はあるものの、卒業製作自体をプレゼン当日までに用意するのに比べたらなんとかなりそうなので、プレゼンを終えた先週末は、この研修のことを考えず、もっぱらリフレッシュに努めた。

本書の著者も、このプログラムが2009年に始まってかなり初期の段階で受講されている。本書にはその話は出てこないが、別の著書の中でその時のご経験を詳述しておられる。時系列的には、その経験についてご紹介された後で本書を書かれている。いわば、その受講経験を今後どう「拡張」していくかについての著者の私見が語られている本なので、今の段階でもう一度読み直してみようかと考えた。

ちなみに、SSブログで本書を紹介するのはこれが三度目だ。

1回目は刊行直後の2014年6月。刊行はその1カ月前で、青年海外協力隊員のご尽力で、フィリピンに初めてのファブラボができ、その開業に合わせて第1回ファブラボ・アジアネットワーク会合(FAN)が同国で開催されたタイミングだ。日本で「ファブラボ」がいちばん盛り上がっていた2013~14年のある意味クライマックス的タイミングで本書は出ている。たぶんにご祝儀の側面もあったと思う。
https://sanchai-documents.blog.ss-blog.jp/2014-06-28-1

ちなみに、今年5月は、そのフィリピンのファブラボ第1号ができてちょうど10年の節目を迎えた。フィリピンではその後ファブラボの数が32に増え(今年3月時点でカウント)、今後53にまで増えると見込まれている。そのきっかけを作ったのが日本人の協力隊員だというのは、とても誇らしいことだ。また、FANの方はその後も隔年ペースで開催されていて、今年10月にはオーストラリアで、2年後の2026年にはマレーシアでの開催が決まっている。

2回目は、僕が最初のブータン駐在を終えて帰って来て、何カ所かから「帰国報告」を求められていた2019年11月に、その準備も兼ねた文献調査という位置付けで読んだ。当時の僕にとっては「ファブラボ」はブータンでの活動の中のほんの一部でしかなかったので、帰国報告の中でそれだけを特出しして話すというわけにはいかなかった。かと言って、短いプレゼンの中で「ファブラボ」をちゃんと説明しきるのも難しかったので、「あとはこれを読んで…」と本書に誘導するようにしたかったのである。
https://sanchai-documents.blog.ss-blog.jp/2019-12-07

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