『吉田松陰』 [読書日記]
内容紹介【Kindle Unlimited】
吉田松陰は、維新史において果たしてどのように位置づけられるべきなのか、また現代においてはどうなのか――。異端のリーダー、松陰の生涯をていねいに検証し、独自の視点で「新たな人物像」を浮かび上がらせる。
4月9-10日の週末は、自分の本来業務ではないので週末を使わないとできない作業を少ししていて、何度か今までにも読んだ文献を読み直したりして時間を費やしていたのだけれど、それらをもとにしてまとめなければいけない文章を意外と早く仕上げることができたため、空いた時間は週末読書に費やすことができた。読んだのは吉田松陰モノ。Kindle Unlimitedを利用した。
なんで今さら吉田松陰なのかといえば、先日『歴史思考』でさんざん持ち上げたCOTEN RADIOの影響である。COTEN RADIOは第1回放送から遡ってポッドキャストで聴いているが、その記念すべき第1回で吉田松陰を取り上げていて、これが僕がCOTEN RADIOにドはまりするきっかけを作ったからだ。
ポッドキャストだけじゃなく、YouTubeにもアップされているので、興味がある方は是非聴いてみて欲しい。毎回この番組制作の準備段階で、株式会社コテンの深井さんやヤンヤンさんのチームは、相当な数の参考文献を読み込み、その上で数時間にも及ぶ番組収録に臨んでいる。番組を聴いて、面白いと思ったら参考文献も読んでみてくださいという意図が当然あるんだろうと思う。
吉田松陰回でも、本日ご紹介の本は参考文献としては取り上げられていない。著者が歴史小説家だからというのもあるんだろうし、表紙イメージからも想像される通り、この本はNHK大河ドラマに合わせて世に出てきた便乗商法の一種でもあった。著者が研究者ではないので、参考文献になり得ないという点はまあやむを得ない。それでも、僕のようにこんなきっかけでもないと吉田松陰という人をもうちょっと知ってみようと考えたにすぎない奴には、ちょうどいい分量の本であった。