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『羽なしティンカー・ベル』 [備忘録]

このブログ、東京・三鷹の義父がフォローして下さっていると先日妻から聞きました。個人的なメッセージですが、ご愛顧ありがとうございます!また、家族をご近所に残し、二度目の単身赴任をすることをお許し下さったことにも感謝しかありません。さらに、この記事を書いている4月16日は、57回目のご結婚記念日だと先ほど知りました。ダイヤモンド婚まであと少しです。お元気で長生きして下さい。

そんな殊勝なことを冒頭で述べた後で、この記事を書くのは若干気が引けるのですが、週末の息抜きだと笑ってお許し下さい。


羽なしティンカーベル 大合本 全3巻収録

羽なしティンカーベル 大合本 全3巻収録

  • 作者: 柳沢きみお
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
  • 発売日: 2021/06/01
  • メディア: Kindle版
内容紹介
【全3巻収録】高校3年生の秀一は受験を控え、勉強に明け暮れる毎日。勉強だらけの毎日に悶々としつつ、片思いの佐和子を見つめる日常を送っていた。そんなある日、佐和子は突然教室を飛び出してしまう。教師の制止を振り切り、ついていく秀一。佐和子は人生に迷いを抱いていた。そんな佐和子にどこまでもついていこうとする秀一。果たして二人の行先は・・・?
【Kindle Unlimited】
実は、14日(木)朝、オフィスの個室で1時間打合せをした相手がその後抗体検査を受けて陽性判定されてしまい、僕自身も濃厚接触の疑いありとなってしまった。そのため、14日午後以降、対面で人と会う打合せなどはすべてキャンセルし、ホテルの自室にこもり、対人接触を避けることにした。

対面での打合せに向け資料等作成を急いでいたこともあって、急にその打合せが流れた結果、少し時間に余裕ができた。その間に本気で読んだ本の紹介は後日しようと思うが、それでも時間があったので、本日ご紹介する初期の柳沢きみお作品もKindle Unlimitedでダウンロードして読んでしまった。

出会いはまったくの偶然だった。仕事の関係でTinkercadの操作について日本語で書かれた最近の出版物がないかと思い、アマゾンのHPで「ティンカーキャド」と片仮名入力して検索を行った。なまじ日本語の解説書がなくてもこの1年数カ月で相当操作を覚えたので、今さら解説書など要らないだろと思いながらやった検索だったが、案の定、上位に挙がった中にTinkercadの解説書は見当たらず、この柳沢みきおの作品が並んだ。懐かしいなと思った。Kindle Unlimitedで3冊とも読めることがわかったので、すべてダウンロードして就寝前のわずかな時間で一気に読んでしまった。

初期の柳沢きみおの代表作といったら『翔んだカップル』だろう。しかし、当時高校生だった僕は、映画化やドラマ化された同作品どころか、1978年から81年まで週刊少年マガジンで連載されていた原作すらも、あまり見ていなかった。この頃僕が愛読していたのは、『がんばれ元気』『六三四の剣』等が連載されていた週刊少年サンデーだったのだ。

サンデーは毎週欠かさず購読していたが、実はもう一誌、定期的ではないけれども、お目当てのアイドルのグラビアが目当てで、立読みで内容確認した後時々買ってた隔週刊誌がある。小学館の『GORO』である。ちなみにお目当てのアイドルというのは、北原佐和子さん。本作品のヒロインと同名ですね。

田舎で高校生活を送っていた僕が、高校からの帰り、特に部活の帰り道で、叔母の開いていたお好み焼き屋に立ち寄って、お好み焼きをゴチになり、お店を手伝っていた祖母からこっそり小遣いを貰って、その足で近くの本屋さんに向かうことがよくあった。中山道の宿場町とはいえ、本屋の規模としては小さく、せいぜい雑誌と文庫本や青春出版社や光文社NONブックスやカッパブックスの新書しか置いてなかった。

僕はもっぱらそこで時々『GORO』を買っていた。もっと勇気を出して『週刊プレイボーイ』を買ったことも何度かあったが、『GORO』の方が写真もまだおとなしめだったので、買うのにそれほど躊躇はなかった。それに、ついでに旺文社の『百万人の英語』のような真面目な月刊誌とか、星新一や阿部公房の文庫本も併せて買ってたし、店番やってたのがおばあちゃんだったしね。

で、高校二、三年生の頃にその『GORO』で連載されていたのが、『羽なしティンカー・ベル』だったというわけです。雑誌の中身についてはグラビア写真とこの連載マンガの記憶ぐらいしかなく、あとは何が描かれていたのかほとんど記憶にない。しかも、たいていは立読みで済ませていてたまにしか買わなかったので、連載マンガもタイトル以外はほとんど記憶になかった。「羽なし」ってどう読むのかも、「ティンカー・ベル」の意味もわからなかったし、組み合わせたタイトルの語呂もあまりよくなくて、それで印象に残っていたのだろう。

だから、懐かしかったのはタイトルだけ。ストーリーについては、自分がどの回なら読んだ記憶があるのかすら、まったく思い出せなかった。でも、当時の高校生の雰囲気や、僕らが田舎で憧れていた東京や横浜の姿は、また、受験勉強に精を出しつつ、思い描いていた大学卒業後の進路像も、こんなだったかなと思い出せる作品だった。地方から上京した大学生が、すぐに彼女ができて相手のアパートへの通いから同棲まで始めてしまうような、そんな時代の空気があったかどうかは疑問なしとしないが、僕の大学の同級生には確かにいたことはいた。

ランボルギーニ・カウンタックが出てきたり、佐和子のアンノン族的逃避行が上野から原宿、鎌倉、奈良、京都と続いて行ったり、横浜途中下車があったり、巨人の江川や原が出てきたり、そういう時代要素が随所にちりばめられた作品だった。久しぶりに自分の高校時代を思い出す機会になった。

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