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『アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう』 [仕事の小ネタ]

アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう (NextPublishing)

アイデアソンとハッカソンで未来をつくろう (NextPublishing)

  • 出版社/メーカー: インプレスR&D
  • 発売日: 2015/11/13
  • メディア: Kindle版

内容紹介
さまざまな人が一堂に会し、立場を超えて話し合ったり共に手を動かしたりすることで、課題解決のためのアイデアやプロダクト、サービスなどをスピーディーに創出する「アイデアソン」や「ハッカソン」が、現在、各地で開催されています。フェイスブックの「いいね!」も社内ハッカソンから生まれたと言われ、オープンイノベーションの手法として急速に注目が集めていますが、今後はそれらのイベントをいかに具体的なソリューションに結び付けるかという課題も残っています。本書は、アイデアソン、ハッカソン、マーケソンのプロセスと手法の構築を目指す「G空間未来デザインプロジェクト」が、2014年に行った川崎市宮前区のプロジェクトをモデルケースに、具体的なプロセスやノウハウをレポート。あらゆる分野に応用できる手法を公開します。

アイデアソン、ハッカソンと関連書籍を2冊紹介した後、そのシリーズの大トリを飾るのは、特定地域を対象として、アイデアソンで課題解決のアイデアを創出し、そのアイデアをベースにハッカソンでプロトタイプを開発してその有効性を検証し、さらにその上でハッカソンで生み出されたプロトタイプによる利用実証や改良、事業計画の策定を行うという「マーケソン」まで実施し、足掛け半年程度をかけて、プロトタイプを社会実装に近づけるところまで取り組んだ事例をまとめた1冊をご紹介する。

特定の地域を取り上げることで、一連のサイクルが理解しやすい。各ステップで、実際にどんなアイデアが出てきて、それがプロトタイプとして開発されていき、実装段階でどのように改良が加えられたのか、その各プロセスにどのような人がかかわったのかがわかるので、参考にしやすい。

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『国盗り物語』(4) [司馬遼太郎]

国盗り物語(四) (新潮文庫)

国盗り物語(四) (新潮文庫)

  • 作者: 遼太郎, 司馬
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1971/12/22
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
すさまじい進撃を続けた織田信長は上洛を遂げ、将軍に足利義昭を擁立して、天下布武の理想を実行に移し始めた。しかし信長とその重臣明智光秀との間には越えられぬ深い溝が生じていた。外向する激情と内向し鬱結する繊細な感受性―共に斉藤道三の愛顧を受け、互いの資質を重んじつつも相容れぬ二つの強烈な個性を現代的な感覚で描き、「本能寺の変」の真因をそこに捉えた完結編。

大河ドラマが桶狭間の合戦を描いて、いよいよ新型コロナ感染拡大に伴う中断に入るという週末に合わせ、『国盗り物語』全4巻を読了した。桶狭間は第3巻で既に描かれていて、第4巻は光秀が信長に対して溜めていった鬱憤を爆発させ、本能寺、山崎の合戦で終焉を迎えるまでが描かれている。1、2巻の斎藤道三編の物語の進行速度からすると、第4巻だけで本当に山崎の合戦まで辿り着けるのかと心配になったが、そこは第4巻だけでも720ページもある大作。見事に展開した。

「織田信長編」となっているが、第3巻こそ信長と光秀という斎藤道三の後継者2人の「新しい世」の実現に向けたアプローチが並行して描かれていたが、第4巻はほぼ一貫して光秀の視点で描かれており、これは「織田信長編」というより、「石田三成編」だと言った方がよい。信長が手持ちの人材をしゃぶり尽くすほど酷使していき、光秀が疲弊して上司討ちにつながるという描き方は、大河ドラマでいえば『信長 King of Zipangu』のマイケル富岡演じる光秀を思い出させる。勿論、大河ドラマの『国盗り物語』における、近藤正臣演じた光秀も同じパターンだったのかと思う。

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