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集中豪雨の爪痕~ファブチャレンジの裏話 [ブータン]

鉄砲水と地すべりの損害は4,100万ニュルタム:プンツォリン
Flash floods and landslides damages exceed Nu 41 M in Phuentshogling
Kinley Dem記者、BBS、2023年8月3日(木)
http://www.bbs.bt/news/?p=189924

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【ほとんど抄訳【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】】
先月プンツォリンで発生した鉄砲水と地滑りにより、4,100万ニュルタム以上の損害が発生したと推定されている。物的損害の他に、救援活動に20万ニュルタム以上が費やされた。先月13日、プンツォリンでは激しい雨が降り続き、鉄砲水、地滑り、道路封鎖が発生した。

先月13日、プンツォリン市だけで被害額は4,150万ニュルタム近くに達し、河川防御壁や市境壁が2,500万ニュルタム以上相当の被害を受けた。私有地への被害は500万ニュルタムと報告されている。さらに、水道には100万ニュルタム、街灯も100万ニュルタム相当の損害があった。大規模な鉄砲水が発生したNHDCLのコロニーの損害の規模は、1,000万ニュルタムにものぼる。住民によると、特にトールサ地区ではこのような被害は毎年のように発生しているという。

市職員によると、このような災害を防ぐためには、小川が流れてくる高台で減災工事を行う必要があるという。「このような被害が常に報告されるのであれば、それは大変なことです。私たちは、適切な減災工事を考えねばなりません。アモチュ川はケアされているが、周辺からアモチュに流れ込む支流は多くの被害をもたらしています。これもまた、緩和工事や斜面の安定化、沢の上流や源流での管理対策が必要です」と、ウタル・クマール・ライ市長は語った。

市長によると、住民にとって安全な場所を確保するためには、関係機関と家屋所有者との間で責任を分担すべきであるという。市の開発事業は、すべて政府から毎年支給される地方交付金に依存しているため、現在のところ恒久的な災害軽減工事は実現しそうにない。また、市関係者によると、表流水が発生する斜面での減災工事には多額の費用がかかるという。被災地の復旧のための予算すらすでに懸念材料だという。

一方、災害評価報告書によると、救援と避難者のためのシェルター提供に13万5,000ニュルタムが投入された。同様に、道路封鎖の撤去と水の迂回のための重機の動員に10万3,000ニュルタムがかかっている。

先月、NHDCLの10ユニットと民間ビル5棟の1階部分が近くの増水した小川によって浸水した。同様の鉄砲水と地滑りがカブレタル地区では報告され、いくつかの道路が封鎖された。


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7月13日(木)、というか、雨自体は11日(火)夜から降り始めていて、12日未明にかけて1回目の線状降水帯的集中豪雨がCSTのエリアを襲った。僕の宿舎は12日未明の時点でベッドルームの天井から雨漏りが始まっていた(写真)。13日の日記から転載すると、こんなことを書いていた。

前夜、タウンでの夕食から戻った直後、22時ぐらいから再度降り出した雨は、激しさを増し、そのままひと晩降り続いた。3時50分、ベッドのシーツが濡れているのに気付き、目を覚ました。過去最悪の雨漏りである。ベッドどころかその横の床にまで水たまりができ始めた。

さらに悪いことに、4時過ぎに近所で大きな落雷があり、ゲストハウスが突如停電となってしまった。真っ暗な中では何もできない。ひたすら明るくなるのを待つしかない。暗闇の中、リビングのソファに横になって過ごした。

ある程度明るくなってきたら、ベッドを雨漏りの影響を受けていないコーナーに移し、床拭きを行った。そんな感じで、朝が過ぎて行った。

9時、依然雨脚は強かったが、比較的ファブラボに近いところにある学生寮にいるインターンたちはファブラボに来る可能性があると思ったので、土砂降りの中を出勤した。ファブラボは普通に電気が来ていた。やがて、カルマさんもインターンも皆集まって来て、作業確認のためのミーティングが行われた。

それが済んでもカルマさんとの打合せは続いた。10時30分過ぎに解放されると、次の作業に移った。

いつもよりもちょっとひどい大雨ぐらいに捉えていたのだけれど、この直後、僕の派遣元の現地事務所から、「プンツォリン在住者はご注意を」というお知らせのメールが来た。こちらは2日前から雨が降り始めていたので、今さら注意喚起をされてもなんともしようがないが、CSTは高台の上にあり、周辺の道路で小規模な斜面崩壊があったとしても、家屋に損害が出るようなことはない。雨漏り以外は。

ただ、CSTに水を供給する導水管が上流の土砂崩れで流されてしまうケースは僕が済み始めてからでも過去2回発生している。外は大雨なのに中は断水―――という状況はものすごく精神的にはきつい。シャワーも浴びれないし、衣類は溜まっていく。ベッドのシーツはだんだん臭くなる。トイレは流せないし、衣類にはカビが増えていく。

こういうのって、自分で体験してみたらわかると思いますが、メールで注意喚起されるよりも、声をかけてもらえる方がはるかに嬉しいですよ。

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さて、その日はできればタウンの銀行に行こうと考えていたのだけれど、国道沿いのカムジかソルチェンあたりで大規模な土砂崩れが発生して国道が不通になった。CSTのすぐそばにあるリンチェンディンのチェックポストはゲートが閉鎖されたため、CST前は上りの車で大渋滞が起きていた。下りのタクシーは辛うじて拾える状況だったが、よしんばそれでタウンまで行けたとしても、今度は戻ってくることができない。仕方なくタウン行きは断念し、翌日に先送りにした。

結果、その翌日にCST正門前でタクシーを拾おうとしたら、下のような濃霧だった(苦笑)。

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すでにFab Bhutan Challengeのキックオフの日(16日)が目前に迫っていて、多くのFAB23参加者が母国を出発し始める頃だった。Fab Bhutan Challengeをホストする現場側では、「もし集中豪富がこれからしばらく続き、参加者がプンツォリンまで来られないという事態が発生した場合、どうしたらいいのだろうか」とハラハラしていた。当地の事情をまったく理解していないファブシティ財団の若い人たちは、自然災害の影響でFab Bhutan Challenge自体が開けないという最悪のシナリオを想定していなかった。

皮肉交じりで述べるとすれば、こういう自然災害対策が、Fab Bhutan Challengeのテーマになったらよかったのにとも思う。外国から来られたチャレンジテイカーが、どんなユニークなソリューションを提案してくるのか、実際やってみたら面白かったかもしれない。

さて、幸いなことに雨脚は14日(金)には弱まり、15日(土)朝は快晴であった。これで初めて、Fab Bhutan Challenge受入れはなんとかなりそうだと判断できた。

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ちなみに、今このブログ記事を書いている時点でも雨である。昨夜から降り続いていて、天井からまた雨漏りが始まっている。ティンプーにいては感じられない、プンツォリンの天候である。

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