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ゾンカ語点字ライターのその後 [ブータン]

工科大学生、視覚障害者向けゾンカ語点字入力機を開発
College students develop first Digital Dzongkha Braille Board for visually impaired
Karma Samten Wangda記者、BBS、2023年8月6日(日)
http://www.bbs.bt/news/?p=190064

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【ほとんど抄訳【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】】
科学技術単科大学(CST)の元学生グループが、国内初の電子ゾンカ点字ライターのプロトタイプを製作した。画期的なこの装置は「デジタル・ゾンカ点字ボード」と名付けられた。当初は大学のプロジェクトだったが、彼らのイノベーションは、視覚障害者のゾンカ語の読み書きを支援する情熱へと発展した。

マニ・クマール・バスネット君(24)、ウゲン・ツェリン君(25)、ソナム・ワンモさん(24)、ガラブ・ゲルツェン君(23)という若い頭脳集団は、CST電子通信工学科の卒業製作プロジェクトとしてデジタル・ゾンカ点字ボードを思いついた。

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大学での単なる課題だったそれは、後にパッションへと変わっていった。利用しやすいゾンカ語の電子点字機がないことと、他国で使われている点字装置が高価であることが、彼らの動機となった。

この点字入力には6つのボタンがあり、点字アルファベットを難なく書くことができる。この装置は入力データを可聴音声や手で触って認識できるポップアップに変換し、視覚障害者がテキストと対話できる複数の方法を提供する。

「私たちはいつも、困っている人たちを助けるために支援技術に携わろうと考えていました。私たちは視覚障害者を支援することに決めました。調べているうちに、視覚障害者を支援する機器はたくさんあることがわかりましたが、非常に高価であることもわかりました。ゾンカ語にはそのような装置はないので、私たちは自国のために開発できないかと考えました」———チームメンバーの1人、マニ・クマール・バスネット君はこう語った。

このプロトタイプは予算15,000ニュルタム未満で試作された。チームは、より多くの人が利用できるよう、製作費を10,000ニュルタム以下にする計画だ。

「私たちは現在、ファイルの書き込み、読み込み、保存に焦点を当てています。今はSDカードに保存していますが、将来的にはクラウドストレージを使いたいと思っています。現在でもPCとのインターフェースは可能です。将来的には、BluetoothやWi-Fi接続を通じて携帯電話ともインターフェースできるように設計したいと考えています。それに取り組んでいく予定です。また、授業用に開発することも計画しています」とマニ・クマール君は付け加えた。

今年の6月に卒業した後、チームのメンバーは離れ離れになっているにもかかわらず、自分たちのデバイスの開発に関わり続けている。自分たちの装置が実用化できるかどうかを調べるために、彼らは障害者協会(DPO)からのガイダンスと意見を求め、試作品をさらに改良した。

最近、彼らは教育・技能開発省の要請を受けて、試作品を同省に提出した。同チームによると、初期の作品についていくつかの改善勧告があったほかは、視覚障害者たちから好意的なフィードバックがほとんどだったという。

なんでこの時期に報じられたのか、タイミングそのものがわからないという記事だ。

このプロトタイプはCSTの電気通信工学科4年生が昨季の卒業製作で試作したもので、筐体はファブラボCSTにある3Dプリンターで作ったものだ。予算が15,000ニュルタムで収まったと書かれているが、その一部は3Dプリンターの使用料とフィラメント使用料に充てられた。そして彼らは6月に卒業し、彼らがどこに就職したのかもだいたい把握している。記事の中で言及されている教育省でのプレゼンは、7月10日(月)午前中に行われたというのを僕は知っている。なぜなら、同日その直後、僕も教育省を訪ね、彼らに改善勧告をしたとされる教育省の職員と会っていたからだ。

卒業生が、卒業後もそのプロトタイプをさらにブラッシュアップして、コストダウンを図れるところまで持って行く間、ずっとチームとして行動できるのであれば、それは素晴らしいことだ。まあ、チームとして行動し続けられるのかどうかはわからないけれど、このチームの技術的な中核を担っているマニ・クマール君はDHIに就職したのだから、きっとこのプロトタイプをもとにした今後の実用化は、スーパーファブラボの施設を利用して検討が続けられるのだろうと期待したい。

あ、そう考えると、この報道が今なされたのも、出所はDHIだったのかもしれませんね。

この卒業研究の構想を最初に聞いたのは、今からちょうど1年前、ファブラボCSTができる以前にまで遡る。そして、今、CSTの電気通信工学科では、新4年生の卒業研究のテーマ検討が行われている最中である。

どんな作品が検討されているのかというと、いずれも介護支援技術である。そのヒントは先月行われたFAB23のファブチャレンジでの試作品(背骨矯正器や点字プリンター)、カンファレンスでCST学生が最も喰いついていた、「Quirky」と呼ばれるオープンソースキーボードの3点である。いずれもFAB23でつながった外国人メイカーがメンターに付く見込み。

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