『スクール・ウォーズ』 [読書日記]
スクール・ウォーズ―落ちこぼれ軍団の奇跡 (光文社文庫 は 4-1)
- 作者: 馬場 信浩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1985/12/01
- メディア: 文庫
内容紹介【購入(キンドル)】
「落ちこぼれ」と呼ばれ、「ツッパリ」と疎んじられていた生徒たちが、高校ラグビーで日本一になった! 監督のひたむきな情熱と手腕が、荒涼した学園の若者たちに目的を与え、計りしれないエネルギーを引き出した。――これは、教科書だけでは解決できない教育の原点を、スポーツを通して問い直した、注目のドキュメントである。(『落ちこぼれ軍団の奇跡』改題)
直近の週末読書の2冊目。なんだかちょっと気合の入る刺激物が欲しいなと思ってYouTubeでテレビドラマ『スクール・ウォーズ』の動画を先々週ぐらいからちょこちょこ見ていた。それで『落ちこぼれ軍団の奇跡』って今読めるのかなとふと思ってアマゾンで調べてみた。そこで文庫化された本作品の電子書籍版があることを知り、すぐにダウンロードして一気に読んだ。
そうして比較ができたので、原作とドラマとどこが違うのか大まかには理解することはできた。誰がそれを言ったのかは微妙に違うところもあったが、意外と実際にあった出来事をドラマではうまく活用していたのだなというのがわかった。原作の方に戻ると、学校の荒廃ぶりは確かに序盤で描かれているが、ラグビー部の起こした上昇カーブと学校自体の荒廃からの立ち直りが、うまくシンクロしていないような気もした。後者の方への言及はあまりない。チームの強化という観点からは面白いが、学校改革という観点では物足りなさは感じた。この点はドラマでも感じた物足りなさではあるが。