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ゴミと停電が目下の不満 [ブータン]

ごみ収集新体制と停電に住民はうんざり
New waste management and power disruption at Kabreytar irks Pling residents
Rajesh Rai記者(プンツォリン)、Kuensel、2022年7月21日(木)
https://kuenselonline.com/new-waste-management-and-power-disruption-at-kabreytar-irks-pling-residents/
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【要約】
7月1日より、プンツォリン市は新たな戸別ゴミ収集体制を導入したが、住民には歓迎されていない。これまでは住区近くにゴミ置き場が置かれ、住民はいつでも廃棄に行けたが、新制度では市の決めた日程に基づいて収集が戸別に行われ、「ドライ」「ウェット」の分別回収日も異なる。収集車の到着時間帯も異なるため、住民は市中でゴミを放置している。

住民は分別回収に反対しているわけではないが、実施はもっと計画的にやるべきだと指摘。導入前にゴミ排出の実態について詳細調査が行われるべきだったが、回収日程はエアコンの効いた部屋で作られたに違いないと憤る。通勤している住民にとっても不便で、ゴミ出しのためにオフィスを中抜けせねばならなかったりする。一方、ゴミを路上で放置するのは野犬がつついて荒らすため、さらに大きな問題を引き起こす。ゴミ収集車は、接近を伝えるアラームシステムを持っていない点も問題だと指摘される。

市当局者は、新制度が定着するまでは住民に多少の不便はあると述べる。アドボカシーや住民説明会は既に行われてきたと主張。これまであったゴミ置き場は時に満杯ではみ出しており、通行人には目障りになっていた。これを除去し、各世帯の軒先での回収に移行するのが市の意図だったという。さらに、今後は回収の頻度も高める予定だという。

もう1つの問題は、カブレタㇽ地区の停電だ。天候に関係なく停電は頻繁に発生している。気温が35~37℃にもなる夏の日中に起きる。落雷による停電や計画停電等はインドの問題だと思っていたら、ブータン国内の問題となりつつある。カブレタㇽ地区の対岸のオムチュ地区では灯りが点いていても、カブレタㇽだけは停電ということもある。電気が来ないことで、水も来ない。

ブータン電力公社(BPC)関係者によると、停電のほとんどは自然災害によってもたらされるものだという。プンツォリンは落雷が頻繁に起こる。また、建設現場や自動車が電線に影響を与えることも。BPC職員は24時間働いていると主張。また、カブレタㇽ地区については、これまでの11KVの頭上電線を更新し、新たな11KVの地下送電線を敷設予定で、これにより信頼性の向上につながるだろうと見込む。

クエンセルのプンツォリン駐在、ラジェシュ・ライ記者の書く記事には信頼を置いているのだけれど、この、2本まとめて合わせ技一本的な記事はさすがにどうかなという気がした。そもそもヘッドラインからして変で、カブレタル地区というのはゴミと停電の両方にかかるのかと思っていたら、最後にはプンツォリン市民をやきもきさせてるとある。カブレタル地区の問題はカブレタル地区の問題として確かにあるだろうが、それがなんでプンツォリン市民全体にかかるのか、よくわからない見出しだ。

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