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エンジェル投資家は誰だ? [ブータン]

第4回ジャブチョー、4人の企業家を選定
Jabchor 4 selects four entrepreneurs
Dechen Dolkar記者、Kuensel、2022年7月19日(火)
https://kuenselonline.com/jabchor-4-selects-four-entrepreneurs/
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【要約】
昨日ティンプーで行われた第4回ジョブチョーで、4人の企業家が選ばれた。人の企業家から事業提案があった。選ばれた4人はいずれも1年以上の事業経験があり、今回、1カ月以上にわたる事業準備期間が与えられた。ジャブチョーはこれまで過去3回で15人の企業家の事業ピッチに資金拠出を行ってきた。投資家コミュニティからの「投資」を受け、このプログラムは支持を広げている。今回選ばれた企業家は以下の通り。

(1)ラメシュ・ライさん「パロ養鶏場」
2019年に3万ニュルタム、150羽のニワトリではじめた養鶏事業を拡大するため、300万ニュルタムを調達したいと希望。ニワトリを1,500羽に増やし、飼料製造プラント、飼料のペレット化、飼料用原料の生産を増強したい由。

(2)キンレイ・ワンチュクさん「Azha Pasa」(E-コマース)
政府職員を退職した後、ブータン初の民間ラジオ局を開設。さらに同国初のライブホール「モジョパーク」をオープン。その彼が始めた新事業の1つがAzha Pasaで、1,000万ニュルタムの調達を希望。

(3)チミ・デマさん「Druna Ghu」(ビスケット)
今回唯一の女性企業家。原料穀物をすべて国内調達し、地元コミュニティへの還元を図る。150万ニュルタムの調達を希望。プレミアム製品の生産とパッケージングの改良に充当したいとする。

(4)マニッシュ・シャルマさん「Innovates」(ITサービス)
500万ニュルタムの調達を希望。スタッフの採用と訓練、サービス内容の拡充、E-コマースプラットホームの立ち上げ等に充てたいとする。

ブータン商工会議所(BCCI)が王立通貨庁(RMA)との共催で第4回ジャブチョーを開催。「エンジェル投資家」というアイデアに触発された始まったイニシアチブ。エンジェル投資家とは、企業家やスタートアップに、事業初期段階で必要な資金を資本として投資し、株主としてのシェアを求める個人投資家を指す。出資に加え、エンジェル投資家は自身の経験や人的コネクションに基づく助言をを与えることも。個人の判断、ないしは仲間の投資家を募ってグループで出資を決定する。これにより資本の増強と金融アクセスの改善につなげる。

ジャブチョーは、2018年12月に第1回が開催されていて、その時の様子について、僕はブログでも紹介している(「ブータン版「マネーの虎」?」2019年1月6日)。

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