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再読『絶対貧困』(文庫版) [仕事の小ネタ]

絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)

絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)

  • 作者: 光太, 石井
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/06/26
  • メディア: 文庫

この本については、単行本時代から二度にわたってブログでも既に紹介している。内容紹介についてはそちらにお任せしたい。
https://sanchai-documents.blog.ss-blog.jp/2009-06-12
https://sanchai-documents.blog.ss-blog.jp/2011-10-31
面白いことに、この2つのポストは、インドのことをセミナーや講義で話す直前のネタの仕入れのために読んだと当時の僕の置かれた状況を語っている。こういう、誰かに話す機会をいただいて、その直前の文献リサーチの時に、スラスラ読める石井光太さんの著書はありがたいということなのだろう。

さて、ご多分に漏れず、今回の再読もそう。大学生向けにインドの貧困農民のことについてしゃべらなければならなくなり、そのための文献リサーチの過程で、「通勤電車の中でもスラスラ読める本」ということで、再び石井光太さんにご登場願った。

しかし、今回の講義は農村のお話であり、都市のスラム住民や路上生活者の話ではない。従って、後者をメインの取材対象としてきた石井作品では、参考になる部分を少ないのではないかと怪訝な顔をされる読者の方もいらっしゃるだろう。

その通り、今回の再読では、取りあえず通読はしたものの、講義のネタ用に拾えた箇所は実は少ない。にもかかわらず、講義で使いたいネタを得たことには間違いない。

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