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『ケアとアートの教室』 [仕事の小ネタ]

ケアとアートの教室

ケアとアートの教室

  • 作者: 東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト
  • 出版社/メーカー: 左右社*
  • 発売日: 2022/03/11
  • メディア: Kindle版
内容紹介
藝大で福祉? 東京藝術大学学生と社会人がともに学んだ「アート×福祉」プロジェクトの記録介護、障害、貧困、LGBTQ+、そしてアート。様々な分野で活躍する人々と、東京藝術大学 Diversity on the Arts プロジェクト(通称DOOR)の受講生がともに学び、考える。そこから見えてきたのは、福祉と芸術が「人間とは何かを問う」という点でつながっているということ。ケアとアートの境界を行く17項!。
【購入】
3月まで在籍していた会社への通勤途中で使っていたターミナル駅から、自宅に歩いて帰る途中の繁華街のはずれに、ブックカフェができた。飲み物の単価が高いので、カフェとして利用したことはないが、品揃えには特徴があり、駅周辺の大衆向けと書店だとなかなか扱わないようなテーマの、専門書と一般書の境界領域にある本を選んで置いてある。在庫をこんなに抱えて売れるのだろうかと首を傾げたくなるが、この手のブックカフェは増えてきているのだろうか。

何はともあれ冷やかし半分で初めて入店した際、面白そうだなと思って購入したのがこの1冊。その頃受講開始していて、今も受講中のグローバルディプロマコースを修了できたら、その先に取り組みたいと考えていたのが修得したスキルを福祉の分野で生かしたいと思っている。今は未だ講座を無事修了できるかどうかの当落線上で大苦戦を強いられていて、具体的に大きな行動につなげることは難しいが、それでも小さな布石はいくつか打ってきていて、修了したら何から始めるかはクリアにはなっている。

購入後は、この講座の課題で毎週追いまくられる生活が本格化したため、講座と直接関係のない領域の読書は後回しにせざるを得なかった。講座との関連性が強く、かつ自分自身が弱いと自覚している領域の本を読むことが増え、他領域の本や小説などはあまり読むことができなくなってきた。それはこの3カ月ほどのブログの更新頻度の低下や紹介図書の偏りなどでご覧いただけると思う。

それで後回しにしていた本書だったが、生活拠点を長岡に移した際、今がその時だと思って最初に読むことにした。理由は、本書で登場する東京藝大と同じアート分野の専門大学で働くことになったからだ。

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『基礎からわかる「Bluetooth」』 [仕事の小ネタ]

基礎からわかる「Bluetooth」 [第3版] (I/O BOOKS)

基礎からわかる「Bluetooth」 [第3版] (I/O BOOKS)

  • 作者: 瀧本 往人
  • 出版社/メーカー: 工学社
  • 発売日: 2021/09/25
  • メディア: 単行本
内容紹介
「Bluetooth」は、近距離にあるデジタル機器やツールをつなぐ無線規格ですが、「スマホ」や「タブレット」などにも搭載され、「イヤホン」や「キーボード」とつないでいます。さらに、低電力で通信が可能な「BLE」(Bluetooth Low Energy)が、スマホなど端末同士での通信や、近付くとスマホに直接情報を届ける「Beacon」(ビーコン)、「ウェアラブル端末」との通信手段として使われ、今後一層の普及が見込まれます。「Bluetooth」の「仕組み」から「各規格との違い」まで、詳細に解説。※前回の「増補版」出版から、バージョン「5.1」~「5.3」が登場し、さまざまな改良が加わり、新技術に対応しました。本書はその新仕様についての解説を追加し、全体の内容を現在の事情に即したものに改めたものです。
【MT市立図書館】
本書は、近所の市立図書館で二度借りた。一度読んだだけでは何が書かれているのか理解することができず、実際にIOTデバイスをスマホとBluetoothで接続するようなプログラムを書いてデバイスに書き込んで動かしてみる体験を経た上で、もう一度借りて読み直してみた。

Arduino IDEでサンプルスケッチを物色した際、「UART」「Advertize」「Service」など、定義がよくわからない言葉が連発し、どのサンプルを使えばいいのか理解するのが難しかった。「Central」と「Peripheral」という言葉も、デバイス側かスマホ側かどちらがどちらなのか、頭の中がグチャグチャになってしまった。

さらに、僕が知りたかったのは、単なる接続のOn/Offだけのプロトコルがあるのかどうかというのと、仮にデバイス側で電池節約のためにディープスリープモードに移行させたら、Bluetoothのペアリングは解除されてしまうのかどうか、もしそうなら、ペアリングが自動切断されないでもデバイス側でディープスリープモードに入る方法はないのかという点だったが、

そういうのに、ドンピシャで答えをくれる本ではない。上で挙げたような言葉は知ってて当たり前のように解説されているので、これで「基礎からわかる」はないんじゃないかなと苦笑したくなった。勿論、著者の定義的には「基礎」の範疇に入るとおぼしき記述はそこここに見られるけれども。

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『ラズパイPico完全ガイド』 [仕事の小ネタ]

最新Pico W対応!ラズパイPico完全ガイド

最新Pico W対応!ラズパイPico完全ガイド

  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2023/03/17
  • メディア: Kindle版
内容紹介
「スマホでコントロールできるリモコンカー」「室内の快適さや換気の目安を表示する装置」「暗くなったら自動で点灯するキーボードライト」…etc。
注目のマイコンボード「Raspberry Pi Pico」と各種電子パーツを組み合わせれば、個人でもこうした高度な制御を伴う電子工作の作品を生み出すことが可能です。マイコンボードに初めて触れる初心者から、さまざまな電子パーツの動かし方や実用工作の方法論などをまとめて知りたい中級者以上の人まで、Raspberry Pi Picoを使った電子工作の知識を余すところなく収録しています。
【購入】
購入後、4月に一度通読して、読書メーター上は「読了」したことになっている本である。ただ、読了したから終わりというのではなく、通読して何がどのへんに書かれているのかを把握した後は、常にレファレンスブックとして必要な箇所を探して読み直している。

そういう意味で、紹介するタイミングがなかなかつかめずにいたのだが、5月はSSブログの読書日記の更新頻度が著しく低いので、このタイミングでのご紹介でもいいかもと判断し、掲載に踏み切った。

さらに言えば、この著者である福田和宏氏は、今月下旬、『ラズパイ5完全ガイド』という姉妹本を刊行予定らしい。目下のところ、今すぐにラズパイ5に挑戦する予定はないので、新刊の方は買うつもりはないのだが、応援も兼ねてPicoとPico Wの完全ガイドの方を紹介させてもらいたい。

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『俺たちの箱根駅伝』(上)(下) [池井戸潤]

俺たちの箱根駅伝 上 (文春e-book)

俺たちの箱根駅伝 上 (文春e-book)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/04/12
  • メディア: Kindle版
俺たちの箱根駅伝 下 (文春e-book)

俺たちの箱根駅伝 下 (文春e-book)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/04/12
  • メディア: Kindle版
内容紹介
池井戸潤の最新長編の舞台は、「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。若人たちの熱き戦いが、いま始まる!

古豪・明誠学院大学陸上競技部。箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
【購入】
5月に入って生活環境がまた激変し、今は新潟県長岡市に生活の拠点を移している。ただ、1月から受講開始しているディプロマプログラムのローカルセッションが週末に横浜であるので、平日は長岡で過ごし、週末は東京の自宅に戻ってローカルセッションに備える二重生活が、これからも1~2カ月は続く見込みだ。

このプログラムが佳境に入っているため、SSブログもnoteも更新がなかなかできないでいる。ブログ記事を書いている時間は演習課題の取組みに充てるべきだとの自覚があるし、SSブログに至っては、そもそもアウトプットに必要なインプット―――つまり読書に充てる時間が覚束ない。

唯一の救いは長岡~東京・横浜間の移動だ。たいていの場合はすぐに寝落ちしてしまうため、バスの中で5時間近く読書を集中して続けるのは難しいが、正直高速バスの車内では睡眠か読書以外できることがないため、結構読書は進む。

ましてや読み始めたら止められない池井戸潤の小説である。今回は、上巻は東京から長岡に戻るバスの車中で読み始めて下車後同日夜に読了し、下巻については翌週末に持ち越すことができず、続きが読みたいと平日に睡眠時間を削って読んでしまった。個人的には上述の原則を破った形になり、罪悪感もあった。でも、そこは次の長距離バスの車内では演習課題と直結するテーマの本を読んで、次回以降紹介するということで、お赦し下さい。

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タグ:駅伝 箱根
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『雑に作る』 [仕事の小ネタ]


雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集

雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集

  • 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
  • 発売日: 2023/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

内容紹介
独学、手探りで、“雑に”電子工作を続けてきた3人の“先輩”による電子工作実践書。「完成度は低くてもまずは完成させること」を目標に、作りたいものがあるけど入門書の内容だけでは作れないという初心者や、何を作ったらよいのか思いつかない人を対象とし、最低限の技術を身につける方法、雑に使える電子部品など、限界まで敷居の低いノウハウを紹介。1つの技術で数多くの作品を作る方法、「そのうちやろう」問題への立ち向かい方など、アイデアを生み出し、そのアイデアを完成まで導くマインドセットも紹介します。「雑な作品作りでも大丈夫!」という平和な心で、電子工作、ものづくりの初心者を応援します。
【購入】
現在受講しているデジタルものづくり系のグローバルディプロマコースが佳境に差し掛かった4月は、読書量がガクンと落ちた。課題をこなすのに精一杯で、読書にいそしんでいるような心の余裕を完全に失っていた時期だ。マンガという「飛び道具」を加えても7冊しか読めていない。年初の貯金があるとはいえ、ちょっと寂しい数字ではある。

そうはいっても本日ご紹介の書籍は、ものづくりという点において受講中のコースとは方向性は似ていて、なんとか4月中に読み終えたかったのだけれど、課題と格闘する過程で起きたバグの解消に時間を費やしすぎたり、引越し準備と重なったりして、なかなか速度を上げられずに月をまたいでしまった。

本書は昨年末の発刊で、わりと待ちわびていた刊行だったので、お金を払って1冊購入した。

「待ちわびて」としたのは、本書刊行のきっかけとなった2023年9月のMaker Faire Tokyoでのステージイベントは、僕はブータンからライブで視聴していて、「自分が指向するのはこれだ」と思わず膝を打ったからだ。主著者の石川大樹さんは「雑」と表現し、登壇した藤原麻里奈さんは「「雑」に見えるかもしれないが本人は真面目に取り組んでいる」とちょっと反論されていたが、ギャラリーがその作品を見る際の目線を少し下げて、製作者が一歩前に出やすくする環境を作るという点で、「雑に作る」というまとめ方であるのはいいかと思う。製作者が真剣に取組み、努力しているのは間違いない。

このステージイベントの模様は、今でもYouTubeで見ることができる。

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