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松尾諭『拾われた男』 [読書日記]

拾われた男 (文春e-book)

拾われた男 (文春e-book)

  • 作者: 松尾 諭
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/06/29
  • メディア: Kindle版
内容紹介
自販機の下で航空券を拾ったら、人生が動き出した――。振られた回数13回、借金地獄や数々の失敗を経て掴んだ、恋と役者業。個性派俳優・松尾諭による波瀾万丈「自伝風」エッセイ! 自販機の下で拾った航空券。その落とし主はモデル事務所の社長だった。俳優志望の昭和顔の男は、それをきっかけになぜかモデル事務所に所属することに――。
振られた回数13回、借金地獄に、落ち続けるオーディション。悲しくては泣き、嬉しくては泣く、そんな男が手に入れた大役、そして恋。それでも減らない借金生活が続くある日、かかってきた一本の電話により、アメリカに旅立つことになる。何年も会っていない兄を迎えに――。
「SP」「シン・ゴジラ」「エール」など数々の映画・ドラマに出演し、個性派俳優として名を馳せる著者が書く、泣いて泣いて笑っての、七転八倒俳優生活。

超多忙の1週間が終わった。鳥取にも行ったし、大学の講義を1日に2つもこなした日もあった。2週前から準備を開始し、次週のことも考えながらペース配分し、今週は全てのイベントをこなした。きつかった。

そんなタイミングで、市立図書館から、3カ月ほど前から予約をかけていた脇役俳優・松尾諭さんの話題のエッセイ集『拾われた男』の貸出準備ができたとの連絡があり、金曜夜に図書館で借りて、土曜日1日で読み切った。

こう書くと簡単に読めたように思われるかもしれないが、300頁近くある本だし、同じような分量のビジネス書や自己啓発本が段落切りが多くてサクサク読めるのと比べると、ワンセンテンスが結構長く、ひとつひとつの段落が長いので、読み進めるのには時間がかかった。比較するのはおこがましいが、僕のワンセンテンスの長さや段落の切り方とよく似ていて、既視感を感じた。勿論、文章の面白さは格段に違うけど。

そう、この俳優、結構な文才がある。そして、その文才が注目されて、本書は話題になっていたのだ。

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