堂場瞬一『チームⅢ』 [勝手にブックカバーチャレンジ2020]
内容(「BOOK」データベースより)
東京オリンピック前、スランプに陥ったマラソンのメダル候補。箱根駅伝で伝説を作った男は、大ピンチを救えるか―!? オリンピック関連のスポーツ小説、4社リレー刊行!
巣ごもり期間中のおススメの本ということで、堂場瞬一の「チーム山城」サーガの最新作を紹介する。『チーム』、『ヒート』、『チームⅡ』に続く、孤高の求道者ランナー・山城悟を巡る群像劇第4弾である。残念ながら東京五輪の景気付けにはならなかったけど、巣ごもりオヤジの屋外エクササイズの気合い入れには十分な内容だった。
過去の3作も、ブログエントリーを読み返してみると、「気合いを入れる」という言葉を毎回使っていた。2011年の『チーム』の時は月例マラソン、2018年の『ヒート』&『チームⅡ』の時はハーフマラソン出場前の練習の景気付けだった。そして今回は、強いて言えばウォーキングからジョギングにシフトを入れ替えるタイミングでの景気付けだったと言える。
前回も書いた通り、僕は昨年以来胸の痛みを度々感じるようになり、その回数が年末から1月、2月にかけてあまりに増えた。健康維持のために歩く距離はある程度稼いでいたが、それでも通勤帰りの駅から自宅までの道のりが徒歩でも苦しかった日もあった。それで3月第1週に精密検査も受診したのだが、結果は心臓に異常なし。先生には、「胸の痛みは神経性のものでしょう」と言われ、「1日最低20分の有酸素運動を週4回やること」を命じられた。
でも、その程度のことなら既に僕はやっていたので、僕は目標を「1日2万歩を週4回、あとは最低でも1万歩確保」にちょっと格上げした。原因がメンタルなものだと言われて以降、胸の痛みを感じる頻度は徐々に減ってきている。でも、精密検査の時点で体重が83キロにまで増えていたので、先ずはウォーキングの歩数を増やして高頻度を維持することを意識し、1カ月過ごしてきた。