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本出すの、先に言ってよCBS [ブータン]

7th-GNH-conference.png「去年のGNH国際会議の本、もう出てますね」―――今週、ブータンに来られた知人と夕食をご一緒していた際、こんなことを言われた。

「え、マジですか?」―――そう答えるしかなかった。全く知らなかった。

確かに、僕は去年のGNH国際会議で発表するのに、事前に論文も提出していた。でも、会議論文集(Conference Proceedings)が出るのは、もうちょっと先、多分僕のブータンを去る日には間に合わないだろうと思っていた。なので、僕はその論文も自分が今出版社と交渉中の本の1章として挿入し、その件について会議主催者のブータン研究所(Centre for Bhutan Studies)にいずれ了解を取るつもりでいた。

いずれにしても、実際に論文集を出すのなら、ゲラの校閲ぐらい1ラウンドあるのかと思っていた。以前、僕が王立ブータン大学(RUB)のアカデミックジャーナルに別の論文を投稿した時は、それがちゃんとあったからだ。取りあえず会議の主催者に期日までに論文提出すればフリーパスで論文集に載せてくれるのなら、どんなに拙い英文であっても、提出さえすればOKということになる。それでいいのだろうか?

勿論それだと著者は自分の作文能力についてリスクを負うが、それと同じくらいに、そういうのを見逃した編集責任者もリスクを負うのでは?

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