廃棄物が生み出すローカルビジネス [ブータン]
wastepreneurという言葉があるらしい。廃棄物をビジネスにする企業家というような意味だろう。
10月31日付クエンセルで、チラン県メンチュナ村で、スクラップ業を始めた大卒企業家のビジネスモデルが紹介されていた。近くの処分場に作業員を送り、PETボトル、段ボール、プラスチックを回収、併せて自社へのリサイクルごみの持ち込みを有料で受け付け、これらをまとめてリサイクル業者に売るという仕組みらしい。
チランの話とはいえ、おそらくどこに行っても有望なローカルビジネスだろう。そして、大卒がやるような仕事じゃないという親の反対とか。それに、再利用の価値があるのが「PETボトル」「段ボール」「プラスチック」というのもそうだ。あれ?「アルミ缶」とかどうなんだろうか?
この企業家はリサイクルごみの利用は別のリサイクル業者に売る形で対応している。ゲレフにそういう業者があるようだけれど、ひょっとしたらインドに出て行っているのかもしれない。
先月、うちのカレッジでものづくり共創デザインマラソン「メイカソン」というのが行われた。メイカソンの模様はJICAのプロジェクトのニュースでも紹介されている。8チームがプレゼンした試作品の中にも廃棄物問題に取り組んだものが2点あったが、そのうちの1つ「空き缶圧縮機」はわりとすぐにどこででも作れそうなデザインだった。
アルミ缶もリサイクル業者への引渡しの対象になっていれば、こういう簡易圧縮機のニーズもあるのだが、そうでなくてもそもそもアルミは再利用価値があるのではないでしょうか。こういうアルミ缶の圧縮ができたら、アルミ鋳造してインゴットとかちょっとした置物とか、アクセサリーとか作れたりするのではないか。そういうケースも示していかないとなと、個人的には思った記事だった。