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マハラシュトラの「ロウ人形館」 [インド・トリビア]

インドを離任してくる際、インド人の知人で日本語を操れる方にこのブログの存在を知らせて、何か面白いネタがあったら教えて欲しいと頼んでおいたら、さっそくこんな情報を送って下さった。

マハラシュトラ州南西部にコーラプール(Kolhapur)という都市がある。同州内では比較的大きな都市だと思う。但し、よほどのインド通でないと観光ではなかなか訪れることは少ない町だろう。そのコーラプールの郊外に、ロウ人形博物館「シッダーギリ博物館(Siddhagiri Museum)」というのがあるという。ここの展示がなかなか凄いらしい。マハラシュトラの農村生活がそのままロウ人形で表現されているという。

添付されてきたその写真を見て感動したので、数点ご紹介してみたいと思う―――。

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ルピーの通貨記号 [インド・トリビア]

既に発表から1週間が経過しているのでご存知の方も多いことと思うが、インドルピーの新通貨記号が決まったそうだ。厳正なる審査を経て採用されたそのシンボルは、日本語の「き」にちょっと似ている。小学1年生で現在ひらがな練習中の我が末っ子が書く「き」はこんな感じ。実際息子は「”き”だ」と言っていた。

さて、1週間遅れの紹介なだけに、AFP電の報道に何か付加価値を付けておかないと済まない気もして、7月16日付Economic Times紙掲載の「ルピー、通貨記号を持つ世界で5番目の通貨に(Rupee becomes only 5th currency to get a symbol)」という記事から少し追加情報を拾ってみる。

1)この新記号は7月15日に閣議決定されたもの。担当である情報放送省のアンビカ・ソニ大臣のコメントを見ると、インド人の間では、同じく「ルピー」や「ルピア」と呼ばれる通貨を採用しているパキスタン、ネパール、スリランカ、インドネシア等と「一緒にするな」とのプライドが潜在的にあったらしい。

2)記事のタイトルにあるように、これでルピーは「ドル($)」「ポンド(£)」「円(¥)」「ユーロ(€)」に次いで、世界で5番目の独自記号を持った通貨となった。因みに記事によるとこの4通貨は「エリート4」と呼ばれていたらしい。

3)このIITボンベイ校の院生だったウダヤ・クマールさんは、IITグワハティ校の講師として既にアッサム州グワハティに赴任していた。

*記事全文は下記URLからダウンロード可能です。
 http://economictimes.indiatimes.com/Policy/articleshow/6174849.cms

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インドの熱い夏 [インド・トリビア]

インドの隔週刊誌『DOWN TO EARTH』の6月16-30日号に「2010年は現時点でインド観測史上最も暑い年に(2010: hottest year in India till date)」という囲み記事が掲載されていた。今年、離任の日を控えていた僕は、例年だったら家族の夏休みに合わせて休暇をいただく6月をデリーでまるまる過ごした。最高気温が40℃を超える日が相次ぎ、加えて蒸し暑いアンドラプラデシュ州沿岸部やオリッサ州南部訪問をエアコンなしで過ごした時期もあったため、離任の頃には夏バテに近い症状になった。送別会を含めて宴会続きだったので肝臓がお疲れ気味だったというのもある。

3年しかいなかった者が今年の夏を例年の夏と比較するのは暴論かもしれないが、過去2回の4月と比べてみて、今年の4月は明らかに違っていた。細かい砂を含んだ夕立が殆ど来なかったことだ。例年なら砂嵐だか雷雨だかよくわからない暴風が夕方ぐらいになるとデリーを襲い、それが夕方から夜にかけての気温を快適なものにしてくれた。今年はそれがなかった。

『DOWN TO EARTH』はこれ以外にも、幾つか今年の異常気象のポイントを挙げている。

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おめでとう、マニーシャ! [インド・トリビア]

マニーシャ・コイララ、6月18日に挙式
Manisha Koirala to wed on June 18
6月14日(月)、The Hindu
【カトマンズ発】 ヒンドゥー映画女優のマニーシャ・コイララは6月18日、ネパールの首都において、実業家サムラート・ダハル氏と結婚する。結婚式はカトマンズ東部のゴカルナ・フォレスト・リゾートで開催され、消息筋によれば、ネパールとインドの著名人が多く招待されている。
 ネパール最初の選挙で選出された首相であるB. P. コイララ氏の孫娘で、民主化リーダーだった故ギリジャ・プラサド・コイララ元首相の姪の娘に相当し、今年40歳を迎えたこの女優は、式の2日後、ホテル・ソルティ・クラウンプラザにおいて豪華なレセプションも開催する。
 式は、G. P. コイララ氏の逝去から2カ月が経って行なわれるもの。マニーシャの両親、プラカシュ氏とスシーラ夫人がホストを務める。 マニーシャとサムラート氏はこの1年、一緒にいるところを何度も目撃されているが、挙式の日取りは占星術師によって数ヶ月前に決定されたものである。
 マニーシャはこれまで数年間にわたり結婚を回避し続け、過去2回婚約を破棄したことがある。2001年には、駐ネパール・オーストラリア大使だったクリスピン・コンロイ氏とも婚約したと言われている。昨年も、米国人講師で作家のクリストファー・ドリス氏と結婚するのではないかとの噂が流れたが、この関係も消滅している。

《結婚式の模様。あな恐ろしやYouTube!》

おめでとうございます!1990年代半ばにはボリウッド映画を見始めていた僕としては、初期のファンだったマニーシャの結婚をお祝いしたいという心境。6月18日は僕の長男のバースデーだが、これでもう1つお祝いする理由ができた。

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インドで離婚が簡単になる [インド・トリビア]

離婚が簡単になる
Divorce to become easier now
6月11日、Hindu、J.Venkatesan通信員
【ニューデリー発】 ヒンドゥー婚姻法(Hindu Marriage Act)と特別婚姻法(Special Marriage Act)での離婚手続を容易にするため、内閣は木曜日(6月10日)、「修復不能(irretrievable)な関係悪化」を離婚の理由として新たに加えるという改正案提出を閣議決定した。改正法案によれば、夫側妻側いずれも上記の理由により離婚申請を行なうことができるようになる。
 アムビカ・ソニ情報・放送相によれば、この法案は、夫婦のどちらかが離婚申立てを行なった場合に、相手方が出廷せずに離婚手続を引き延ばすような措置を無効にするセーフガードとなり得るという。
 法律委員会(Law Commission)と最高裁の提言を受け、「修復不能な関係悪化」が離婚成立要件に加えられることになる。これまで離婚成立要件となってきたのは、①姦通(adultery)、②残虐行為(cruelty)、③遺棄(desertion)、④他宗教への改宗、⑤精神の不健康、⑥悪性で完治困難なハンセン病、⑦感染性の性病、⑧出家(renouncement of the world)、⑨7年以上音信不通で生存が確認できない場合である。(後略)
*記事全文は下記URLからダウンロード可能です。
 http://www.thehindu.com/2010/06/11/stories/2010061151020100.htm
法律の条文は本当に理解しづらいのだが、要するにどちらかが離婚申立てを行なって相手方の同意がなくても離婚が成立するようになるということのようだ。あまり法律の確認をしてないのだが、婚姻に関する法律が2つもあるというのも驚きだ。これでヒンドゥー以外の信者もカバーされるのかどうかもよくわからない。

もう1つの驚きが、これまでに離婚成立の要件となってきた幾つかの理由の中身である。ハンセン病発症が離婚の理由になるというのは以前聞いたことがあるが、それにしてもこんなにあるとは…。
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変な昆虫 [インド・トリビア]

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先週、アンドラプラデシュ州スリカクラム県北部の農村を訪問した際、農道を歩いていて小さな虫が畦道を這いずり回っているのを発見した。森の緑と土の茶色とは全く場違いな真っ赤な色で、体長1センチにも満たないその虫は、およそその体調からは似つかわしくないほどすばしこく動く。よく見ると8本足であり、厳密には昆虫とは言えない、蜘蛛の仲間かもしれない。

インドに来ていろいろな昆虫を見た。毎年4、5月になるとデリーで大量発生してあたりの樹木をびっしりと覆い尽くす白いわらじのような虫は、踏み潰すと黄色い体液を出すキモイ昆虫の典型だったが、この場違いな赤色の虫も、それに近い衝撃だった。

村人に聞いたところ、特に害をもたらす虫ではないらしい。5月のこの時期に発生し、いつの間にかいなくなるという。

オリッサ州ムニグダではセミを見た。デリーではセミの鳴き声など聴いたこともなかったので、自然の躍動感を感じた。泣き方はニイニイゼミに似ていたが、姿を見つけたところむしろツクツクボウシに似ていた。近付くとオシッコを引っかけて逃げるかどうかは実験しなかった。写真をお見せできないのが残念だ。
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暑いのはバンガロールだけじゃない [インド・トリビア]

バンガロールが37℃台でAFP電は騒いでいるが、暑いのはバンガロールだけじゃない。4月17日(土)付のHindustan Times紙に「42.9℃の街にさらに悪い知らせ、熱波は続く見込み(At 42.9 degrees, more bad news: heat wave is going to continue)」という記事が出ていた。例年4月は初旬から日中の最高気温が30℃を超え、中旬になって40℃を超える日がちらほら見られるが、今年は4月1日の最高気温が36.9℃で、その後徐々に最高気温は上昇し、16日(金)には42.9℃に達した。これはペースとしては速い。

*引用記事は下記URLからダウンロード可能です。
http://www.hindustantimes.com/At-42-9-degrees-more-bad-news-heat-wave-is-going-to-continue/H1-Article1-532281.aspx

東京は17日(土)に雪が降ったらしいが、最高気温が10℃にも達しなかったとしたら、東京とデリーの間で最も気温差が激しかった日だったのではないかと思う。

17日(土)の最高気温はさらに上昇し、43.7℃だった。なのに、僕は朝10時過ぎから近所の公園にウォーキングに出かけた。予想通り公園には誰もいなかったので、調子に乗って1.5km程度のジョギングまで入れてみた。こまめに水分補給をしていったので特に日射病でどうこうというのはなかったが、日中に走るのはちょっと厳しいかもしれない。

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嫌な予感 [インド・トリビア]


マオイストが警官隊を襲撃して多数の死傷者を出したというこの報道を最初に目にした時、僕が思い出したのは1996年2月にネパールのマオイストが「人民戦争」を宣言して同国西部の山間地で活動を始めた頃のことである。ネパールとインドの国土の規模を考えればインドがネパールと同じ状況に陥るとはとても思えないものの、手を焼くであろうことは間違いない。チダンバラム内相はマオイストとの対話を打ち出しているが、対話路線の是非はここでは述べないものの、当時ネパールでデウバ首相が言っていたのと同じではないかという印象を受ける。

1996年当時も、首都カトマンズから遠く離れた西部中山間地の出来事だろうと思っていたら、ポカラから少し南のグルミ・アルガカンチ両郡で行なわれていたEUの流域管理プロジェクトの事務所が襲撃され、さらにはポカラ周辺の山間部でも某国援助機関のプロジェクトのサイト事務所の1つがマオイストの「訪問」を受けた。その後カトマンズ盆地の外輪山でも村が襲撃されるという報道が聞かれるようになり、僕が離任する1998年春にはマオイストが主導するバンダ(ゼネスト)まで首都で起きた。カトマンズの某民間銀行のオーナーに聞いたところでは、カトマンズ市内で拉致されて、首都近郊にあるマオイストのアジトに連れて行かれたことがあるのだという。

単純な比較は難しいだろうが、マオイストの活動は要注意だ。とにかくあまり良い話ではない。

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ケータイが繋がりにくいのは [インド・トリビア]

デリー市内で通信会社が設置した中継アンテナの半数以上が無許可だという話は随分前から指摘されてきた。現在、市内には5,364基の中継アンテナが設置されているが、うち許可を受けているのは2,412基(45%)しかないという。無許可アンテナの多くは、3階建てとか4階建てとかの民家の屋上に設置され、その家主に賃料を支払っているが、そもそも居住区域に指定されているエリアで営業を行なっていること自体が違法の可能性が高いらしい。

デリー市当局(MCD)は3月中旬、無許可でアンテナ設置されたうち1,532基について、設置した通信会社に対して、違法でないことを証明する文書を提出するよう命令(show-cause notice)を発出した。通信会社がこれに応じない場合、使用停止措置、いわゆる「シーリング(sealing)」の対象となるという。MCDは既に226基の中継アンテナについてシーリングを行なってきた。

周辺のノイダ、グレーターノイダ、ガジアバード、ファリダバード、グルガオンも含めると、現在首都圏の携帯電話加入者は2,730万人いるという(2010年1月末現在)。うち80%はデリー市在住者である。5,000基の中継アンテナのうち1,500基も使えなくなった場合、通信ネットワーク自体が崩壊の危機に直面すると懸念されている。

実際、ケータイが急に繋がりにくくなったと感じることは今のところは少なく、むしろここ数ヶ月特にしつこくなった勧誘SMSが気になってはいた。通話中に途中で切れるというケースはこれまでもよくあり、そういう場合は近くの固定電話からかけ直した方がよく聞こえるという経験は何度もしている。

僕はそもそもがケータイ通話を頻繁に行なうユーザーでもないから影響は軽微だろうと思うけど、ケータイをよく利用する方はご注意下さい。3月後半はこのシーリングが新聞紙上で度々報じられているから。
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首都にオートがなくなる日 [インド・トリビア]

政府新たな公共交通手段を模索
Govt looks for new modes of transport
3月18日、Hindustan Times
Autorickshaw.jpg【ニューデリー発】 バッテリーで動く電気自動車がデリーの路上を闊歩し、乗客を奪う日が近いかもしれない。オートリキシャーの劣悪なサービスを不満とするデリー州政府は、市内のオート三輪車に代わる新たな短距離交通手段の導入を計画中だ。
 水曜日(3月17日)の議会質問でインド人民党(BJP)の指導者ジャグデシュ・ムキ氏の質問に対し、ディクシット州首相は、政府がバッテリー駆動車導入に関して製造業者と協議を始めていることを明らかにした。ムキ議員は、デリーの人口は過去数年で激増している一方で、オートリキシャーの台数は5万5千台に留まっていることを指摘。ディクシット首相は兼ねてからオートリキシャーからのフェーズアウトを検討していると述べたことがある。しかし、首相事務所はその後この首相発言を訂正し、「政府がオートリキシャーに代わる旅客手段を特定できた後に初めてフェーズアウトを行う」とした。
 乗車拒否、メーター通りに運行しない、さらには乗客に法外な料金を請求する―――こうした行為はオートリキシャーの運転手に対する抗議としては日常茶飯事だ。デリーのオートリキシャーは、巷間伝えられているところによると金融マフィアに牛耳られており、車体のオーナーに対する日々の賃料を支払うために、運転手に対して客に法外な料金請求をするよう指示がなされていると言われている。
 デリー州政府の」アルビンダー・シン・ロヴェリー運輸相は、首都圏で営業するオートリキシャーの台数がデリーの人口に対して十分便宜を図るにはあまりに少ないという実態を認めた上で、代替輸送手段の導入を検討中であることを認めている。「バスが通常運行困難な農村部や非正規居住区域で「Grameen Sewa」として導入されている制度の下で、6~8人乗りの車両の導入ができないか検討中です。今年5月までには新スキームについて方向性がはっきりしてくるでしょう」――ロヴェリー大臣はこのように述べた。「私達はまた、オートリキシャーと同等の料金設定で利用できる無線タクシーの導入可能性も検討中です。」
 オートリキシャーが金融マフィアにより運営されていることや首都圏で運行しているオートリキシャーに違法業者が多い実態について、ロヴェリー大臣は、政府が違法オートを取り締まる方策を検討中であることも明らかにしている。
*記事全文は下記URLでダウンロード可能です。
http://www.hindustantimes.com/Govt-looks-for-new-modes-of-transport/H1-Article1-520319.aspx
先週、デリーに来たばかりの人の歓迎会等で結構参加者の間で話題になっていたのが「オートリキシャーがいずれデリーから消える」という話題である。デリーの人口増に比べて台数が横ばいだからといっても、車両はよく見かける。デリーでは当たり前のようになっている事物が大きく変わるのはちょっと寂しい気持ちはする。

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