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太り過ぎ客室乗務員2 [インド・トリビア]

インド個人旅行現地レポートの第一弾である。東京の自宅を朝6時に出て、当地時間23時(日本時間午前2時30分)にデリーのゲストハウスにチェックインした。出発直前まで喪中はがきとか海外向けクリスマスカードとかを書いていたので、睡眠時間3時間程度で飛行機に乗り込んだ。今回は直行便を使わず、キャセイ-キングフィッシャーの香港経由を使ったので、香港の空港も体験できた。経由地での待ち時間も含めて直行便よりは4~5時間は余計に時間がかかったけれど、その分睡眠も取れたし、読みたい本も読めたのでよかった。

デリー着が夜だったため、駐在員生活を送っていた頃との比較は難しいけれど、デリーの国際空港の新ターミナルは初めて利用したので、きれいで少し感動した。まだ待合スペースにベンチが設置されていないのでだだっ広く感じて、今後インドがさらに経済発展を遂げたとしても、空の便の増加に耐えられるだけのキャパシティの余裕があるように思えた。

もう1つ感動したのはプリペイドタクシーが利用しやすくなったこと。旧ターミナルの頃から利用してはいたのだが、チケット売り場も搭乗エリアも雑然としており、利用に躊躇することがあった。しかし、新ターミナルではこのエリアは非常にスッキリしており、利用者に優しくなったと思う。タクシーの運転は相変わらず荒かったけど。

さて、インド絡みのネタとして、AFPが上のような報道をしているのを見つけた。昨年1月、本ブログで「太り過ぎ客室乗務員」というのを書いたが、その続報である。我が国のフラッグキャリアJALも従業員の強制削減措置を取ろうとしているところだが、何を解雇の基準とするのかという点では、エアインディアの基準はいかにもインド的で面白い。いずれにしても、こういうところで上げ足を取られないよう、僕らも気をつけなければいけない。メタボも健康リスクを抱えた従業員を雇い続けるコストというのをそのうち日本の企業も気にし始めるかもしれないし。

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相変わらずこんな記事ばっかしで [インド・トリビア]

2週間ぐらいインド関連記事がないと思ったら立て続けに何本も記事を上げたりするAFP、さすがにフランスの通信社らしく、欧州人の常識では理解困難なネタ、物珍しいネタだと食い付きがメチャ良い。記事選択の基準は、それがどれくらいゲテモノ的ネタなのか、奇をてらっていて読者受けが良さそうかどうかという点にあるのではないかと思う。こんなネタばかりだと、読者のインドに対するイメージが偏ってしまうような気がするのだが…。

それはそうと、今週木曜日から短期間ながらインドに行くのであるが、いつの間にかデリー地下鉄(DMRC)がグルガオンまで開通しているのには驚いた。ついでに言えば、僕が住んでいたディフェンス・コロニー地区からでも、コンノートプレイスには乗継1回でDMRCで行けるようになっている。この路線は南部のバドラプールまで開通していて、これで南デリーの新興ビジネス街のシーンも随分変わったことだろう。

3年前にオフィスの移転で物件探しをした際、南デリーのアポロ病院のさらに南にあるジャソーラというビジネスエリアは賃貸料が安く、ここに移れたらいいな、3年も経てば周辺のランドスケープも相当変わるだろうと思った。結局社内には都心から離れ過ぎという反対意見の方が声が大きくて、この話は立ち消えになったが、今思えばジャソーラに越していたら今頃はDMRCで通勤もできただろうにと思ってしまうのである。

ただ、グルガオンまで開通しているDMRCも、現時点では空港から都心に入って来る路線は開通していないらしい。

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陸上ニッポン、インドに負ける [インド・トリビア]

22日(月)の朝刊を読んでいたら、現在開催中の広州アジア大会陸上女子1万メートルで、日本のこの種目の第一人者の福士加代子選手が4位に終わったとの記事が載っていた。福士選手もアジアでは無類の強さを発揮し続けてきたが、30代になってそろそろ競技生活も終盤かなと思っていたので、4位という成績自体には寂しさも感じつつも世代交代を実感したのだが、よくよく記事を読んでいくと、この種目で金、銀メダルを獲得したのがなんとインドの選手だと知り、仰天してしまった。

ついでに言うと、女子3千メートル障害でもインドの選手が優勝している。この種目の日本の第一人者がこれまた30代半ばの早狩実紀選手。僕がまだ市民ランナーとして国内各地で市民マラソン大会に出場していた1990年代半ばに新進気鋭の美人アスリートとして市民ランナー向け月刊誌によく登場していた方で、もう市民マラソンから10年以上遠ざかっている僕には、まさか福士選手だけではなく早狩選手も未だ現役で競技生活を送っていたというのもかなりの驚きではあった。

さて、話が逸れてしまったが、まさか世界最強と信じていた日本女子陸上長距離がアジアで敗れた相手がインドだったというのは、驚きというよりもショックの方が大きい。なんだか急に強くなってないか?どこでどんな練習してるんだろうか。

2年ほど前に、某携帯電話サービス会社がCMで、女子の陸上選手がロードワークで農村を走っている時にコーチから電話連絡が入り、代表選手に選ばれたことを知らされて大喜びするというのがあった。農村で女子選手が1人でロードワークを行なっているという状況自体が結構アブなくないかと怪訝にも思えたテレビCMだったが、ひょっとしたらこうなる予想がCM制作会社にはあったのではないか。

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ビル倒壊、知人は無事か! [インド・トリビア]

またデリーで多数の死傷者を出す大惨事である。

この報道を16日日中偶然見つけ、ラリータパーク(Lalita Park)ってどこだかグーグルで調べた。ヤムナ川を渡った対岸の東デリーの入口、よく目印として使われる近隣地名はラクシュミ・ナガル(Laxmi Nagar)で、今からちょうど2年前の日曜早朝に工事中のデリーメトロ(地下鉄)の高架が崩落して通りを走っていたバスや乗用車が下敷きになるという惨事が起きた現場から極めて近い。ということは、僕の6年越しの知人、おそらくインド人の中では最も「親友」と呼べるCSさんの自宅があるスワスティヤ・ビハール(Swasthya Vihar)からも至近距離ということになる。

慌ててCSさんにメールを打って安否を問い合わせた。3時間ほどで返事が来た。ご家族も、CSさんが代表を務める現地NGOのスタッフも全員無事だとのことだった。「違法建築が横行していてしょうがない」――CSさんはそうこぼしておられた。憤懣やるかたないといった文面だ。

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ドクター・センテナリアン? [インド・トリビア]

あれ?AFP電は99歳の誕生日、産経は100歳の誕生日を迎えたと書いているぞ!一体どっちなんだ?意外と自称年齢はあてにならなかったりして…。

いずれにしても凄いことである。でも、どんな博士論文を書かれるのだろうか。そしてPC使って書かれるのだろうか。ちゃんと指導教官の指導を素直に受けるのだろうか。客観的なエビデンスを揃えることなく、自説を展開しまくって、試問官の質問やコメントにも「それはとても素晴らしい質問だ」と一言賛辞を述べた後はまた自説展開して口頭試問は終るのではないかという気がする。論文の査読も、意外とスルーしてしまうのではないだろうか。まあ、それを認めて博士号を与えてしまうカルチャーもインドにはあるような気がするが。

どうせだったら、書かれた博論はいずれ公開して欲しいものである。

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英連邦スポーツ競技大会閉幕 [インド・トリビア]


開幕式をテレビで見た昔の職場の同僚が、かなり感動的でインドを見直したというようなことを言っていた。
きっとその通りなのだろう。無事に終わってひと安心といったところだろう。
工事の進捗の遅れで叩かれまくっていたインド五輪委員会(IOC)の委員長とか、
デリー州首相とか、きっとそれまでの評価が一変してしまうのだろう。
それまでの悪評がチャラになったんじゃないでしょうか。

でも、自信つけちゃったんじゃないだろうかインド人。
次は五輪かF1グランプリ招致という話が出てくるんだろう。

この間に街から追い出されたホームレスやストリートチルドレンの問題も、
隠して上辺だけを取り繕って「大成功」などともてはやしている間は、
根本的な解決にはなってないだろう。

次回があるのなら、その時はもっとちゃんと運営やってね。
大会期間中、こんな変な報道もされていたのだから…。

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カラム前大統領のチェーンメール [インド・トリビア]

ビシャカパトナム在住の「黄門さま」からメールをいただいた。ブログの「インド・トリビア」ネタにどうぞということでご転送下さったのが、前インド大統領アブドゥル・カラム博士が全てのインド人に宛てたというメッセージである。インド在住の方の中には、「知り合いに転送して下さい」と末尾に書かれたこのチェーンメールを既に受け取られた方もいらっしゃるかもしれない。

読んでいて結構興味深かったので、メール転送ではなく、和訳して全ての読者にご紹介させていただこうと思う。

アブドゥル・カラム博士が全てのインド人に送る手紙
なぜこの国のメディアはこんなに否定的(ネガティブ)なのだろうか?
なぜインドに暮らす私たちはこんなに困惑して自分たちの強みや成し遂げたものを認めることができないのか?
私たちはこんなに偉大な国民だ。私たちは信じられないほど多くのサクセスストーリーを経験している。
なのに、私たちはそれらを認めることを拒否している。なぜなのだろうか?
私たちは世界で初めてミルク生産を始めた。
私たちはリモートセンシング(遠隔探査)衛星の打ち上げで世界一である。
私たちは世界で2番目に大きな小麦生産を行なっている。
私たちは世界で2番目に大きな米生産を行なっている。
スダルシャン博士を見よ。彼は先住民の村を自給自足で住民自らが村の開発を主導できるように変えた。
そんな実績は何百万とあるのに、私たちのメディアは悪いニュースや失敗談や災害ばかりに気を取られる。

私はある時テルアビブを訪れ、イスラエルの新聞を読んでいた。その日は、多くの攻撃や爆撃が行なわれ、多くの死傷者が発生した翌日だった。ハマスは追いつめられていた。しかしその新聞の1面はあるユダヤ人男性が5年間かけて彼の所有する砂漠のような土地を果樹園と穀物畑に改良したという写真が掲載されていた。この多くの刺激を与えてくれるこの写真を、朝起きた全ての人は見るのだ。殺戮や爆撃、死亡事故等の血なまぐさい詳細は紙面の中ほどに置かれ、他のニュースの中に埋没している。

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英連邦スポーツ競技大会開幕 [インド・トリビア]


土壇場にきて案の定すったもんだがあった「コモンウェルス・ゲーム(英連邦スポーツ競技大会)」、先週末なんとか無事に開幕に漕ぎ着けたようだ。なにはともあれ、よかったです。

全国紙のHPとかを見ていると、やはり臭いところにはスチールウォールを立てかけ、塀の向こう側を見えなくしている。これも想定の範囲の話だ。僕が6月にデリーを離任する少し前、うちの運転手に聞かれた、「コモンウェルス・ゲームは開催できるかどうか」と。

僕は答えた。「開催はされるだろう。但し、全ての工事が間に合うとは思えない。間に合わないところは『選手団熱烈歓迎!ニューデリー市」なんて描かれた塀で覆って見えなくするだろう。そして誰も責任を問われない。実行委員長は、「ちゃんと開催されたではないか。何が問題なんだ。何も問題ないじゃないか」なんて開き直るだろうね。」

運転手は笑っていた。

今、デリーの街はどうなっているのだろうか。ニューデリー剣道同好会(剣印会)は先週末から3週間稽古を休みにしているらしい。僕の昔の職場も今はとても静かである。

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「貧困」の定義をいじると…(6) [インド・トリビア]

「貧困」の定義をいじると…(5)
これもデリー在住のインド人の知人が気を利かせて送ってくれた新聞記事である。7月15日付Times of India紙に「インドの総人口の55%が貧困層との新たな報告(55% of India's population poor: Report)」(Rukmini Shrinivasan通信員)という記事である。サブタイトルには、「UNDP(国連開発計画)が複合指標を用いてインドの貧困層人口を6億4500万人と推計」とある。
前回この記事を紹介したところ、このUNDPのMPI(Multi-dimensional Poverty Index)についてはインドでは続報があったらしい。この指数を公表した英国OPHI(Oxford Poverty and Human Development Initiative)は、ご丁寧にもインドの州別のMPIまで公表した。さらには、指定カーストや指定部族といったグループ別のMPIも算出したのだそうだ。

7月27日(火)付のTimes of India紙に、「フィリピンからシエラレオネまでがインドの繁栄の弧の一部(Philippines to Sierra Leone is arc of Indian prosperity)」(Rukmini Shrinivasan記者)という記事が掲載された。ウェブ版では「ジャルカンド、ビハールは飢えるコンゴと同じ開発レベル、ケララはフィリピン並み(Jharkhand, Bihar development like starving Congo, Kerala similar to Philippines)」となっている。こちらの方が記事の内容が想像しやすいかも。
http://timesofindia.indiatimes.com/india/Jharkhand-Bihar-development-like-starving-Congo-Kerala-similar-to-Philippines/articleshow/6221434.cms

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最悪の終末期医療―インド [インド・トリビア]

国境を越えて死に場所探し 
15日(木)の新聞紙上を割と賑わせていたのがこの記事である。AFPの記事ではわかりにくいが、日本は40ヵ国中23位で「高齢化が著しい日本について、調査に当たったトニー・ナッシュ氏は「医療システムは高度だが、在宅医療など患者や家族に寄り添うケアが難しいようだ」と分析した」そうである(東京新聞、7月15日付第3面)。インドが最下位だというのはなんとなく想像はつく。高齢者の方々に聞くと、高齢者の扱われ方というのは相当に酷いらしいから。
(中略)
記事を拾い読みしていて、以下の用語に相当する英語はこうなるというのを発見した。ご参考まで。
-緩和ケア: palliative care
-安楽死: euthanasia, physician-assisted suicide
-終末期ケア: end-of-life care 

少し前にこの記事をご紹介したのだが、調査対象40カ国中最下位だったのがインドで、さもありなんと思ったことも記事には書き留めておいた。これをインドではどのように報じられているのかと興味津津でいたところ、インド人の知人Jさんが、7月16日付Times of India紙の記事の切り抜きを送ってくれた。以前から、「高齢者問題には関心あるのよ」と言ってあったから、覚えていてくれたのだろう。ありがとう、Jさん!

「インドは終末期ケアで最悪(India worst in end-of-life care)」という記事では、一般的記述は除いてインド絡みのポイントだけご紹介しておこう―――。

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