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アボカド加工品で起業を [ブータン]

若い企業家、アボカド茶とアボカド粉生産を計画
Youth entrepreneurs plan to produce avocado tea and flour
Kuensel、2017年3月17日、Younten Tshedup記者
http://www.kuenselonline.com/youth-entrepreneurs-plan-to-produce-avocado-tea-and-flour/

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【ポイント】
ミャンマーで開催されていた「メコン・ビジネス・チャレンジ」ビジネスアイデアコンテストで、11日、王立ティンプー大学(RTC)から参加したブータン人学生3人による「グラッデン・グーリー(Gladden Guli)」が、最終ラウンドで銀賞を獲得した。

彼らの事業提案はアボカド加工による高付加価値化。今まで果肉をそのまま食べるしかなく、ブータンではあまり人気のなかったアボカドを、種はお茶の生産に、果肉は乾燥粉末化して、ケーキやクッキー、サラダドレッシング、麺類等に加工しようというアイデアである。

アボカドはブータン中部が産地だが、商業生産は2012年に始まったばかり。1キロ400ニュルタム程度はする農産品は、なかなか消費者の関心を呼ぶものではなかった。それでもアボカドの味を良くすることに取り組む農家の数は増えてきていた。

今回のコンテストに挑戦したRTCの学生3人のうちの1人は、こうしたアボカド生産地域の出身。父親もアボカド生産を行ってきた。

アボカドは取引価格が高く、学生チームは起業のために受け取ったシードマネーの半分以上を、アボカドの調達に投入せざるを得なかった。適正な技術や専門家の助言へのアクセスも当初は十分ではなかった。しかし、やがて国立ポストハーベストセンター(パロ)のような政府機関や、大学教員が支援することで、コンテストへの出展にこぎつけることができた。

学生チームは消費者100人に聞取り調査して、アボカド加工品の商品化は可能性が高いとの感触を得、アボカドの商業生産を始めている農家15人から、生産したアボカドを加工用に提供してもよいとのレスポンスを得ている。彼らは卒業後、アボカド加工のための数量確保に向け、自身でもアボカド栽培を開始する予定。グラッデン・グーリーは、2018年末までに操業開始予定。いずれ商品のバラエティも拡大する方針との由。当面は、観光客やアボカド好きの個人消費者にターゲットを絞り、ティーバッグ20個入りのアボカド茶を200ニュルタム、アボカド粉は100グラム400ニュルタムで販売する予定。

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