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英紙盗聴スキャンダル [時事]

滞在中のインドで話題になっていたトピックをご紹介したついでに、7月中旬の英国出張中に現地で話題になっていたトピックについてもご紹介してみたいと思う。インドの「ロクパル法案」と違い、英国盗聴スキャンダルの方は日本でも結構報じられていたのでご存知の方も多いと思う。単にニューズ・コーポレーション傘下のメディア各社の責任問題にとどまらず、ロンドン市警のトップの辞任までもたらし、今やキャメロン首相の責任問題にすら発展している。

大衆紙が販売部数を伸ばすのに行なっていた数々の工作の一部が明らかになってきたのだろうと思う。より対象に近い情報を取ろうと思ったら電話での会話の傍受なんて結構ありがちなのではないだろうか。そうやって迫真の報道をやっていけばスクープも多くて新聞が売れることは間違いないが、ルールを逸脱してそこまでやらなければならなくなった英国のメディアの在り方は問われるだろう。

大衆紙がそこまで無理しなければいけなくなったのは、ツイッターやフェースブック等のソーシャルメディアが普及し、誰でもニュースを発信できるようになったことが背景にはあるのだと思う。先週はなでしこジャパンの選手が宴会の席上で発した言動を同席していた大学生にツイッターで暴露されて大騒ぎになったが、どこのセレブがいつどこのお店でショッピングや食事を誰としていたのかがそこに居合わせた人によってネットで発信されてしまうような世の中だ。大衆紙がいかに取材対象に深く食い込もうと思っても、誰もが情報発信できるようになればあまりアドバンテージがない。そのあたりの焦りがあったのではないかと思う。

熊谷選手のこの話は、ツイッターで中継した大学生のモラルが問われている。確かに酒宴の席でのオフレコ話を暴露してしまう大学生には問題があるが、有名になればなるほどその言動が与える影響も大きくなるわけで、一夜にして超有名人になってしまったなでしこの選手ひとりひとりにそのあたりの意識を促すレッスンにもなったのではないかと思う。

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なでしこと遭遇するか空港で [時事]

この記事、ロンドン出発日当日の早朝に書いている。昨夜はホテルのBBC3の生中継をずっと観ていた。欧州に滞在中だったお陰で、変な時差もなく、当地19時30分試合開始で23時近くまでかかった試合はずっと応援できた。下馬評は米国優位だったと思うし、BBCの解説者連中もムカつくぐらいに米国を贔屓する解説をしていた。冷静に考えればそうした解説は正しいと思うが、試合の決着がついてからもワンバック選手らを称える映像を流し続けるのはやめてほしかったな。GKのソロ選手が美人だというのはわかるが…。それと、日本の2点目、澤選手がどうやってあの角度からゴールを決められたのか、カメラ映像が1方向からしか捉えてなかったので正直なところ何が起きたのかわからなかった。そういうところちゃんと解説して欲しかったな。

正直、PK戦に行けただけでもすごいと思っていた。まあW杯でのPK戦といったら去年の男子パラグアイ戦を思い出すわけだが、あの時は負けたので、今回は意外と勝てるかもと勝手に予想してハラハラもせず観ていた。PK戦は運みたいなものだから、確率は50%と勝手に考えて…。でも後になって考えてみたら、男子のGK川島選手は1月のアジア杯韓国戦でPKを止めまくっていたので、今回、PK戦前から勝手に日本が勝つに違いないと勝手に思い込んでいた僕は単なるアホですね(笑)

さて、インタビューを受けていた佐々木監督のコメントを読んでいて、1つ気になったことを書いておこう。どうも、なでしこジャパンの選手の皆さんの成田到着が、僕の乗るフライトの成田到着時刻とさほど変わらないということである。選手の皆さんは一夜明けた18日(月)昼のフライトで帰路につくらしい。成田空港が大混雑していると困るなぁと思いつつ、ちょっと見てみたいなというやじ馬根性もこれありで。

帰ったら床屋行こうかな。あそこのご主人はサッカー大好きだし、確か指導していた女子サッカー選手がLリーグに入ったようなことを仰っていたからなぁ。

なにはともあれ、優勝おめでとうございます。
タグ:サッカー
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電車でPSPは結構迷惑 [時事]

金曜日は息抜きの軽い記事を1つ―――。

最近、電車に乗る度に気をつけていることがあります。
PSPでゲームやってる乗客の隣りには絶対座らないこと
PSPでゲームやってる乗客の近くには立たないこと
たとえ目の前の席が空いたとしても、隣りにイアフォン付けてPSPでゲームに没頭している人が座っている場合は絶対にその席には座らないようにしています。でも、残念なことに、電車内でPSPやっている人がものすごく増えた気がします。

PSPを両手で持ってコントローラーの操作をやってる姿を想像していただければ理由はおわかりでしょう。第1に、操作している間は両肘が張っていて、しかもひどい人は操作の度に体ごと揺らします。それもとっても激しく。マリオカートのようなレース系のゲームをやったことがある人ならおわかりでしょう。自分が体を傾けたからといって自分の車が上手くコーナリングできるわけではありませんが、体を自然と傾けたりするのです。そうでなくても激しいボタン操作で、隣りの乗客にぶつかって来るのです。ご本人はイアフォン着用の上にゲームに没頭していますから、隣りに迷惑をかけていることには全く気づいていないでしょう。

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軽い言葉 [時事]

「全力で取り組む」
「しっかりと取り組んでいく」
「万全を尽くす」
「責任を持って」


政治家が発する言葉で、無味乾燥な響きを持つのといったら、少し前なら「遺憾」であったが、東日本大震災発生以降、「全力で」「しっかりと」「万全を」といった言葉が政治家の口から発せられる機会が増えて、その響きに虚しさばかりを感じている。そんなにいろいろなことに「全力」で取り組んでいったら、それ以前に「全力で取り組む」と言った話はどうなるのだろうか。こういう言葉は言われても文句は出ないだろうけれど、単なる場当たり的発言にしか聞こえないと思うのは僕だけだろうか。

場当たり的だなと思うのは、上で紹介した記事にあるような口約束である。日本が再建されるのっていつのことなのだろうか、それまでこの人は首相をやっているのだろうか。

まあ、外相在任中は「ODAの絶対量を増やすべき」と言ってたのに、立場が変わると2割削減を平気で口にできるような人がいる政党である。「再建されたらODA予算を何倍にも増やす」なんて言った本人はその場はいいかもしれないが、彼の後任がそんな口約束を守ってくれる保証なんて120%ないだろう。

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週報(3/6-3/12) [時事]

大災害が起きてから、これを書いている12日(土)夜まで、既に1日以上が経過している。僕は東京に住んでいて、昨夜は20kmを4時間かかって徒歩で帰宅して幸い無事だった家族とも合流できたからいいが、昨夜はJR、私鉄各線の運転見合わせで帰宅できなくなってしまった人や、それ以前に地震や津波で犠牲になられた方々、被災地で不安な夜を過ごしておられる方々、そして救援活動に24時間体制で従事されている方々のことを考えると、自分が経験してきたことを軽々に述べることなどできないと思うし、何をどう書いていいのか全く考えがまとまらない。もう少し気持ちが落ち着いたら、自分のことは書きたい。今は、被災した方々の救護活動が一刻も早く進むことをお祈りしたいと思う。

そんな状況なので、週報についても1週間単位で書く気もなかなか起きない。9日(水)昼前に起きた地震の際に、あの長時間にわたって波に揺られるような揺れ方が気持ち悪かったのが印象に残っている。11日午後3時前の揺れ方も最初はそれに似ていたので、また宮城県沖ではないかとすぐに想像した。しかし東京に住んでいる僕達をその後襲ってきた揺れ方は本当に生きた心地がしないものだった。

携帯も固定も繋がらなくなったので、家族との連絡がつかなかった。あまりにも繋がりにくいし、それに固定の場合は「ソフトバンクテレコム」のアナウンスがやたらと流れていたので、うちは確かau by KDDIだったからひょっとしたらこれは職場の方のIP電話の接続に問題があるのではないかと気付き、職場の近くの公衆電話から家族に連絡を試みた。すぐに家族と連絡がつき、無事が確認できた。

帰宅については、自主判断で徒歩で帰ることを決めた。うちの職場はその後帰宅難民の収容施設となったと帰宅途中のポケラジで知った。立場上、居残るべきだったのではないかという気もして、罪悪感も正直感じた。

救援活動が中心の現時点で僕らが何かできることというのは少ないかもしれないが、仮にボランティアとして現地に出向くような事態を考えるにしても、今僕らがしておくべきことは足下を固めておくこと、自分や家族が被災しないよう最大限の手は打っておくことだろうと思う。節電にも出来る限り協力するようにし、なるべく1部屋でまとまって過ごすこと、早めに就寝することを心がけているところである。(これを書き終わったらすぐ寝ます。)

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タグ:地震 津波 原発
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ユヌス総裁解任について [時事]

先週、バングラデシュ・グラミン銀行のムハマド・ユヌス総裁が解任されたという報道は、初め聴いた時は先ず驚き、二度目以降はグラミン銀行はどうなるのだろうかということを心配した。あまりにも傑出し過ぎた超有名人だけに、総裁解任がもたらす企業イメージの失墜は計り知れないだろうし、シェイク・ハシナ首相はユヌス総裁を「貧者からの吸血」「脱税のためのトリック」と強烈に批判していただけに、こうして公権力に屈したことになると、借入人の返済にも影響が出てくるのではないかと危惧もされる。そもそも、解任された後の新総裁って誰がなるのだろうか。いずれにしても、与党寄りのレッテルは貼られるのだろうなと思う。

タイミングの良いことに、月刊誌『選択』の2011年3月号がユヌス総裁に関する記事を取り上げていた。「「ノーベル平和賞」受賞者に不正疑惑」という記事で、読んでいくとユヌス解任の話は数か月前から予兆があったらしい。

不正疑惑が持ち上がったのは昨年12月初めのことらしい。発端は、11月30日にノルウェーの国営テレビ局NRKが放送した「マイクロクレジットにやられた」というドキュメンタリー番組だった。
その内容は、「グラミン銀行が1996年、ノルウェー政府から受け取った約1億ドルを同グループのヘルスケア部門『グラミン・カリヤン』に送金し、不正に流用した」というもの。番組は数々の証言で構成され、不気味なBGMで疑惑ぶりを演出。騒ぎが起きて早々に、英BBCのインタビューで番組制作者は「ユヌス氏個人の不正があったとは思わない」とフォローするも、後の祭り。「ノーベル平和賞受賞者の不正疑惑」というスキャンダルはあっという間に広がった。

この記事が面白かったのは、この不正疑惑報道で得した者がいるとすれば、ノルウェー政府だと述べている点。

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現代の海賊退治 [時事]

韓国海軍の特殊部隊が、ソマリア沖で海賊に乗っ取られていた韓国船籍の船舶の救出作戦を実行し、海賊8人を射殺するというニュースが入ってきた。このところ現代の「海賊」にまつわるテーマをこのブログでも取り上げるようになってきている。各国ともソマリア沖での海賊対策には追われているものと思うが、こうして具体的に自国の船舶を自国軍の部隊が急襲して乗組員と船舶の保護を行なった事例というのが報道されることはあまり多くはなかったので、新鮮だったのでブログに掲載してみた。

ついでに記事スクラップのつもりで、この1年ぐらいの間にソマリア沖海賊問題に関連して報道された記事を列挙してみた。国連が発表した最新の海賊レポート、日本の船舶が襲撃されたケース、そして日本がソマリア沖のインド洋で行なっている取組み等について紹介されている。

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かなりショック [時事]

僕はこの1年ぐらい若干の手抜きをして、AFPやAsahi.com、最近ではMSN産経ニュースの記事の自動トラックバック機能を使い、ブログの記事を書くことが多くなってきている。ニュースの囲みをクリックすればそのサイトにジャンプして、ニュース記事全文を読むことができる。だから、記事全文はそちらで読んでもらうことにして、僕はそのニュースに自分なりのコメントを付けて自分のブログ記事をアップするだけでよい。非常に便利だ。いい備忘録にもなる。

ところが、今日たまたま過去の記事から情報を引っ張り出そうと1年ぐらい前の記事をずっとチェックしていったところ、Asahi.com(朝日新聞ニュースサイト)では僕が引用した記事の配信を勝手に取りやめていることに気付いた。
こんな囲み記事をやたらと見かける。これじゃ引用する意味がない。記事全文をコピペして、ブログの本文中に取り込んだ方がまだ賢明だ。こういうことを天下の朝日新聞て平気でやっちゃうんだね。通告なしで。かなりショックである。AFPなんかはこんなことなくて、3、4年前のニュース記事でも平気で引用してブログエントリーできるのにね。

それはともかく、本日は仕事を家に持ち帰り―――ではなく、通勤帰宅途中に喫茶店にこもって仕事の資料に目を通し、その後帰宅して自宅でレポート作成の作業をやっていたので、読みかけの本を読み切ることも、読み終わっている本の紹介記事をゆっくり書くことも、とてもできない状態だった。つまらない記事でお茶を濁すのは申し訳ないなと思いつつ、今回まではどうかお赦し下さい。
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脳ミソがとろける残暑 [時事]

相変わらず暑さが厳しい。先週土曜日に突然発症した頭痛は左首と肩のコリを伴い、未だ十分回復していない。お陰で土曜日の剣道の稽古は休んだ。コリが原因だったらプールに行ってクロールでもやったらどうなるかと思い、日曜日にはコミセンのプールで水浴びもしてみたが、頭痛はともかくとして500メートル泳いだところで吐き気までもよおし、目標1000メートルは断念した。十分体調が戻っていない状態で週明けを迎えたため、朝のウォーキングは中断している。でも、朝から30度を超す中をきつい坂を上って通勤するのは非常に苦しい。今日(31日)はフラフラになりながら職場に辿り着いた。(それでも1日1万歩ペースはキープしているのだが。)

週末にニューデリー駐在時代の知り合いご家族と会った妻によると、デリーと東京の夏の比較が話題に上ったという。そして、皆が異口同音にこう言ったそうだ。
東京の35度は、デリーの45度よりも暑く感じる。
――この見解には僕も賛成だ。「体内の血液が沸騰する暑さ」「脳ミソがとろける暑さ」といった形容を僕はデリーの暑さに関して使ってきたが、今の東京は脳ミソがとろけて思考回路がまともに働かない暑さである。早く元気を取り戻したい…。

とは言うものの、バテバテだったこの8月、振り返ってみたらとんでもない記録を打ち立てていた。それは――
1ヵ月の間に21冊もの本を読んだこと!
要は空調の効いた電車や喫茶店、スタバ、マクド等でそれだけ時間を費やしていたということなのだが(苦笑)
こんなハイペースはもう二度とないだろう。


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東村山市長の取組み [時事]

入所者と子どもたちとの交流が生まれる
ハンセン病療養所内の保育園を構想する東村山市長-渡部尚さん
 国立ハンセン病療養所・多磨全生園の所在地で、2007年から市長を務める。療養所入所者の間で、地域との共存を目指すハンセン病問題基本法の制定運動が高まったころ、全生園の自治会から保育園の誘致を打診された。
 「子どもを生み育てることが許されなかった入所者の皆さんと未来を担う子どもたちとの交流が生まれる。市内で200人以上に上る待機児童の解消にもつながる」。ぜひと思った。
 同法の第12条は、療養所の土地を自治体が利用できるとするが「地代」が障害となった。「当初の基準では、地代が1,000万円にもなり、保育園の経営が成り立たない」。市や自治会の働き掛けで、より低い額も提示されたが、一段の引き下げを国に訴える。
 全生園とのかかわりは、サラリーマンを経て市議となってから。「存在は知っていたが、それまで行ったことはなかった」。らい予防法の廃止など、人間の尊厳のために戦う入所者の力強さに感銘を受けた。
 全国にある国立療養所の所在市町がつくる連絡協議会の会長で、各園と自治体による将来構想づくりも見守る。東京都中野区生まれ。48歳。(中川克史)
8月1日(日)付東京新聞朝刊第3面の「この人」で紹介されていたこの記事。備忘録としてアップしておきます。「ハンセン病」とは何なのか、日本の政府と社会は患者や回復者、そして家族に対してどのような仕打ちをしてきたのか―――そんなことは今どきの大学生でも全く知らない。こういう交流が子供達にハンセン病について知るきっかけをもたらし、新しい未来を拓いていってくれるのだと期待し、東村山市長を応援したい気持ちである。

因みに今読んでいる民俗学者・宮本常一の著作の中には、ハンセン病に関する言及が所々に出てくる。「カッタイ病(やみ)」とか「レプラ」とか。江戸時代に使われていた前者はともかく、後者の方は比較的最近で、僕らの親の世代ぐらいまでは日本ではどこでも見られた病気だったのがわかる。それを完全隔離して社会から完全に断絶する政策を取ってしまった我々自身の愚行を省みるためにも、風化をさせてはいけないと強く思う。
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