『外国人が熱狂するクールな田舎の作り方』 [仕事の小ネタ]
内容紹介
岐阜県最北端の飛騨市に、世界80ヵ国から毎年数千人の外国人観光客を集める人気ツアーがある。その最大の売りは「なにげない里山の日常」だ。小学生のランドセル姿に、カエルの鳴き声の拡がる田んぼに、蕎麦畑の中に立つ古民家に、外国人観光客は感動する。なぜ、なにもない日本の田舎が「宝の山」になりうるのか。地域の課題にインバウンドツーリズムで解決を図った「逆張りの戦略ストーリー」を大公開。
今、日本では、「インバウンド」が大流行のようで、多くの本が出版されている。そのうちの1冊をキンドルでダウンロードして、Wifi接続がほとんど期待できないブータン東部の旅に携行し、滞在中に読んだ。岐阜県出身の僕には、「飛騨市」と言われても飛騨地方なんだという以外にピンとくる自治体名ではないが、神岡町や古川町、宮川村等が合併してできた市だと言われれば、「ああ、高山の北、富山との県境の自治体だな」と想像はできる。そして、飛騨古川といえば、2016年に大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』の舞台になった地でもある。
岐阜県飛騨地方といったら、高山や白川郷、郡上八幡等が有名すぎるぐらいに有名で、岐阜県の北の果ての飛騨市については、岐阜県出身の僕ですら実は訪れたことがない場所である。でも、本書を知ってから飛騨市の画像検索をかけてみると、そこに出てくる谷間の風景は、もう少し家屋の数が少なければ、何だかブータンと似ているなという雰囲気が感じられる。中でも神岡城から神岡の市街地を見下ろすポイントは結構多くの人が画像アップしていて、それを見ていると「ティンプーかよ」と思いたくもなる。