『変な家2』 [読書日記]
内容紹介【人からもらう】
あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか?前作に続き、フリーライターの筆者と設計士・栗原のコンビが不可解な間取りの謎に挑む。「行先のない廊下」「闇をはぐくむ家」「林の中の水車小屋」「ネズミ捕りの家」「そこにあった事故物件」「再生の館」「おじさんの家」「部屋をつなぐ糸電話」「殺人現場へ向かう足音」「逃げられないアパート」「一度だけ現れた部屋」、後編「栗原の推理」———すべての謎が一つにつながったとき、きっとあなたは戦慄する!
2023年の単行本フィクション部門で第1位と第2位を占めた雨穴という作家のミステリー小説最新作。妻が友人からもらってきた本で、妻が読み始める前に先に読んでしまった。400頁以上あるが、これもその気になれば3時間少々で読了することができる。
フリーのジャーナリストが調査して集めた情報で怪しい間取りの謎を解き明かすというものだったので、最初のうちはノンフィクションだとばかり思っていた。それが、ケースが揃っていくにつれて、なんかある落としどころに向かって無理やりピースを持ってきている感じがどうしても拭えなくなり、終盤に栗原の推理が始まる時点で、いくらなんでもその推理は断定的すぎるのではないかと思えてきた。その時点でこれはフィクションだと気付いているんだから僕も世話ない。
まあ、面白くてページをめくる手が止まらなかったのだから許すけど。
うちももう子どもたちが全員成人しているからいいけど、この著者のシリーズはベストセラーだし、中高生どころか、下手したら小学生でも手にしかねない。そう考えた時に、この真相はほんとうにこれで良かったのだろうかと首は傾げたくなる。
続編は妻が人からもらってきたが、実は第1巻は娘が友人から借りて今読んでいるところだ。そのうち読む機会もあるだろう。