『2030年アパレルの未来』 [シルク・コットン]
内容紹介
【売れています!発売40日で3刷決定!大反響!】
関係者待望の1冊!業界トップコンサルタント、初の著書がついに刊行!2030年のアパレル業界の未来を徹底解説!これから10年でいったい何が起こるのか?生き残る企業、消える仕事は?アパレルの最新動向・業界の課題・処方箋、すべてがこの1冊に凝縮!
アパレル・ファッション業界の現状と課題、今後の展望を俯瞰した本。2017年に日経BPから『誰がアパレルを殺すのか』が出た頃からこのタイプの本は増えていったが、その後、総合法令出版、日本経済新聞出版と来て、そして東洋経済新報社からも本書が出た。著者はいずれも違うけれど、だいたい描かれていることの趣旨は共通しており、これから間違いなくシュリンクして2030年には7兆円を割り込む可能性もある国内アパレル市場だけをターゲットにしていては埒が開かない、インバウンドの特需と越境ECの拡大を通じ、外国市場にも目を向けようというようなことが書かれている。
本書で再三強調されているのは、グローバルで見ればアパレルは成長産業で、2022年まで市場は年平均5%の成長余力があり、市場規模は約195兆円に達するということである。世界では、テクノロジーをうまく活用したアパレルのスタートアップ企業が急成長を遂げている。その多くが設立から15年以内の若い企業であり、テクノロジーを起点にした独自のビジネスモデルを打ち立てている。越境ECが今後も増えて当たり前になってくる中で、ガラパゴス化した国内市場だけ見ていてはダメだという。
こういう展開の仕方なので、当然、テクノロジー関係の記述が多い。多分、その多さは、先日ご紹介した尾原蓉子『Fashion Business 創造する未来』並みで、後出しじゃんけん的にそういうビジネスケースを多く紹介しているので、実際デジタルテクノロジー、例えば3D印刷技術がアパレル業界でどう活用されているのかは、実は本書の方が詳しく書かれている。