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『「朝30秒の正座」で腰痛が治る』 [健康]

「朝30秒の正座」で腰痛が治る

「朝30秒の正座」で腰痛が治る

  • 作者: 金 聖一
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/05/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容(「BOOK」データベースより)
病院に行ってもムダ。マッサージは気休め。でも「金式正座」ならつらい腰痛が、1カ月で治ります。道具もクスリも通院も必要ありません。ひざ痛や太っている人でもラクラクできます。30万人への治療で生み出された最強メソッド。

またしてもダイヤモンド社…。なんだか、最近ダイヤモンド社の本をやたらとヨイショしてるな~。

本書は近所のコミセン図書室の新刊本コーナーに置かれてあった。当然、新刊本だと思って借りてみたが、よくよく見たら発刊は2013年とある。借りたのは2018年の第三刷。地道に売れている本なのかと思う。実際、この図書室には今年9月に入庫してから、ほぼ間髪入れず4人の利用者が借りている。

腰痛持ちが多いのだろうね。この本を借りようと思った時期は、僕も腰痛がきつかった。著者の提唱する「朝30秒の正座」だったら、元々剣道をやっていた僕にはそれほど心理的ハードルは高くないと思ったので、さっそく始めてみることにした。

剣道の正座でよく言われたのは、両足の親指を重ねるとか、そもそも両足つま先部分を交差させるとかいった座り方である。この座り方だと、著者の提唱する「かかとを付けた正座」とはならない。だから、同じ正座だとはいえ、新しいことを始めたような感覚はある。

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タグ:腰痛
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『読みたいことを、書けばいい。」 [読書日記]

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

  • 作者: 田中 泰延
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2019/06/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
「バズる記事を書きたい」
「ターゲットに刺さる文章を書きたい」
「自分の思いを読んでほしい」
そんな「技術」を学ぼうとする人は、出発点から間違っている。もっとシンプルに、あなたが読みたいことを、あなたに向けて書けばいいのだ。
事実の中に、あなただけの発見を見出し、調べて、自分に向けて書く。その結果、あなたは誰かとつながり、人生が変わる。
電通コピーライターとして24年、自分が読みたいものを書くために、退職して「青年失業家」へ。
Web記事500万PV超、Twitterフォロワー46000人超。多くの支持を得るwebライター初の著書。
書くことは、たった1人のベンチャー起業。
「自分が読みたいものを書く」ことで、実際に「現実が変わる」のだ。そんな話を始めたい。
全く新しい文章講義、開講です。

15年もブログ運営を続けていて、最近気になることがいくつかある―――。

1つ。昔は1つの記事を載せるとコメントを下さる方が多かった。追加の情報をいただいたこともあるし、反論もいただくこともあった。本の紹介をすると、著者の方からコメントをもらったこともある。

今は、それぞれのエントリーに対してコメントがつくということがほとんどなくなった。他のブロガーの場合はどうなんだろうか。

2つ。僕自身、他のブログをほとんど読まなくなった。長年相互に「読んでいるブログ」に挙げているブロガーさんのサイトは時々覗いてたまにコメントを残したりしないこともないが、それ以外のブログはほとんど読まなくなった。

ではなんのためにこのブログをせっせと書いているのかといえば、自分用の記録としてなのである。

この効用は時々実感している。僕は某私大の大学院で非常勤講師を務めているが、過去に読んだ文献の引用や現地の新聞記事のリンクをこのブログでとっておくと、履修生に指導する際の参考ネタとして取り出しやすい。いわばこのブログ自体が引き出しみたいなものなのだ。

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タグ:田中泰延
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『2030年アパレルの未来』 [シルク・コットン]

2030年アパレルの未来: 日本企業が半分になる日

2030年アパレルの未来: 日本企業が半分になる日

  • 作者: 福田 稔
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2019/06/21
  • メディア: 単行本
内容紹介
【売れています!発売40日で3刷決定!大反響!】
関係者待望の1冊!業界トップコンサルタント、初の著書がついに刊行!2030年のアパレル業界の未来を徹底解説!これから10年でいったい何が起こるのか?生き残る企業、消える仕事は?アパレルの最新動向・業界の課題・処方箋、すべてがこの1冊に凝縮!

アパレル・ファッション業界の現状と課題、今後の展望を俯瞰した本。2017年に日経BPから『誰がアパレルを殺すのか』が出た頃からこのタイプの本は増えていったが、その後、総合法令出版、日本経済新聞出版と来て、そして東洋経済新報社からも本書が出た。著者はいずれも違うけれど、だいたい描かれていることの趣旨は共通しており、これから間違いなくシュリンクして2030年には7兆円を割り込む可能性もある国内アパレル市場だけをターゲットにしていては埒が開かない、インバウンドの特需と越境ECの拡大を通じ、外国市場にも目を向けようというようなことが書かれている。

本書で再三強調されているのは、グローバルで見ればアパレルは成長産業で、2022年まで市場は年平均5%の成長余力があり、市場規模は約195兆円に達するということである。世界では、テクノロジーをうまく活用したアパレルのスタートアップ企業が急成長を遂げている。その多くが設立から15年以内の若い企業であり、テクノロジーを起点にした独自のビジネスモデルを打ち立てている。越境ECが今後も増えて当たり前になってくる中で、ガラパゴス化した国内市場だけ見ていてはダメだという。

こういう展開の仕方なので、当然、テクノロジー関係の記述が多い。多分、その多さは、先日ご紹介した尾原蓉子『Fashion Business 創造する未来』並みで、後出しじゃんけん的にそういうビジネスケースを多く紹介しているので、実際デジタルテクノロジー、例えば3D印刷技術がアパレル業界でどう活用されているのかは、実は本書の方が詳しく書かれている。

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『ディープテック』 [持続可能な開発]

ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」

ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」

  • 作者: 丸幸弘・尾原和啓
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容(「BOOK」データベースより)
国内外のディープテック事例を多数収録。新興国に眠る課題と湧き起こる情熱。日本企業に生まれる新たな活躍の舞台。

勤めている会社の方で、アジアの製造業でのインダストリー4.0導入状況の調査をやったから中間報告会をやるという案内をもらったので、出てみることにした。東南アジア何カ国かで、現地進出日系企業や現地企業、政府関係者、産業人材育成をミッションとする現地の高等教育機関、職業訓練施設等に聞き取り調査をして、その現在地を確認するという点では情報量が多くて興味を惹かれる調査内容だったが、いちばん進んでいるのではないかと思われるシンガポールでの調査が行われていなくて、東南アジアというのでの一般化にはまだ早いような気がした。それに我が社がどう絡むのかという点についても、提言内容はあまり歯切れがいいとは言えなかった。

なんとなく、「日本企業 vs. 欧米企業」という対比の軸に違和感があった。分析の枠組みとしてそれが正しいのかが疑問だった。この夏も国際ロボコンは行われ、モンゴルで開催された大会の様子はテレビでも見てたけど、ベスト4に進出していたのは、確か中国、タイ、地元モンゴル2チーム、の計4チームだった。日本代表だった京都大学は、準々決勝で敗退していた。そういうのを見ていると、進出している外国企業のインダストリー4.0導入状況よりも、こういう、IOTやAI導入を進める上での主力となりそうな各国の人材が、大学卒業後どのようなキャリアパスを歩んでいるのかという方が関心がある。そういう若者を、企業がどのようにタップしているのかにも関心がある。

我が社で行われた調査に違和感を感じた僕が、なんとなく今読んでおくべきなんじゃないかと思って購入しちゃった話題の新刊書籍が、本日ご紹介する『ディープテック』である。ディープテックの定義については、本書序文にこんな記述があるので引用しておく。

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『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』 [読書日記]

出版社からのコメント
◎もはや論理的思考・MBAでは戦えない……
◎「直感」と「感性」の時代
◎組織開発・リーダー育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループのパートナーによる、複雑化・不安定化したビジネス社会で勝つための画期的論考

最近、著書をやたらと書店店頭で見かけるようになった人だ。そしてその著書の多くが「アートとサイエンス」というキーワードを用いている。昔からそうだったかというとそうでもないらしいが、この人を「アート vs.サイエンス」という切り口で有名にしたのは、2017年に出た本書だったのではないかと思う。

世界のビジネスエリートが美意識を磨くのに美術館に出かけている、なんて主題の類書が何冊か出ている。この歳になって大学1、2年次に主に単位取得する一般教養科目―――リベラルアートの重要性が理解できるようになってきた僕らの世代にとっては、心の琴線に響く主題だとはいえる。

実際、本書の冒頭でも、グローバル企業の幹部が美術系大学院のエグゼクティブ向けプログラムに参加する話が登場する。ただ、そのおかげで、僕は「美意識=美術」なんだと思いながら読み進めてしまった。美術館なんてほとんど行かない50代のオッサンには、もはやなんともしがたい領域だよね。僕は早々に諦めの境地である。それに、本書は、美意識を前面に出して成功している日本企業のケースとしてマツダを取り上げているが、確かにマツダの最近の車はなんか違うと思うところはあるけれど、食指が動くかと言われると、僕の好みにはちょっと合わない。もっとも、自分が今乗っているホンダの車に関しては、インテリアはもうちょっとなんとかならないのかなと思ってしまうけれど。

どこかの大臣が「セクシー」なんて言葉を国際会議の場で使って本邦メディアが目くじらを立てていたのを思い出す。僕がいる業界でも、「美しい姿」「美しくない姿」という言い方は昔からよく聞いた。そのアイデアや構想の全体像が、しっくる来るか否かというところを示す言葉だ。そこにはある種の美的センスも伴っていたとも思う。なので著者の言わんとすることもなんとなくはわかる。でも、それが美術館に行ったり美大のエグゼクティブプログラムを取らないと学べないのかというところでの引っかかり、「今さら」感を常に感じながらの読書だった。

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『自宅ではじめるモノづくり超入門』 [仕事の小ネタ]

自宅ではじめるモノづくり超入門 ~ 3DプリンタとAutodesk 123D Designによる、新しい自宅製造業のはじめ方 ~

自宅ではじめるモノづくり超入門 ~ 3DプリンタとAutodesk 123D Designによる、新しい自宅製造業のはじめ方 ~

  • 作者: 水野 操
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2013/05/25
  • メディア: 単行本

内容紹介
「欲しいモノ」を自分で形する時代が来た!【雑貨・小物】、【アクセサリー】、【家具】、【フィギュア】、【模型】etc…無償で使えるCADソフト(Autodesk 123D Design)ではじめる、「自宅でモノづくり」の教科書、遂に発刊!もちろん、すでにCADを持っている人は、そのCADを使ってモノ作りをはじめることも可能です!新しいモノづくりの潮流や具体的な始め方を丁寧に解説した1冊です。

別の本を借りに近所の市立図書館に出かけて、ついついはずみで借りてしまった本。僕はそもそもAutodesk 123D Designのユーザーではないし、そもそもこの3D CADの無償提供は2017年3月で終了している。その点では購入は薦めにくい本だが、123Dの操作方法の解説部分をスキップして、その前後にある第1章「モノづくりの基礎知識と3Dプリンタの基本」、第2章「3Dモデリングの基本」、第7章「3Dデータからリアルなパーツを製造する方法」、第8章「本格的な個人メーカーを目指して ─ 商品の製造から販売までのプロセス─」は、今読んでも役に立つ。3Dプリンタの機種はもっと増えているとは思うけれど。

会社を辞めた後、こういうことを僕もやりたいと思っていたので、会社に勤めている今のうちに、何をしておくべきかを考える意味では非常に参考になった。類書があるのかどうかはわからないが、こういうことをやりたいと漠然と思った時に、最初に読むべきはこんな本なのかなと思う。最初から「自宅でモノづくりを始めるにも、最初にすべきはマシンの調達ではなく、デザインソフトを使ってデータを作ったり、改編したりできるようになることだ」と明確に言い切ってくれているのがいい。ブームに浮かれて安い3Dプリンタを購入しちゃった過去が僕にもあるけれど、結局はそれを使って印刷できるデータがあるかどうかなのだと後から痛感した。

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『Fashion Business 創造する未来』 [シルク・コットン]

グローバリゼーションとデジタル革命から読み解く―Fashion Business 創造する未来

グローバリゼーションとデジタル革命から読み解く―Fashion Business 創造する未来

  • 作者: 尾原 蓉子
  • 出版社/メーカー: 繊研新聞社
  • 発売日: 2016/09/26
  • メディア: 単行本
内容紹介
ファッション・ビジネスが変容を迫られている。ネット販売とデジタル技術、グローバル化の進展、そして生活者の価値観の変化が、これまでのビジネスの仕組みをディスラプト(秩序などの破壊)しているからだ。ファッションが売れない。その最大の理由は、流行を追うよりもライフスタイル創りを重視するようになった生活者が欲するものを、見つけやすく、買いやすい形で提供できていないことにある。FBの近未来はどのようなものか? 未来は、予測するものではなく、創るものである。日本のFBは、こう発展させよ。日本にファッション・ビジネスを導入、共に生きてきた尾原蓉子の渾身の提言書。

ブータン絡みの論文執筆や発表はひと段落して、次の焦点は再びアパレル・テキスタイルで書こうとしているビジネス・ケースに移ろうとしている。目標は年末だが、その前にできるだけ関連する参考文献を読み込んでおく必要がある。これまでも散発的にやってきたことではあるけれど、少し加速させた方がいいかもと思っている。

三連休の3日目も雨だったので、基本的には引きこもっていた。そうしてようやく読み切ったのが、448頁もあるこの本。アマゾンの書評とかを読んでいても相当評判がいい本だったので、いつかは読みたいと1年ぐらい前からずっと思っていたのだけれど、近所の図書館には所蔵されておらず、この9月に別の本を探しに訪れた近所のブックオフで見つけ、矢も楯もたまらず購入した。(お目当ての本は見当たらなかった。)

僕は本書の想定はイマイチだと思っているけれども、これだけの中身で2000円というのはかなりコスパが良い本である。3年前に刊行しているが、それ以降に出てきたファッション・アパレル関連の「業界ヤバい」系の書籍のほとんどが本書を参考にして情報収集を行ったのではないかと思われるぐらいに同じブランドや企業のケースが出てくる。但し、デジタルテクノロジーの普及という周辺技術環境をこれだけ取り上げているわりに、本書ではZOZOはまったく出てきていない。変な言い方だが、本書を下敷きにしつつも、ZOZOを別途情報収集して追加すれば、別の本には仕立てられるということだ(笑)。

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『ぶらぶらミュージアム』 [読書日記]

ぶらぶらミュージアム (散歩の達人POCKET)

ぶらぶらミュージアム (散歩の達人POCKET)

  • 作者: 大田垣晴子
  • 出版社/メーカー: 交通新聞社
  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
ゆるく学ぶ、アートを作る、貴重な体験をする、のんびり散歩する、憩いの場として活用する……などなど、新しい楽しみ方を提案するのがこの本のコンセプト。 月刊『散歩の達人』の連載(2013年6月号~2017年11月号)をベースに、大量の加筆修正を施した、初心者にやさしく、上級者には目から鱗の一冊です。 時折、ミュージアム以外ものってますが、そういう意味でもゆるめなのです。

この三連休のうち、最初の2日は自宅に引きこもって過ごした。心配された台風19号の被害は、僕の住む地域では最小限で済んだ。低地や河川に近い地域では浸水や堤防決壊の被害で大変なことになっており、影響を受けた皆さまにはお見舞い申し上げたいと思う。

台風がなければ、この三連休、何をやっていただろうかと考えてみる。ここ数週間、論文の原稿を書いたり、学会発表の準備をしたり、実際に学会に出て発表をやったりして過ごしてきた。何もやらない週末は久しぶりだったので、ずっと懸案だった未来館にでも行ってくるかと考えていた。あるいは、ジャンル的にまったく場違いなテーマの読書とか。

結局外出もままならない週末だったので、最初の2日間は、自分が非常勤で教えている大学院の担当講座の履修生指導をやった以外は、読書をしていた。

そこで息抜き、というか読書メーターのページ数積上げを狙って読んだ本がこれである。2週前に近所のコミセンで借りていた3冊の中の1つで、いちばん後回しにしていた。イラストばかりなので、読むのは簡単だと思っていたので。

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『リレー講義 アジア共同体の可能性』 [仕事の小ネタ]

リレー講義 アジア共同体の可能性

リレー講義 アジア共同体の可能性

  • 編者: 豊 嘉哲
  • 出版社/メーカー: 芦書房
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: 単行本
内容紹介
アジアの地域協力の深化が求められているが、それはトップダウン式のイニシアチブによって生じることはないであろう。本書はSSARC(南アジア地域協力連合)の在り方などに目を向けて、インドやバングラデシュなど各国の経験を踏まえたうえで官民の多様なアクターがアジアで連携を強化する方法を探ぐる。さらに、アジア諸国および日本の研究者とともにアジアにおける地域共同体構築の可能性について展望する。

2012年頃、僕はアジアの地域統合に関する専門書を何冊か集中的に読んでいた時期がある。仕事でそれが必要だったからだが、当時のブログに「結局、自分が今やりたい、自分の今後を考えた場合にやっておいた方がよい作業を後回しにして、仕事だからやらなければいけない作業に没頭してこの1週間を過ごしてしまった自分に、多少の虚しさも覚える」との愚痴めいたことを書いていた。

そう、当時、僕は多少アジアの地域統合についてかじっていたが、それはあくまで仕事上で必要だったからで、自分がやりたかったこととはいえない。ましてや当時の「アジアの地域統合」といったら、2015年を目標としていたASEAN統合のことを指しており、僕のキャリア上縁もゆかりもない東南アジアについては、仕事上の義務感以外の何物でもない動機で文献を読み込んでいた。お陰で、異動でその部署を離れてからは、めっきりそういう文献を読まなくなった。

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各郡にエンジニアを置くのが良策なのか [ブータン]

県(ゾンカク)は、エンジニア不足が深刻
Dzongkhags face acute shortage of engineers
Kuensel、2019年8月24日、Choki Wangmo記者
http://www.kuenselonline.com/dzongkhags-face-acute-shortage-of-engineers/

ブータンの記事をネタにブログを書くときは、記事のポイントを紹介したりもしてきたのだが、これは結構面倒で時間を喰う作業だったので、時々省略させて下さい。

日本にいてブータンの記事をブログ用に選ぶときは、たいていそのヘッドラインだけで採否を決めている。ヘッドラインがキャッチ―で、それだけ見れば何が書かれているのかたいてい想像がつく。そんなものを第一印象で選んで、それで内容確認を始める。

今回取り上げた記事なんて、まさにママである。ちょっと前まで首相と政府高官が2019/20年度の年次職務課題設定(APA)の合意文書に署名するシーンがたびたび報じられていたが、その署名を終えたダガナ県の県知事が、県内のインフラ整備を進めるのに、実は質の高いエンジニアがいないとこぼしたというのが記事の発端である。

そう訴える県知事は他にもいて、記事では続いてタシガン県知事の談話に紙面を割く。知事曰く、数年前からエンジニア確保を進めようとしているが、2009年地方行政法第6条に則って、郡(ゲオッグ)レベルにエンジニアと会計係を配置しようにも、予算はないし人の配置もないとこぼしておられる。

この辺から話が地方行政法第6条が現状と合っていないという方向に向かっていく。記事の論点はその部分にあるのだと読んでみてわかる。

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