『一番わかりやすい!メタバースざっくり知識』 [読書日記]
一番わかりやすい!メタバースざっくり知識 (KAWADE夢文庫 K 1192)
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2022/10/13
- メディア: 文庫
内容紹介【MT市立図書館】
進化のカギを握る技術とは? 私たちの仕事や暮らしは今後どう変わる? ……仮想空間の“今”と“これから”を解説。
市立図書館で別の本を予約していたのだが、いずれもちょっと厚めの実用書だったので、1冊ぐらいさらっと読める文庫か新書サイズの本を加えようと考え、蔵書棚を物色して気になった本を選んだ。こういう借り方は今後もするかもしれない。
どうして本書だったかというと、先月藤井太洋『オーグメンテッド・スカイ』を読んだ際、その感想として、「実際にVRゴーグルを装着して、誰かが没入しているところをメタで見るような経験があればもっとイメージしやすかったかもしれない」と書いていたからだ。VRゴーグルを装着してVR体験をしたことが全くないというわけではないが、なんかイメージしづらかったのだ。たぶん、この作品では、ゴーグルを装着していた生徒とそうではない観客としてその場にいた生徒がいたと思うのだが、最大の疑問は、ゴーグルを装着していなかった生徒がどれくら没入できるのか、それとそもそも彼らはゴーグルを付けずに何を見ているのかということだった。
よくわからないので、取りあえずVRも含め、「メタバース」の現在位置を知っておきたいと思い、こういうざっくり知識の本を読んでみることにしたのである。
結論から言うと、ゴーグルを装着しない領域での話であっても十分「メタバース」の定義には入って来るのだというのが理解できた。いや、そうじゃなきゃJR東日本とか三越伊勢丹とかが本書で取り上げられることはなかったのではないかと思う。それに、「あつ森」や「マインクラフト」もこの執筆チームの定義では「メタバース」として引っかかって来る。僕は思うところがあって最近マイクラ(マインクラフト)の教育版をダウンロードしてちょっとだけかじってみたが、こういう場で自分なりのコミュニティを作ることも「メタバース」なんだと気付かされた。
『オーグメンテッド・スカイ』のような、東大合格者が毎年1人出るか出ないかという程度の進学校であってもVR作品で全国や世界と戦ったりできるというところまでは、まだVRも一般普及はしていないということなんですかね…?
で、類は友を呼ぶというか、こんな本を読んだ後先週末横浜に行ったら、YOXO Festival(ヨクゾフェスティバル)というお祭りが行われていて、時間の制約上唯一訪れることができた横浜ハンマーヘッドの会場では、VR関連の展示がものすごく多かった。これまた時間の関係で、僕はある特定のブースに出かけて出展作品とその製作者と話をするので多くの時間を費やしてしまったが、そのブースの後ろで親子連れがラップトップで格闘していたのが「マイクラ」であった。主宰されている方とお話しして、「ゲームとしてではなく、自分なりの建造物をデザインしてアップできるという点で、オジサンでもマイクラには興味があるのです」とアピールしておいた。
今はあまりマイクラにかけるだけの余力はないのだけれど、今受講中の研修が7月に首尾よく卒業を迎えることができたら、ちょっとばかしかじってみたいと思っている。
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