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『演奏するプログラミング、ライブコーディングの思想と実践』 [仕事の小ネタ]

演奏するプログラミング、ライブコーディングの思想と実践 ―Show Us Your Screens

演奏するプログラミング、ライブコーディングの思想と実践 ―Show Us Your Screens

  • 作者: 田所 淳
  • 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2018/12/21
  • メディア: 単行本
内容紹介
ライブで、即興的に、コードを書き/編集しながら、音楽や映像を奏でるライブコーディングは、パフォーミングアートにおける新たな表現形態であり、音楽においては21世紀のパンクミュージックであり、プログラミングにおいてはある意味ラッダイト運動とも言えるものです。
本書は、ライブコーディングの実践者として世界で活躍する田所淳氏による、Sonic PI、TidalCyclesなどを用いたライブコーディングの入門から応用までを丁寧に解説した書籍です。
日本のメディアアート系プログラミングを学ぶ者なら必ず参照するyoppa.orgの運営者である田所氏の解説によって、読者をわかりやすく習得へと導きます。
【購入】
僕は時々、「テクノロジーをブラックボックス化しない」「テクノロジーの民主化」という言葉を用いて、ファブラボを語ろうと試みることがある。先月機会があって20年来のインドの知人とZoomでチャットする機会があったが、IT業界で名をはせ、今は女性や高齢者、貧困層のエンパワーメントをICTを用いて進めようとする社会事業に取り組む彼も、「わけのわからない技術で自分たちの生活が支配される」という理由で、AIには否定的だと言っていた。

同じようなことは、プログラミングの世界にも言えるのかもしれない。コードをどう書いて「RUN」コマンドを叩いたら、コンピュータはどう作動するのか、そのコードのどこをどう書き替えたら、最初の動作はどう変わっていくのか、そういうのの反復練習がプログラミングを覚えるのにつながる。そして、それを大画面に投影して、他の大勢の人にもライブで見てもらうと、多くの人にもプログラミングに興味を持ってもらえるし、学びにもつながっていく可能性がある。

―――自分なりに、「ライブコーディング」とはそういうものだと理解した。

ライブで、即興的に、コードを書き、それを編集しながら、音楽や映像を奏でるライブコーディングの、日本初の解説書ということで、僕は本書を今から2年前に購入した。理由はSonic Piの独習である。ちょうどその頃、Sonic Piをなんとか習おうと思って、英文の解説書『Making Music with Sonic Pi』をキンドルでダウンロードして、読みながら少しかじってみたことがある。その時に、日本語で出ている解説書があれば助かるとも思ったので、本書も注文して、家族に頼んでブータンまで送ってもらっていた。その後も断続的にSonic Piは起動させてみて、その都度忘れてしまっていたコードの書き方を思い出し、それをベースにさらに先に進めようと取り組んだ。

本書でSonic Piが登場しているのは第2章だけであり、その後はTydalCyclesという別のプログラムの解説に移行してしまうので、今回は、第2章までの読込みと演習終了を以て、読了扱いとすることにした。

独習書の解説だけだと、学ぶ内容をフレームワークとして捉えることが難しいのだが、そこは、YouTubeにいくつか上がっているSonic Piのチュートリアルを見て補った。下記はサンプルコードの入力と、その編集によってサウンドがどのように変わっていくのかを試せるシンボリックなチュートリアルの例だと思うが、日本語でもチュートリアルが公開されていて、それを見ていくと、学習のためのフレームワークをより包括的に理解することができた。その上で本書を読み返して、学習を補完した。


粗々ではあるけれど、今でもライブコーディングをやろうと思ったらできそうな気はしてきている。

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