このモヤモヤ感はなんなんだ? [ベースボール]
忘れた頃のベースボールネタである。
中日ドラゴンズの主力野手だった阿部と京田が次々とトレードに出された。
阿部は昨季外野手にも挑戦したり、そもそも立浪監督の構想から外れていると思われる中で結果を残し、レギュラーを勝ち取った。ただ、立浪監督から阿部の起用法について積極的なコメントが出されたのはあまり記憶にない。
京田については、あれだけファンからのバッシングを受けていたらメンタルが心配だと思っていた。前回、「がんばれ!京田くん」(2022年5月7日)で書いたのは、根尾とどうしても比較されるから、京田へのファンの当たりが強いのではないかということだった。ところが、昨季は根尾の起用法も迷走していて、ファンも評論家も戸惑いを見せた。根尾と比較されることは少なくなったけれど、今度は土田が出てきたので、土田と比較された。SNSでは土田がえらく持ち上げられたシーズンとなった。
2人とも新天地での活躍が十分期待されているので、良いトレードだったと思う。そのわりには、「なにもそこまでやらなくても…」「中日大丈夫?」といった懸念の声も広がっている。
僕自身も、この間の報じられ方にはモヤモヤするところが多かった。
よほどのことがない限りベースボールネタを扱ってはこなかったこのブログで、あえて書き残すことにしたのは、未だにこの気持ちの整理ができていないからだ。
もっとはっきり言ってしまうと、この間の立浪監督のコメントの少なさに関する違和感である。
阿部のトレードも、京田のトレードも、監督が外国人選手発掘と獲得交渉のために外国渡航している間に、球団代表によって発表されている。活字でも動画でもいいから監督の談話が出されれば良かったのに、それすらない。せめてねぎらいの言葉と移籍先チームとファンへのセールス、それに新天地での活躍への期待感あたりを混ぜて、暖かく送り出す姿勢を見せてあげればいいのに。
いや、海外視察から帰国されているのなら、そのリカバリーのためにも何かしらの談話を発表するべきだと思うのだけれどそれもなく、新獲得外国人選手と満面の笑みで写っているツーショット写真がメディアで流れてきている。立浪監督の動静はこの写真によって久々に報じられたわけだが、その前にやることがあった筈ではないだろうか。
「血の入れ替え」を断行する姿勢は星野さんをモデルにしているのだろうとマスコミが報じているが、それだったらなおさらだ。僕らが聞いているのは、血の入れ換えによって放出される主力選手に対して、星野監督はそれなりの心遣いもしていたという点である。そういうところはなかなかすぐには報じられず、数年たってから漏れ聞こえてくることが多いエピソードなのかもしれないが、少なくとも現時点ではそういう話は立浪監督に関してはない。
でも、昨シーズンを通して、立浪監督が阿部や京田に温かい言葉をかけていたという話は伝わってこない。京田に至っては二軍行きを命じた際の理由だけがことさらに取り上げられて報じられていた。
なんだか、冷たい監督だなという印象を持ってしまう。
これまで、球団が渋ちんだという点については不満も感じていたが、こと今回のトレードとそれに至る経緯を見ていて、監督の人柄にもちょっとしたモヤモヤを感じてしまった。これだけのネガ要素が出てきてしまうと、僕がかねがね言っていた、「2023年シーズンに優勝争いしているチームであるかどうかが我慢の限界」というのも、ちょっと怪しくなってきたように思える。主力選手を放出したからというより、その放出に至るまでの指揮官の当該選手への接し方と、トレード通告後の指揮官の無対応が、指揮官の求心力を損ねるのではないかと懸念されるからだ。
まあこれだけの荒療治をやって自分好みじゃない選手は放出したのだから、結果責任は立浪監督自身が負うのだろうし、結果トレードが良かったのかどうかは、放出された2人の新天地での結果次第だろう。
中日ドラゴンズの主力野手だった阿部と京田が次々とトレードに出された。
阿部は昨季外野手にも挑戦したり、そもそも立浪監督の構想から外れていると思われる中で結果を残し、レギュラーを勝ち取った。ただ、立浪監督から阿部の起用法について積極的なコメントが出されたのはあまり記憶にない。
京田については、あれだけファンからのバッシングを受けていたらメンタルが心配だと思っていた。前回、「がんばれ!京田くん」(2022年5月7日)で書いたのは、根尾とどうしても比較されるから、京田へのファンの当たりが強いのではないかということだった。ところが、昨季は根尾の起用法も迷走していて、ファンも評論家も戸惑いを見せた。根尾と比較されることは少なくなったけれど、今度は土田が出てきたので、土田と比較された。SNSでは土田がえらく持ち上げられたシーズンとなった。
2人とも新天地での活躍が十分期待されているので、良いトレードだったと思う。そのわりには、「なにもそこまでやらなくても…」「中日大丈夫?」といった懸念の声も広がっている。
僕自身も、この間の報じられ方にはモヤモヤするところが多かった。
よほどのことがない限りベースボールネタを扱ってはこなかったこのブログで、あえて書き残すことにしたのは、未だにこの気持ちの整理ができていないからだ。
もっとはっきり言ってしまうと、この間の立浪監督のコメントの少なさに関する違和感である。
阿部のトレードも、京田のトレードも、監督が外国人選手発掘と獲得交渉のために外国渡航している間に、球団代表によって発表されている。活字でも動画でもいいから監督の談話が出されれば良かったのに、それすらない。せめてねぎらいの言葉と移籍先チームとファンへのセールス、それに新天地での活躍への期待感あたりを混ぜて、暖かく送り出す姿勢を見せてあげればいいのに。
いや、海外視察から帰国されているのなら、そのリカバリーのためにも何かしらの談話を発表するべきだと思うのだけれどそれもなく、新獲得外国人選手と満面の笑みで写っているツーショット写真がメディアで流れてきている。立浪監督の動静はこの写真によって久々に報じられたわけだが、その前にやることがあった筈ではないだろうか。
「血の入れ替え」を断行する姿勢は星野さんをモデルにしているのだろうとマスコミが報じているが、それだったらなおさらだ。僕らが聞いているのは、血の入れ換えによって放出される主力選手に対して、星野監督はそれなりの心遣いもしていたという点である。そういうところはなかなかすぐには報じられず、数年たってから漏れ聞こえてくることが多いエピソードなのかもしれないが、少なくとも現時点ではそういう話は立浪監督に関してはない。
でも、昨シーズンを通して、立浪監督が阿部や京田に温かい言葉をかけていたという話は伝わってこない。京田に至っては二軍行きを命じた際の理由だけがことさらに取り上げられて報じられていた。
なんだか、冷たい監督だなという印象を持ってしまう。
これまで、球団が渋ちんだという点については不満も感じていたが、こと今回のトレードとそれに至る経緯を見ていて、監督の人柄にもちょっとしたモヤモヤを感じてしまった。これだけのネガ要素が出てきてしまうと、僕がかねがね言っていた、「2023年シーズンに優勝争いしているチームであるかどうかが我慢の限界」というのも、ちょっと怪しくなってきたように思える。主力選手を放出したからというより、その放出に至るまでの指揮官の当該選手への接し方と、トレード通告後の指揮官の無対応が、指揮官の求心力を損ねるのではないかと懸念されるからだ。
まあこれだけの荒療治をやって自分好みじゃない選手は放出したのだから、結果責任は立浪監督自身が負うのだろうし、結果トレードが良かったのかどうかは、放出された2人の新天地での結果次第だろう。
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