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『Processingなら簡単!はじめてのプログラミング『超』入門』 [仕事の小ネタ]


Processingなら簡単! はじめてのプログラミング『超』入門 (エンジニア入門シリーズ91)

Processingなら簡単! はじめてのプログラミング『超』入門 (エンジニア入門シリーズ91)

  • 作者: 宮田 章裕
  • 出版社/メーカー: 科学情報出版株式会社
  • 発売日: 2021/03/12
  • メディア: 単行本

本書は、プログラムを「使う側」から、「作る側」になるための入門書です。プログラムを作る行為のことを、プログラミングといいます。プログラミングとは、より具体的には、プログラミング言語を用いてコードを書くことです。プログラミング言語とは、プログラムを作成するための人工言語です。 本書では、Java に基づいて作られたProcessing というプログラミング言語を用いてプログラミングの基礎を学びます。Processing は無料で利用できるオープンソースの言語です。容易に描画やインタラクティブアニメーションを実現できるのが特徴です1。同時に、より複雑なプログラミング言語であるJava やC 言語と似た文法で、簡単にプログラムが書けるため、プログラミング初心者の勉強用途にも適しています。
【購入】
7月末に仕事が大きなヤマ場を越えてから、僕は来るべき離任の日を目指し、徐々に身の回りの品々の減量を開始している。「減量」としたのは、形を変えて当地に残してくるものや、書籍で言えば当地の日本語書籍の蔵書棚に加えてもらおうと考えているものがある一方で、とっととEMSか何かで日本に返送してしまい、日本に帰ってから引き続き使おうと思っている書籍もかなり多くあるからである。

本書もそんな1冊だ。Processingのことは、以前micro:bitをかじっていた頃に独習で読んだMATHRAX著『プログラム×工作でつくるmicro:bit』の中で知った。micro:bitのジャイロセンサーを用いてビジュアルエフェクトを操作するという連携をプログラムするのが課題としてあったのだが、シリアルポート選択ができずに頓挫し、それ以上先に進めなくなった。仕方がないのでProcessingだけでも先に覚えてしまおうと思い、「『超』入門」というタイトルに惹かれて購入して持ってきた。

アマゾンの書評にも「初心者向けでわかりやすい」とのコメントがいくつかあった。本書が想定読者としている「理工系学部・ 学科の大学1 年生」にとっては、ひょっとしたらわかりやすい記述なのかもしれないが、正直言えば僕にはわかりにくかった。本書に収録されたサンプルコードは、(半角のバックスラッシュ「\」の入力方法がわからずに放置した2つのコードを除いて)ひと通り自分で入力もして、動作確認もしたのだが、それで自分が応用技でコードがスラスラ書けるようになったとは全然思えない。

それが「初心者向け入門書」だと言われ、かつ「わかりやすい」なんて評価もされているのだから、僕のレベルは理工学部1年生にも及ばないのだと言われている気がして、ものすごく敗北感が強い。そもそもProcessingを使ってグラフィックを少しぐらい描けるようになりたいとの気持ちがあってのことだが、まだまだ先は長いと思わざるを得ない。

ただ、導入部分の記述は相当端折られていて、Processingがどのような特徴を持った言語なのかはあまりちゃんと書かれていないし、文法に関する記述も、例えが少ないために、言われていることが具体的なプログラミングのどのようなケースで適用されているのかのイメージがしづらいところも相当多かったので、「超入門」という謳い文句も適切だったかどうかはわからないと思う。

むしろ、本書は言ってみれば「文法事典」「レファレンスブック」といった位置付けで捉えるのが適切だろう。Processingで何かコードを書いていて、悩んだ時に確認したりするのには確かに向いている。最初から最後までサンプルコードを仕上げて行けば、ひと通り文法が身に付くというものではなく、何をやりたいのかをはっきりさせて、それで悩んだ時に開くような解説書だと思う。

だから、僕はこの際とっととひと通り目を通し、その後は段ボールに詰め込んで、早めに日本に返送してしまおうと考えたのだ。

本書はもうブータンでは読まないだろう。年末をめどに帰国したあかつきに、すぐに必要になるのはRubyプログラミングの知識だ。Rubyの方は手元にあるテキストを使って何度も復習をやって、人にアドバイスできるぐらいの知見は年末の段階で身に付けていないといけないとの自覚はある。そして、初めてRubyをかじった際にも、実はProcessingをかじっていて少し似ているところがあるようにも思えた。

そういう意味では、今Processingを少しかじったことにも意義はあるなと思えた。
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