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Speaking Up! 再掲 [ブータン]

Speaking Up!: A Development Practitioner's Memoir of His 1,065 Days in Bhutan (English Edition)

Speaking Up!: A Development Practitioner's Memoir of His 1,065 Days in Bhutan (English Edition)

  • 作者: YAMADA, Koji
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2019/06/11
  • メディア: Kindle版

この本を前回ご紹介したのは、2019年6月のことである。その時は著者を三人称で紹介していたが、実はこの著者は僕自身である。在任3年間、いろいろなところに寄稿したりして、自分の考えを世に問うていたので、離任にあたってそれらをまとめ、1冊に本にしておこうと考えた。ブログで紹介したのは、製本版を300冊しか刷らなかったので、せめて後から誰でもダウンロードできるよう、Kindle Direct Publishingを利用して売りに出したのがきっかけだった。

今回、別の肩書でこちらに来て、こちらの人との会話の中で、この本について話題に上ることが何度かあった。覚えていて下さるのはありがたいことである。読んだ方からの反響もあったし、「読みたいんだけど製本版の余部はないのか」と訊かれたこともある。幸いなことに、昔勤めていた事務所に行くと今でも資料室に20冊ほど在庫が置いてあって、これを積極的にさばこうという動きもないので、それならということでいただいてきて、僕自身で配ったりし始めている。前回の肩書だと政府関係者に献本するのがやっとこさだったが、今は市民や若者との付き合いの方が多いので、その気になればもっとさばけるだろう。

研究者になるという途はすでに諦めているので、今はそれほど文筆活動に精力を注ぎたいという気持ちはない。自分はもうODAの実務者でもないので、ブータンの開発全般に対して何かの提言を行うようなことはないだろう。派遣元から、「そんなことはお前の仕事ではない」と言われるだろうし。ブータンの開発全般や開発協力に関しては、しばらく本書にしゃべらせて(speak up)おこう。但し、自分の今の仕事に関連する場合に限り、人々に知ってもらう必要性を感じたら、想定読者をブータン人に限定せず、何らかの英文執筆は行う可能性はある。講義なんかもなるべく録画して、他所でも見てもらえる形で編集・公開する努力はしていきたい(英語、磨かねば!)。

プロセスを公開しておくことも必要かと思うので、この先世に出てくるであろう僕の「作品」群を挙げておきたい。いずれも、作業期限がこれから1カ月以内と定められており、時間を見つけてシコシコやっていかねばならない。世に出るのはもうちょっと先になるだろう。

1つめは、ある英文書籍刊行プロジェクトへの執筆協力。『Speaking Up!』の電子書籍版に含まれているボーナス章をリライトし、さらに以前クエンセルに寄稿したコラムも全面改訂して、原稿2本を提供した。初稿は昨年提出したが、その後編集責任者からフィードバックがあり、それを踏まえて書き直しをせねばならない。これは本来業務とは内容に直接関係がないので、使えるのはオフタイムのみ。

2つめは、派遣元から依頼された特別講義。これはテーマは日本研究だが本来業務と寄せた内容にしてもいいと言われているので、新たなリサーチを少し加えて、粗原稿を最初に作ってしまうことにした。僕の配属先とは別の大学の関係者に向けたオンライン講義だが、いずれ僕の配属先での講義で使い回せるよう、録画も想定して持ち時間を最大限活用することにした。これをさらに論文調に編集すれば、こちらの大学の研究紀要で採用してもらえるぐらいにはできると思う。余力があればだけど。

3つめは、大学教育用教材。昨年まで2年間、日本の某私大の留学生向けケースメソッド授業用に、インドのオーガニックコットン生産を題材に2本のケースを書いてきた。それで打ち止めにするつもりでいたが、わけあって今年は今の自分の本来業務に寄せて、別のテーマで新たに1本書くことにした。先に書いた2本のケースは今後積極的に活用するつもりはあまりないが、これから書くケースは、今後留学生向け授業を引き受ける際には真っ先に使っていきたいと思っている。

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