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仮設住宅区域でのウィルスまん延 [ブータン]

アモチュ仮設住宅の60%近くが感染
Nearly 60 per cent infected with COVID-19 at Amochhu temporary shelter
Sonam Penjor記者(プンツォリン)、BBS、2022年2月14日(月)、
http://www.bbs.bt/news/?p=165693
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【抄訳】
1ヶ月も経たないうちに、プンツォリンのアモチュ仮設住宅の70ブロックがCOVID-19に感染している。仮設住宅は121ブロックがあり、各ブロックには8世帯が暮らしている。昨日までに、仮設住宅では180件の陽性者が確認された。プンツォリンは市内が完全に封鎖されているにも関わらず、市中感染の勢いが止まらない。

市内では、ほぼすべての住区において感染者が出ているが、同市の感染者の大半はアモチュ仮設住宅の住区で出ている。ここには約1,000世帯の家族が暮らす。この仮設居住区は全体が隔離状態で機能しているが、その中で陽性者が出たブロックは封鎖がなされる。移動支援チームが基礎物資や医療サービスの提供に従事している。

昨日時点で、70近い区域が「レッド(危険)」区域に指定されている。隔離施設の不足にも見舞われ、今月から一次接触者は自宅隔離とされている。

一方、プンツォリン市に出されていた10日間の完全ロックダウンは明日で終了する。4日間にわたる集団検査が水曜日から実施され、その後の行動規制が緩和か強化かが決まる見込み。

連日二桁の市中感染者が報告されているプンツォリン。街を歩くことは完全に禁止とされ、どの世帯も屋内に閉じ込められて毎日を送っている。ひと足先に首都のロックダウンは解除され、13日(日)、14日(月)と何人かの知人と久しぶりに再会したが、どの人も「同居人とずっと一緒にいるのはつらい」と口々に語っていた。同じ「ロックダウン」と言っても同じゾーン内なら歩き回れたティンプーの場合はまだいいが、プンツォリンは完全に屋内に閉じ込められた状態で、10日間を過ごしている。どこの家屋もそんなに広くはないから、それはそれは大変な状況であろうと推測される。

ヘッドラインがあまりにもショッキングだったので取り上げた。順番から言うと、14日付の記事のトップで取り上げたのはクエンセルの方で、BBSは後追いだったのだが、報じ方が短めだったBBSの方で今回は紹介することにした。クエンセルのヘッドラインのURLリンクは以下の通り。
https://kuenselonline.com/58-percent-of-amochhu-temporary-shelter-units-infected/

1月初旬にプンツォリンが「ブラックアウト」になって以降、プンツォリンの様子は時々ブログでも取り上げてきたが、市中感染の大半はアモチュの仮設住宅地区で起こっているとされていた。元々陸路でインド入りしてそこで働いていたブータン人が、コロナ禍で国内への退避を余儀なくされて大量にプンツォリンに流れ込み、それでも行き場のない人々を収容するために設置されたのがこの仮設住宅だった。

60%近く(クエンセルは58%)が感染というのは、感染者が大半を占めているということである。BBSもクエンセルも、この地区にレポーターが入って住民生活の実態を詳らかにするような報じ方をしていないので何とも言えないが、隔離もままならず、狭い屋内で家庭内感染が広まるのに任せているのだろうから、家庭内の状況は相当悲惨だと想像できる。

仮設住宅については、他にも考えるところがあるのだが、長くなりそうなので今日はこのあたりで。

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