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社会企業家的NGOアプローチ [インド]

ジョシ氏、スラム居住者に希望を与える
Joshi gives slum dwellers hope

Gargi Gupta記者
【アーメダバード(グジャラート州)発】シュワーブ財団の今年の社会企業家表彰受賞が決まったラジェンドラ・ジョシ氏が社会企業家の持つ力に気付いたのは15年前のことだ。ジョシ氏のNGOは1989年からアーメダバードで総合スラム開発プロジェクトを実施している。アーメダバード市当局と提携し、上下水、排水といった都市基礎インフラの提供を市内7つのスラムで行なっている。スラム居住者は2000ルピーを一括で利用料として納めれば、市当局はこの納入者を不法占拠者として排除しないことを保証することになっている。すぐに5000世帯がこれに加入した。
 ジョシ氏は受賞に際してこう述べる。「私にとっては、都市貧困層もマーケットだと見なすことができることを今回の受賞が証明したのではないかと思っています。NGOセクターと政府が取り組まなければならないのは民間セクター的なアプローチです。イノベーションを起こすのは、必要な資金さえあればできます。」
 このアプローチはウミード・ウダーン(Umeed-Udaan)と呼ばれる研修プログラムにも適用されている。データ入力やサービスの意味(おもてなし)、小売販売、英語会話、コンピュータやその他技能の研修を行なうもので、ジョシ氏が代表を務めるNGO「SAATH」が、ラジャスタン州とグジャラート州の8つの都市のスラム地区で運営されている。わずか4年間で、15,403人の青年がスラム地区に配置された。これらの青年のうち、1/3は女性であり、ICICI銀行やボーダフォン、リライアンス・フレッシュといった企業で働いている青年である。
 ジョシ氏は今、SAATHの「ウルミラ(Urmila)」と呼ばれるプロジェクトの規模を拡大するためのエンジェル投資家を探している。スラム出身の女性を対象として「家政マネージャー(home manager)」を育てるための研修であり、こうしたマネージャーは家政婦を必要とする世帯にやがて配置される。ジョシ氏はこうしたサービスをより多くの都市にも広げていきたいと考えている。
 また、野菜行商人に携帯用太陽光灯を普及させる構想もある。毎日10ルピーで充電サービスを提供することで、多くの行商人が夜も販売を行なうことができるようになると見込まれている。
*記事全文はこちらのURLから!
http://www.hindustantimes.com/rssfeed/ahmedabad/Joshi-gives-slum-dwellers-hope/Article1-475474.aspx
米国のシュワーブ財団は、インドで社会企業家賞を設けて表彰を行なっているが、11月12日付Hindustan Timesに上で紹介したような記事が掲載されていた。記事を読むだけでも面白そうな取組みだなと思ったので、シュワーブ財団のHPなどから少しこの賞について調べてみた。他にも2団体、ムンバイとアンドラ・プラデシュ州で活動している団体が今年は表彰されているらしい。

ジョシ氏が代表を務めるNGO-SAATHのHPはこちらから。
http://www.saath.org/saath/

このSAATHという団体は2007年度にも同賞にノミネートされていたようで、少し調べてみたらノミネートされた理由について紹介する動画がYou Tubeにアップされているのを見つけた。



シュワーブ財団の社会企業家表彰に関する記事はこちらのURLから。
http://www.forumblog.org/blog/2009/11/schwab-foundation-announces-indias-social-entrepreneurs-of-the-year.html
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