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環境啓蒙ツアー、電気自動車でインド北上中 [インド]

1月2日、若者のグループが電気カー「REVA」に乗り、インドを縦断する環境啓蒙ツアーに出発したのだそうだ。チェンナイを出発し、現在はバンガロールを通過してハイデラバードに向かう途中である。その模様は下記のブログで知ることができる。
http://indiaclimatesolutions.com/blog

Reva.jpg
《REVAとはこんな車です。(本文とは一切関係ありません)》

僕がこのことを知ったきっかけは、1月3日付The New Indian Express紙(ブバネシュワル版)2面の以下の記事である。「より緑に恵まれた田舎道を走って(On the road to a greener country)」(U Tejonmayam記者)はタミル・ナドゥ州チェンナイを出発する直前にこのチームを取材したものである。

 溶け出す氷河、高まる気温、そして豪雨―――世界的な気候変動は世界中の全ての政策立案者にとって大きなトピックである。そして今、9人の若者達が気候に関連する問題の悪化を食い止めるために立ち上がった。 インド青年気候ネットワーク(Indian Youth Climate Network)のアレクシス・リングウォルド、キャロライン・ハウ、カルティケヤ・シン、アンナ・ダ・コスタ、ディーパンジャリ・グプタ、ヴィネイ・ジャジュ、プラナブ・メータ、ラム・ニテッシュ、アビシェーク・バラドワジは、インド国内15の都市を訪問する。今日(1月2日)にチェンナイを出発し、2月4日にニューデリーでツアーを終了する予定である。
 このグループは、太陽電池から電源を取れる電気自動車REVA3台とその電源となるソーラーパネルを搭載したバスでツアーを行ない、訪問先で気候変動への取組みに関する啓蒙活動を行なう。訪問する先々では、ソーラー電源を使った音楽バンド「ソーラー・パンチ(Solar Punch)」とシアマーク・ダヴァルのビクトリー・アーツ財団(Victory Arts Foundation)のダンサー達が合流する。このツアーはインド国内3500km以上を走破し、その間に気候変動緩和策に関する情報収集だけではなく、若者達に働きかけて環境を人にやさしいものにするよう奨励していくことにしている。
 このツアー構想は、IYCNの共同設立者で事務局長でもあるカルティケヤ・シン、フルブライト奨学生でヴァレンス・エナジー(Valence Energy)という会社のオーナーでもあるアレクシス、米国の環境活動家であるキャロラインの3人が出会い、共通の目的のために一緒に働こうと決めたのがきっかけだった。
 「私が気候変動国際会議で去年バリを訪れた際、インドからは誰も代表者が来ていないことを知りました。このことが、インドの若者を集めて気候変動問題の解決に向けた政府の取組みを働きかけていこうと考えるきっかけとなったのです。」カルティケヤはこう語る。「インドには素晴らしい地域ならではの解決策を持っており、人々は何がなされなければならないのかをちゃんと知っています。しかし、誰もそれを実行に移そうとはしません。米国では、ブッシュ政権下では解決策を実行する努力は非常に歩みが遅いですが、オバマ次期大統領の焦点は緑の革命にあります。」米国からこのツアーに参加したアレクシスがこう付け加える。
 チェンナイ市内では雨水を使った灌漑システムのアイデアを掘り起こし、アレクシスによれば、ツアーではこうした革新的なアイデアを記録していきたいとしている。他にも、バンガロールの緑のビルやアジメールのベアフット・カレッジ(Barefoot College)における農村雇用と技術革新に関するアイデア等が記録される。
 彼らは、訪問先で地元の若者を追従させるためのワークショップ等を開催することまでは予定していないが、より地元のイニシアチブを重視して若者らしいイベントを計画している。エコ・フェスティバルや絵画展、ソーラー・パンチによるコンサート、シアマークのダンス・グループによるダンス・ショー等である。啓蒙プログラムでは、炭酸ガス排出量350ppmという安全水準を維持することが強調されている。
 「私達は気候変動については十分すぎるくらい話をしてきました。今は話し合ってきた解決策について実行する時です。そして、私達は若者へのアプローチとして適切な方法を選択していると思います。」カルティケヤはこう語る。
 「当初は10月にツアーを開始するつもりだったのですが、世界的な金融危機の影響で延期せざるを得ませんでした。」カルティケヤはこう付け加えた。彼は、若者から支持を集めて国際的な政策だけではなく、緑の革命を草の根レベルから起こしていけるものとの自信を示した。
頑張って下さい。このツアーに関して新しい情報があればまたご紹介したいと思う。
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