コナーラクのスーリヤ寺院 [旅行]
ネタが未だ新鮮なうちに年末年始の「山ごもり」の合間に訪れた世界遺産シリーズの第3弾を紹介しよう。オリッサ州プリーから海沿いに東へ35km行ったところにあるコナーラクのスーリヤ寺院である(スーリヤとは「太陽」という意味)。プリーからブバネシュワルに戻るのにタクシーをチャーターし、ついでに寄ってもらったのがこの寺院。プリーからコナーラクまでの道路は、北海道紋別市からサロマ湖に向かう途中の道路と雰囲気がとても似ている。そういえばオリッサ沿岸にあるチリカ湖も北海道サロマ湖と同じ汽水湖だし。僕が紋別~サロマのルートを走ったのは1992年のこと。ちょっと懐かしさを感じた。
スーリヤ寺院は13世紀のガンガー王朝末期の建立。建てたナラシンハー王は王妃とともにアフリカにまで行ったことがあるのだとガイドさんが言っていた。ここの遺跡にはたくさんの詳細な彫刻が地元産の砂岩に彫り込まれているが、中にはキリンの彫刻も存在する。今は本殿の基礎部分を残してかなりの部分が崩壊し、現存するのは拝殿部分だが、ここも20世紀前半のベンガル政庁の政策として中には入れないよう入口が塞がれている。本殿高塔は60~70mはあったと考えられているが、崩壊したのか、元々未完成だったのかは謎と言われている。ただ、この拝殿、本殿の壁に彫り込まれている彫刻は本当に細かい。これだけでも一見の価値ありである。
《わかりにくいでしょうが、この車輪、日時計になってます》
しかしまあ、ここの彫刻のモチーフは『カーマスートラ』だそうだから、男女の絡みが非常に多くて思わず赤面する。
《「抱っこちゃん体位」とでも申しましょうか…》
《こういう彫刻を眺めるインドの女性は何を思う?》
『地球の歩き方』にも書かれているが、ここの外国人旅行者入場料は250ルピー。政府公認のガイドさんがいて、説明の英語はわかりにくいが、写真撮影のポイントを上手く押さえつつ効率的に時間内で見れるよう解説をしてくれる。ビムベトカのガイドに「200ルピー」と言われて高いなと思って100ルピーで済ませた経験から、このガイドさんに100ルピーを渡そうとしたら、「200ルピー」と言われたので払った。こんなガイドをやっていたら1日1000ルピーぐらいは稼げるし、1ヵ月30000ルピーにもなる。良い収入である。ちょっと高い気はしたが、でもガイドの仕方としては良かったし、僕がオジサンだったから『カーマスートラ』ばっかりこれでもかこれでもかと見せ、思い切り楽しませてもらったので、まあいいかと思う。
《ガイドのマヘンディさん。ガイド歴40年、お歳は80歳》
「オリッサの女性はこういうのが好きなのさ」と笑っていたが、あんたのご長寿の秘訣が「アレ」なんじゃないでしょうかという気がした。いつまでもお元気でいた下さい。最後は、ここで紹介してない写真はスライドショーでご覧下さい。
男女交合図が多いのは、カジュラホと同じですね。
カーマスートラもここに来る前に読みました。
プーリーもプバネシュワールも遺跡の宝庫ですね。
また、訪れてみたいです。
by toshi (2011-03-27 07:36)