SSブログ

50年国債 [時事]

50年国債発行を検討・財務省、金利上昇に備え
 財務省は償還までの期間が50年の固定利付国債を発行する検討に入った。2年後をめどに数千億円規模で発行する案を軸に調整する。先行きの金利上昇の可能性に備え、より期間の長い超長期債の発行で利払い負担を軽減するとともに、高齢化による年金基金などの長期運用ニーズに応える。期間の多様化によって、政府の資金調達策である国債の安定消化につなげる狙いもある。
 財務省は近く国債を販売する証券会社や機関投資家の需要調査を始める。安定消化できるかを見極めたうえで、今年度中にも発行規模や時期などを決める。
出所:NIKKEI NET 4月2日


この記事を日経の朝刊1面で見た時、「遂に来たか」というのが率直な感想だった。経済に疎い妻でさえも同じ印象を持ったという。デフレ脱却が本格化してきており、長期金利上昇への圧力は徐々に高まってきている。そうなれば、公的債務の元利金返済の負担を軽減する1つの方法は、国債の償還期限を引き延ばすことだ。今まで10年までしかなかった日本の国債を50年に引き延ばすとはどういう意味があるのだろうか。日本の公的債務問題も相当にやばくなってきているということではないのだろうか。

昔、英国では「コンソル債」という永久国債があった。永久ということだから、政府は国債償還の義務を放棄しているともいえなくはない。10年債を50年債にするというのは、永久国債に近いインパクトがあると思う。今そういう制度を作った人間が、償還期限を迎える50年後に生きているわけがない。問題の先送りでしかない。

財務省は国債を販売する証券会社や機関投資家の需要調査を始めるというが、発行自体は規定路線だろうかが、どれだけ国債引き受けられるかを金融機関に半ば脅迫のように言うのだろう。国債引受け金融機関は、販売でさばけなければ自分のリスクで保有せざるを得ない。結局、発行規模なんて既に決まっているものがあって、それを金融機関に通達して「踏み絵」を迫っているだけのことではないか。

まあ、金融機関や機関投資家には結構儲けているところもあるだろうから、引受けを迫るのも致し方ないか。そう考えると一種の課税だもんね。

そんなお金も持っていない僕としては、なけなしの資産をいかに防衛するか、長期金利が上昇しても耐えられるよう住宅ローンの債務をなるべく圧縮するにはどうしたらよいか、等をしっかり考えておきたいと思う。日本国債には殆ど興味はない。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0