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個人別「ノー残業デー」なんてとんでもない! [仕事は嫌い]

我が社では毎週水曜日を「早帰り日」と位置付け、なるべく早く仕事を片付けて定時で帰るようにと働きかけを行なっている。水曜日に残業をやっても残業時間を申告すると管理職から嫌がられる。

僕の職場は、元々それほど極端な残業をやる社員が少ない部署である。調査研究は元々知的労働なので、ただただオフィスにいて長時間残業をしていてもよい考えは生まれてこない。オンとオフの切り替えをはっきりさせた方がいいので、僕自身も皆が残業することにはあまり賛成ではない。その分自分の住んでいる地域の活動に貢献するとか、自己啓発にいそしむとか、有意義に使って欲しい。

でも、それが非常に危うい状況の下で行なわれていることも指摘しておかねばならない。業務量調整を管理職がやって皆が早く帰れるように配慮しなければならないと人事からは言われるのであるが、ただでも絶対量が多い業務量で、いくら調整をやったところで誰かに無理を強いることになりかねない。そうなると安易な解決策は、中間管理職自らが被ることである。僕の職場の月間平均残業時間が少ないのは、時間外手当を支給されない中間管理職が業務量調整で部下に配分しきれない作業を自分で抱えているからである。朝の8時からオフィスに来て、下手すると帰りが終電になってしまうことだってある。そういう時でも、自宅に資料を持って帰ることがある。そういう苦しい作業は、金銭的な補償が全く行なわれていない自発的残業である。

そういう中で、19日、人事から週にもう1日、社員個々人の事情に応じて自由に決められる「ノー残業デー」を設けてはどうかという提案があった。

冗談じゃない、そんなことをやって業務量調整でまた中間管理職が被ることになったら、自分で自分の首をさらに絞めるようなものである。今だって僕は部下に対して過度の残業を強いたりはしていない。その分を自分で被っているのである。困ったことに、それを是とする部下もいる。仕事の絶対量が多いのだから、(営業時間内で業務をこなしても)期限までに成果品をまとめられないのは当たり前だと思っているのだ。

制度的に水曜日は定時退社を奨励し、なおかつ業務調整で中間管理職が犠牲になって部下に過度の超過勤務の負担を強いていない今の状況下において、もう1日ノー残業デーを制度として設けることに中間管理職の誰が賛成するというのだ。実際にはそれに近い形を許しているのだから、わざわざ制度化しなくてもいい。こういう制度をさらに作ると、それを所与として余計に作業期限が守られなくなるリスクが非常に大きいと懸念している。特に、元々期限遵守の意識が乏しい社員にとっては…。

だから、制度化するのには反対である。これ以上中間管理職に負担を強いるような従業員配慮はやめにして欲しい。残業時間は申告できず、作業期限を守ってちゃんとした成果品を期限までに出してくれない部下のカバーをやりつついたずらに時間外勤務の時間が延びてしまっても成果が上げられていないのは管理職の問題として片付けられて超過勤務を強いられ、その実態を申告させてもらえない中間管理職は、今でも虐げられているのだ。

愚痴は書くまいと思っていたが、人事のこの構想は全く納得できないので敢えて述べさせてもらった。

 


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ours

ノー残業デーの試みは私の会社でも始まるかもしれません。

いいだしっぺは役員クラスです。

仕事の効率がよくなるというのが名目。

私の業務量はさらに増えそうです。

但し、実際やってみると、もしかすると
想定していなかった効用がでてくるかも・・

と前向きに考えています。
by ours (2005-10-23 17:46) 

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