コロッケでアフリカを変える [時事]
前回のログに続いてニューズウィーク誌10月26日号からのネタである。本屋で立ち読みしていて久々に購入したいと思った。今週号の特集は「世界が尊敬する100人」であるが、その中にユニークな人物紹介があったので、全文紹介したい。
僕達も日常生活でお世話になっている「コロちゃんコロッケ」のちょっと意外ないい話である。そう、アフリカが必要としているのは貧困者を顧客としたビジネスである。民間の経済活動が活発になれば、援助でやらなければいけない余地はより限られてくる。それが理想なのだと思う。
『ネクスト・マーケット』を読みながら、こういう貧困層をターゲットにしたビジネスで採算が十分取れるようなビジネスモデルの開発は日本企業には難しいのかなと思っていたが、何のことはない、そういう取組みは日本の企業家の中にも存在していたのである。
応援してます。「コロちゃんコロッケ」これからも買いたいと思います。
コロッケでアフリカを変える
小竹守(コロッケ製造販売会社「コロちゃん」社長)
今や日本企業の海外進出は驚くにあたらない。しかし、それが広大なサバンナが広がる国ケニアだったらどうだろう。しかも、扱う商品がコロッケだとしたら?
日本の「家庭の味」をケニアで製造・販売するとっぴな発想は、小竹守(56)が長年温めてきたもの。96年に日本で「コロちゃんコロッケ屋」を出店し、その6年後に憧れの地アフリカに足を踏み入れた。
ナイロビの1号店は、130平方メートルの店舗兼工場で、野菜コロッケ、オムレツコロッケなど4種類がテイクアウトできる。値段は1個30ケニアシリング(約45円)だ。
学生時代には日本中を放浪し、20~30代は陶磁器や雑貨の販売業などを転々とした小竹。根底にあるのは常に「庶民の目線、社会の底辺のためになる仕事」だった。
だからこそ、小竹は生産から販売まで全工程を現地に一任している。「ケニア人が自力で利益を上げる」のが大前提だ。02年のシンガポール出店などで実績も積んだ。将来は、アフリカ全土に店舗と工場を拡大する計画だという。
小竹の考えに賛同し、同社の門をたたいたコンゴ出身のエルンバ・ンコンゴロは「アフリカが欲しているのは無償の援助ではなく商売」と話す。「食べていく技術、貧困から抜け出すための仕事こそ必要だ」
たった45円のコロッケが、アフリカを変える原動力になるかもしれない。
―高木由美子(東京)
僕達も日常生活でお世話になっている「コロちゃんコロッケ」のちょっと意外ないい話である。そう、アフリカが必要としているのは貧困者を顧客としたビジネスである。民間の経済活動が活発になれば、援助でやらなければいけない余地はより限られてくる。それが理想なのだと思う。
『ネクスト・マーケット』を読みながら、こういう貧困層をターゲットにしたビジネスで採算が十分取れるようなビジネスモデルの開発は日本企業には難しいのかなと思っていたが、何のことはない、そういう取組みは日本の企業家の中にも存在していたのである。
応援してます。「コロちゃんコロッケ」これからも買いたいと思います。
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