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大学での特別講義 Part II [自己啓発]

先週のNF大学に続き、本日もDK大学で講義をやってきた。先週のは大学OBとしてボランティアで引き受けたようなものだが、今日のは完全な仕事の一環、会社のロゴ入りのパワポスライドを使い、会社の仕事の説明をやった。

但し、ただ漫然と会社説明をやってても面白くないので、社内で通説とされている定義に対して別の分析枠組みを提示し、それに基づいて我が社の事業を見てみたらちゃんと問題解決に貢献しているのか、取組みが不十分だとしたら課題は何か、そんなところを整理した。

以前も書いたが、僕の仕事は政府開発援助(ODA)と密接に関連している。日本のODAがいかに「国民参加」を謳っていようが、結局はプロとしての手腕が求められる。でも、本日講義で扱った「地球規模の問題」というのは、援助だけでは解決できない。問題が複数の国々にまたがっているのだから、解決策としても国際協調や国際機関の役割が求められる。しかし、国際社会での連携協調の役者は政府で、官僚が取り仕切っている。だが、問題は官僚の知識だけでは解決策が見い出せないほど専門知識が求められるものである。そして、そうした専門家は、実は役所ではなく民間にいたりする。従って、民間の専門家の知見が政策・制度構築の場にきちんと反映される仕組みが必要である。

僕が最後に学生に向けたメッセージとしてい言いたかったことは、時間の関係上十分には伝え切れなかったかもしれないが、地球規模問題の解決は援助機関の取組みによるところはさほど大きくなく、むしろ市民ひとりひとりがそれを自分の問題としてとらえ、わずかばかりの公共心に基づいて自発的に問題解決に向かって身の丈に合った取組みを始めることが必要であるということ、そして、若い人たちには、是非、国際的なネットワークにおいてネット上で議論を堂々と戦わせられるような専門性を身につけて欲しいということだった。

大学での講義の連発は正直言ってものすごく疲れたけれど、どうしたら自分の伝えたい気持ちを言葉にできるかを考えるとてもよい機会だったと思う。NF大での講義では、途中で胃痛に苦しめられたけれども、今日の講義では心配された胃痛も訪れず、気持ちよく90分を過ごすことができた。


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