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『DXとは何か』 [仕事の小ネタ]

DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ (角川新書)

DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ (角川新書)

  • 作者: 坂村 健
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/04/09
  • メディア: 新書
内容紹介
DXで最も重要なのは何か? あらゆる組織で成功させる秘訣を公開する。
デジタルトランスフォーメーション、略して「DX」。現在および近未来のネットインフラを活用した高効率化だ。特に日本は少子高齢化で、人手や税金の不足を補うためにも必要不可欠である。しかし正しく理解し実践されているケースは稀だ。DXを推し進めるために必要なことは何か。世界に先駆けるコンピュータ学者が提言する。
【購入(中古)】
今月の積読蔵書削減計画の一環で読んだ本。先週インドネシアに行く際に持って行き、帰路で読み切った。読了から数日間があいてしまったのは、ブータンに戻って来てから昨日までの数日間が、怒涛の忙しさだったからだ。その間ティンプーはツェチュ(大祭)の祭日だったが、僕のいるプンツォリンは平日。休暇を取っている間に同僚に頼んであったことがほとんど進んでおらず、おかげでそれらを少しでも片付けるのに忙殺されてきた。(僕も休暇を取ってインドネシアでのファブ・チャレンジに参加していたのだから、ティンプーが祭日だったからといって、何か不平を言えた義理ではない。)

さて、本日ご紹介の本は新書。しかも購入は4月初旬の一時帰国の時である。自宅の断捨離で蔵書を数冊ブックオフに持って行った際、もらったお金で新書として1冊購入したものだ。新書だからいつでも読めるだろうと思いながら、読み始めるのに5カ月もかかった。後ろが決まっていなかったら読み始められなかっただろうが、それでもこのタイミングにしたのは、1つには飛行機の旅のお供に最適だったからで、もう1つは9月27日にこのテーマとの関連で、派遣元の主催する研修でオンラインでレクを行うことになっていたからだ。

僕の仕事との関連で言えば、著者が序盤で論じている「オープン」であることの意義のうち、「オープンソース」は特に関連する。GitHubのようなソースコードの共有プラットフォームの話にとどまらず、僕らのものづくりでは、作ったプロセスを文章化して、データとともに公開することが求められる。100%その原則にそって公開するのは時間の関係もあって追いついていないところもあるけれど、少なくとも方向性としてはそれをめざしている。

だから、他の人が既に公開している文章とデザインデータを参考にして、必要なリミックスを施して、カスタマイズした作品が次々と出てくる状況が生まれる。もっと簡単に言ってしまえば、何かわからないことがあればYouTubeで答えを探すことが多い。これも文章化の代替策でもあるので、言ってみれば一種のオープンソースだと思う。僕だって、そういうものがあったからこそ、気軽に参照して、ものづくりに入っていけたのだと思っている。

僕自身の知見はまだまだ不十分だが、次に本書で扱われた「オープンデータ」も自分が今関わっている仕事とは関連がある。

著者は第1章の最後に、「イノベーションに大事なのは、技術力でもマーケティング力でもない。やり方を変える「勇気」だ」と述べておられる。この「やり方を変える「勇気」」が、全体を通じての本書のポイントなのだろうと思う。

こうして序盤は大きくうなずきながら読み進めることができた。ただ、話がオープンであることの意義から別のトピックに移っていった中盤以降は、自分事としては読めなかった。浅薄な知識しか持ち合わせない僕が、一見してそれがDXと何が関係するのかわからないというようなテーマで延々と論じられていて、申し訳ないけれども「オープンムーブメント」が論じられた前半と比べて、「ふ~ん」程度の読書に終わってしまった感がある。(著者に言わせると、これらは一見するとDXとは直接関係のなさそうな話題だが、ある観点で見ると、まさに我が国がDXに乗り遅れた理由に繋がっているのだというのだが…)

伝えられたかどうかはわからないが、27日に僕が行ったレクでも、「変える必要」と「変える勇気」については、少しばかり盛り込ませていただいた。

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