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『アイデアスケッチ』 [仕事の小ネタ]

アイデアスケッチ ―アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド

アイデアスケッチ ―アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド

  • 出版社/メーカー: 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2017/10/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
プロセスからデザインすることで、アイデアとチームを同時に醸成できる。
地方都市にありながらも全国から異才が集結する学校IAMAS(イアマス)。そこで培われた視覚的ブレインストーミング手法「アイデアスケッチ」のノウハウを、誰もが実践できるようわかりやすく解説。新規事業開発担当者のみならず、ビジネスの領域でファシリテートしたいデザイナーやエンジニアも必携の一冊。

IAMAS(情報科学芸術大学院大学)は、岐阜県大垣市にある。僕の故郷は大垣の隣町なので、IAMASのことは、2001年の開学当初から知っていた。東京で暮らしていてあまり接点はなかったのだけれど、ここ数年、デジタル工作機械を使ったものづくりというテーマを追いかけていてIAMASとも出会い、さらにもっと最近ではオープンデータについて勉強する過程で再びIAMASと出会う場面があった。

6月頃の僕の読書の重点テーマの1つは「アイデア出し」であった。その頃から関連書籍はいくつか読んできていたが、7月になって近所の市立図書館が貸出業務を再開すると、これまでは高価で購入してまで読むのは憚られてきた書籍にも、ようやく手が出せる状況になってきた。

本書もそういった経緯で今回は図書館で借りて読んだ。しかし、このハウツー本はかなり実践的なので、座右にも1冊置いておきたいと結局思うに至り、ブログで紹介するとともに、1冊注文することにした。

出版社の紹介コメントによると、「「何か新しいこと始めろ。新規事業を開発しろ」と上司から言われたけれど何から始めればいいかわからないとお悩みの方、あるいはこれまでいろいろなワークショップに参加しながらもなんだかしっくりこない経験をしてきた方、また、ビジネスの現場に関わりを深めたいと考えているデザイナーやエンジニアにもおすすめの一冊」ということである。本書自体はこうしたアイデア出しのワークショップの実践ノウハウを紹介した本なのだが、この手法自体は1人でアイデア出しするときにも、多少なりともやっていることなのではないかと思う。マインドマップとかで。

ただ、共通のルールでアイデアを可視化(スケッチ)することで、当事者意識(アドボカシー)と仲間意識が生まれ、共創の促進につながるという効果は確かに期待でき、その点ではアイデアスケッチはグループワークでやる方が向いているのかもしれない。

また、こうしたアイデア出しのワークショップを運営したり、ファシリテーターを務めたりする際にも本書は参考にできる。写真やサンプルスケッチも多いので、会場の雰囲気とか、実際に出てくることが期待されるスケッチのイメージとかが理解しやすくなっている。また、そうしたワークショップで実際にファシリテーターが参加者にどのような声かけをしているのかという、「フレーズ集」も付いている。これも、実際にファシリテーターを務めるような場面が想定されている僕にとってはお役立ちのコンテンツである。

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