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『成功に奇策はいらない』 [シルク・コットン]

成功に奇策はいらない――アパレルビジネス最前線で僕が学んだこと

成功に奇策はいらない――アパレルビジネス最前線で僕が学んだこと

  • 作者: 平山 真也
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
「当たり前の徹底」が圧倒的な成果を生む―――。
「斜陽産業」で6年で売上10倍の高成長はどのように実現されたのか? セールの乱発、企画の丸投げ、商品の画一化、若者を低賃金で使い捨てにする経営……アパレル業界の悪しき慣習を厳しく批判し、人・現場・ブランドにこだわって大成功。「人を幸せにする産業」アパレルの可能性を信じ、愚直にビジネスに向き合う中で見出したものとは? 日本と中国、両国で厳しい事業環境を乗り越え、Dickies(ディッキーズ)の爆発的成長を導いた経営プロフェッショナルの仕事論。

1年ほど前に集中的にファッション・アパレル産業について描かれた本を読んでいた時期があって、その中で本書も捕捉していたけれど、Dickiesの成功譚にはそれほど興味もなかったので、後回しにしていた。近所の図書館に入荷でもしたら、いずれ読んでみようと思っていた。年明けに市立図書館に入っているのを確認したが、その時点で3人ほど順番待ちで並んでいた。それが、待っている間に新型コロナウィルス感染拡大のせいで図書館が休館になってしまい、予約していたことすら忘れていた。

7月に市立図書館が貸出業務を再開した途端、取り置きできたとの連絡があった。さっそく借りてきて、一気に読んでしまった。

本のタイトルと、帯のプロモーションで書かれていた文句「当たり前のことを極限まで徹底する」というので、内容をすべて語ってしまっている。それ以上に深く踏み込んだ経営のコツのようなものがあるかというと、あまり具体的でなかったし、まあ僕が今求めているような内容ではなく、単に「読みました」というアリバイ作りに終わってしまった感じだ。しょうがない。読みたい時が旬であり、僕は予約した時点でもそれほど本書を読まねばという切迫感もなかったし、ましてや予約時点から半年が経過してしまっている。

また、著者が日本と中国の現地法人の社長を務めていたDickiesブランドの宣伝のための本だと思っていたら、既に著者はその社長を退任されており、今はグローバル・コマース・イノベーションという会社を立ち上げ、経営コンサルティングをされている。本書はどちらかというと、この経営コンサルティングの会社の宣伝を目的としており、よくある名刺代わりの1冊という位置付けだと理解した。


さて、ここからは閑話休題―――。

僕自身を取り巻く事情についてここで詳述するつもりはないが、僕自身が昨年、それなりに理解に努めようとしていたファッション・アパレル業界事情に関する情報収集は、ここらでひと休みとしたい。

理解に努めようとしていた理由は、そういう業界の人と伍してその業界に近い位置で仕事を組み立てていくのを想定していたからなのだが、どうやら「餅は餅屋」的な分業を想定されているようで、いつまでたっても向こうのサークルには入れてもらえない。

効率性を考えたらそれも1つのあり方かなとは思うが、餅は餅屋で知っているグループで決めてやっていくというのであれば、僕が頑張って相手の業界を理解しようとするのは無駄な努力だという気がするし、それをやったからといって逆にこちらの業界に理解を示してもらえるようになったわけでもない。

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