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『プログラム×工作でつくるmicro:bit』 [趣味]

プログラム×工作でつくるmicro:bit

プログラム×工作でつくるmicro:bit

  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2019/08/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容紹介
プログラミングと工作を組み合わせて、作品づくりを楽しみながら技術を身につけよう! この本では、かんたんなプログラミングと工作を組み合わせて、micro: bitを使い倒すコツを紹介します。楽しみながらプログラミングの基本を習得して、自分だけのオリジナル作品を作りましょう。まずは、無料で使用できるMakeCodeエディタによるパズル感覚のプログラミングからはじめます。慣れてきたら、JavaScriptを併用した高度なプログラミングや、紙工作による外観の加工と組み合わせて、より複雑な作品作りに挑戦していきます。

僕の巣ごもり生活もまる1カ月となる。通勤定期は既に切れ、もっと言えばこの1カ月電車どころか、最寄りの鉄道の駅前にも出かけていない。次のアサインメントに向けた準備期間中なので、準備に必要なことは何をやっててもいいだろうと開き直り、ザクっと言えば、①体のリハビリ(左肩関節痛の整形外科通いと循環器内科で命じられた3カ月間の有酸素運動)と②積読蔵書の圧縮、③ウェビナー聴講と次のアサインメント先とのウェブ会議、等をやりつつ、その合間に④電子工作、統計解析、動画制作等を独習している。

本日ご紹介の1冊は、1月末に次のアサインメント先が決まった段階で、嬉しくて神田で大人買いしてしまった本の中の1冊。昨年夏にScratchプログラミングをかじっている過程でつい買ってしまったマイコンボードmicro:bitをもっと使えるようになりたいと考え、micro:bitを使った工作の独習書として1冊購入することにしたものである。

表紙のデザインからもわかる通り、micro:bitのプログラミングと実際の工作を組み合わせるというプロジェクトが扱われていて、しかも工作に使うパーツは紙がメインなので、簡単に加工でき、少しの工夫で修復や補強できる。100円ショップで調達できる工作用紙だが、これをもうちょっとちゃんとやろうと思えば、アクリルボードをレーザー加工するようなステップに将来進むことができるに違いない。

実際に作ってみたジュークボックスを貼り付けておく。

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実際、ここまでは順調だった。序盤はmicro:bitの各センサーやコネクタの解説、MakeCodeエディターを利用したブロックプログラミングと、さらにJavaScriptを組み合わせたプログラミング等が解説されていく。若干記載されているブロックのパラメーターの表示がおかしいのではないかと感じたところはあったけれど、解説されていた通りに操作をやっていけば解説された通りの結果が得られたので、どのブロックをどう使ったらいいかはだいたい理解できたと思う。(Scrachをやっていたので、この辺はその応用で理解しやすかったのだと思う。)

ただ、問題はその後。第9章でProcessingやSonic-Piとの連携が出てきたあたりから、急に説明が雑になり、わかりにくくなった。なぜそれをやるのかの説明が不十分なまま、Processingをダウンロードするよう指示されて、やってみたら解説されていた通りにならない。この部分で悪戦苦闘していたが、ようやく糸口が見えたのは、「ひょっとして、僕のラップトップのOSが古いのでは?」という根本的な問い。これがWindows 8.1だったので、先ずWindows 10へのアップグレードをやってみることにした。(結果、うまくいった。アップグレードの必要性に気付かせてくれた点では本書に感謝だ。)しかし、今度はProcessingの各タブの解説がわかりにくい。同様にSonic-Piも…。

「あれ?オレってProcessingやSonic-Piの操作を学びたくてこの本買ったんだっけ?」
―――自分を見失った。第9章は、途中からすっ飛ばした。

なぜmicro:bitの解説以前に、ProcessingやSonic-Piについてこれだけ開設したのだろうか?その理由として、著者はあとがきで、「技術の理解を急ぐよりも、アイデアを思い描くことを大切にしてほしい」という著者の気持ちが挙げられている。

 自分がなにを作り、なにを伝えたいのか。それは技術が身に付く前から考えたほうがよいでしょう。なぜなら、技術を知ってしまうと、難しく面倒なことを避けてしまいがちだからです。

 プログラミング教育が落ち着いてくると、必ず技術の先の発想力や実践力が勝負になってくるはずです。技術習得はもちろん大切ですが、それとは別に、個性や独創性が問われることでしょう。「発想と実践に向き合ってきたかどうか」は、個性や独創性を大きく左右しますので、自分の好きなことはジャンルを問わず深く追求してみてください。(p.226)

―――これは正論です。僕ですら時々主張することがある。でもね、解説書の役割はやっぱり技術の理解の促進なんじゃないのかな~とも思う。多分、工作用紙を使ったモノづくりの第8章「デザイン工作」と、ProcessingやSonic-Piとの連携を述べた第9章「より自由な表現の実践」は、著者の信念においては同じ位置付けなのだろうが、第8章に比べると第9章の解説は相当理解しづらかった。

でも、おかげでSonic-Piを知れたのは良かった。映像制作をやっていると音源をどうするかという課題も出てくるので、どうせなら音源も自分で作っちゃえという気持ちがちょっと湧いてきた。今は巣ごもり状態なので、手元に3Dプリンタもレーザー加工機もなく、近所のファブ施設も閉まっていて利用できないような状況の中で、それでも自宅PCでできることを考えるなら、Sonic-Piを使った音楽生成、ライブコーディングなんかは、今のうちなら独習しておいても面白いかもしれない。

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