ソトコト2019年10月号「未来をつくる働き方図鑑」 [読書日記]
内容紹介
【特集】未来をつくる働き方図鑑
生き方を変える、自分らしい仕事たち!
目の前に延びていく道を、未来をつくるようにゆっくりと歩く。
働き方が広がると、「自分らしさ」が大切な基準になる。
好きなこと、おもしろいこと、わくわくすること、心の震え。
働くことで、自分や地域や社会が変わっていく手応えを感じる。
すると、明日やりたいことにつながる。そう、それが未来。
自分らしい仕事を見つけた仲間に、これから会いに行きましょう!
ソトコトって、毎年10月号は仕事、働き方特集を組むのかな?今や恒例となりつつある、気になる雑誌のバックナンバー図書館借出し、今回は『ソトコト』2019年10月号を取り上げる。
そのちょうど1年前、『ソトコト』2018年10月号も、「あたらしい仕事図鑑」というタイトルの特集号だった。大学生になり、二十歳を迎えた娘の今後の生き方の参考にでもなればという思いと、自分は今勤めている会社をそろそろ卒業して、次にどんな展開をしようかという思いとが重なり、『ソトコト』の仕事特集は楽しみにしている。
実際、2018年10月号で紹介されていた「グラフィックレコーダー」という仕事は、娘に話したところ、「興味ある」と言っていた。多分、もう一度この2018年のバックナンバーも図書館で借り出して、娘に読ませた方がいい。そんな時期に彼女はさしかかっている。
そんなこともあって期待した2019年のバックナンバーだが、娘の今後の生き方の参考になるものというより、その下に控える高1の末っ子の将来の生き方の参考にしてほしいものはあった。備忘録的に書いておけば、「森から地域を変えていく、地域に根付いた「自伐型林業家」」(但し、彼には花粉症というアキレス腱があるが)、「寒冷地デザインセンター「akivan」、地域のプロデュース、北海道の「日本で一番寒い町」で仕事をつくります」、「愛知県瀬戸市の「ゲストハウスますきち」。大学卒業後、選んだ仕事はゲストハウスのオーナーでした。」などだ。
今回の特集号の事例の特徴としては、結構地域おこし協力隊や青年海外協力隊、国際協力NGOがきっかけとなって今の働き方につながっているというケースが多いことだろうか。また、そういう、若い時分に外をほっつき歩いてきた人がたどり着いたライフスタイルというのが多いのも特徴か。あとは、Webデザインとか、いつでもどこでもラップトップ1つで仕事できてしまう人々は、仕事の選択肢の幅が広いかもという印象を受けた。
オヤジの勝手な親心として、娘はなるべく近いところに置いておきたいが、二男はどんどん外に出て行って、そこで人とつながっていけそうな奴なので、どこに行こうが応援する。(余談だが、長男は理系、しかも研究者の道を邁進中なので、こういう新しい仕事とかライフスタイルとかにはあまり興味がなさそう。)
では、僕にとって参考になったかというと、そもそも『ソトコト』で取り上げられるような人で50代後半というのは珍しいので、参考になるようなものを見つけ出すのは難しい。今回もそれほど自分の将来設計に参考とできるようなものはないなと感じた。そして、毎回ちょっと自分を卑屈にさせられる「笑顔のグループ写真」も。でも今回は新しい働き方を確立しつつある個人に光を当てているので、2020年1月号を読んでて感じたまぶしすぎるグループ写真の多さは、今回に関しては気にならなかった。
昨夜、僕がプロボノで役員を務めている財団の理事会が開かれ、その後遅めの新年会になだれ込んだ。いろいろな業種の人が入り混じった集まりだったが、会話が弾んで時間が経つのも忘れてしまった。僕らが老後も関わっていけるような事業規模にまで次の10年で大きくしていこうと話し合った。こういう人々と笑顔のグループ写真は撮ろうと思えば撮れるわけで、僕にもそういう場があるのだなというのを改めて感じた。
新しいことを今から始めて、それをライフスタイルにまで確立させるのはかなり大変。おそらく今までやってきたことの中に将来の働き方の種があるのだろう。今やっていることを大事にしよう。そう考えることにした。(但し、直接かかわっている今の業務だけは違うと思っている。)
コメント 0