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2017年の旅行客数は? [ブータン]

ブータンにとって電力と並ぶ貴重な外貨稼得源である観光。毎年観光局(TCB)が公表している旅行客来訪者数のデータが、今年も公表された。
【2015年の旅行者数は?】2016年6月7日
【2016年の旅行者数は?】2017年5月3日

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2017年の外国人観光客、過去最高
2017 records highest international leisure tourist arrivals
Kuensel、2018年8月4日、Dechen Tshomo記者
http://www.kuenselonline.com/2017-records-highest-international-leisure-tourist-arrivals/
2018-8-4 Kuensel.jpg
【ポイント】
2017年に観光目的でブータンを訪れた外国人は62,272人と過去最高を記録。実際の外国人来訪者数は71,417人だったが、ここから公務やビジネス目的の来訪者9,145人を引くと、観光目的の来訪者数となる。これは前年比14.1%の増。うち過半数54.7%はアジア大洋州地域からの来訪者で、これに欧州24.8%、北米18%が続く。中東アフリカ地域からは1%にも満たない。

但し、この数字にはインド、バングラデシュ、モルジブ等、南アジア近隣国からの来訪者18万3,287人は含まれない。これを足すと外国人来訪者数は25万4,704人となる。外国人来訪者数は前年比21.5%増となるが、2016年の前年比35%には増勢では及ばない。

これら外国人来訪者の落としていった外貨は8.2%増えて607万ドルの増。これは、2016年の7,374万ドルから2017年には7,980万ドルに増加したことによるもので、うち、2,236万ドルが国庫を直接潤した。女性の来訪者数は59.1%を占める。ほとんどの来訪者は40歳から60歳までの年齢層に属する。

インドからの来訪者は17万2,751人と最大で、これにバングラデシュ(1万536人)、米国(9,220人)が続く。中国は前年比30.3%の急減により、4位にランクを下げた。日本も、過去10年間の累積データでは上位10位に入っているが、2017年は前年比43.2%という急激な落ち込みを記録している。

一方で、韓国は2016年(1,035人)から2017年(6,048人)にかけて484%と急増。前年の17位から一気に5位に躍進した。これは2017年が韓国・ブータン国交30周年であったことも大きく効いている。

来訪者数が多かったのは、4月、5月、6月、9月、10月、12月。陸路でブータン入りした「外国人」来訪者はわずか1.9%。「域内」からの来訪者の48.3%は陸路を利用。

観光局の発表した観光モニター2017では、お祭りが来訪者の訪問先として1位を占める。ティンプー・ツェチュ(大祭)とパロ・ツェチュがそれぞれ25%、35.2%を占める。「外国人」来訪者の47.3%はシャクナゲ祭を訪問、37.6%はハのサマーフェスティバルを訪問。11.8%はオグロヅル祭を訪問。一方で、遊牧民祭やウラのマツタケフェスティバルの訪問者はそれぞれ2.2%、1.1%と低調。

宿泊地としては、パロ滞在が最も長く(34.5%)、これにティンプー(26.1%)、プナカ(18%)が続く。ブータンでの平均滞在日数は6.6日。スイス人観光客は平均11日以上滞在し、これにフランス人(9.3日)、オランダ人、ドイツ人(9日)等が続く。

観光モニター2017は、「こうした来訪者数の増加にも関わらず、季節変動の大きさや訪問先の集中・地域間不均衡等は依然として課題。サステナビリティ(持続可能性)を開発課題として掲げる国として、訪問先の地域間不均衡や訪問時期の集中の解消に適切な政策介入を行い、年間を通じて広く全国を訪ねてもらえるような姿にしていくことが重要」と指摘。

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実は今回のこのクエンセルのトップ記事、今年4月にブータン観光モニター2017が公開された際、このブログでもちょっと取り上げたことがある。それは、トブゲイ首相訪日の際に書いたもので、その時に引用したクエンセルの記事でも、今回と同じような分析がなされていた。なんでまたこの同じ情報源で同じような記事をクエンセルの同じ記者(Dechen Tshomo記者)が書いたのかは謎だ。

でも、今回はこの観光モニターの内容紹介に重きを置いて、かなり細かく述べてみたので、おわかりの通り、訪問先の上位に挙がっているイベントが開催された時期に訪問客が集中してこの結果になっているのである。

ただ、記事の記述だけでは日本人訪問者についての情報があまり得られないので、引用されている観光モニター2017を見てみた。74頁もある結構な資料なので、全部読むわけにもいかないが、いくつかわかったこともある。URLを貼り付けておくので、良かったら読んでみて下さい。
Bhutan Tourism Monitor 2017:
https://www.tourism.gov.bt/uploads/attachment_files/tcb_buHnrvHE_BTM%202017.pdf
◆来訪者数は、4,833人(2016年)から2,744人(2017年)に激減
◆平均滞在日数は4.4日。これは「外国人」カテゴリーでの来訪者の中ではタイと並んで最短。
 中国(5.5日)、韓国(5.0日)よりも短い。
◆来訪月で特徴的なのは、圧倒的に8月が多いこと(602人)。次点は9月(348人)と4月(287人)。

詳しく読んでないので、リピーター比率について言及があるのかどうかはわからないが、日本人の場合はリピーター比率も低いと聞いたことがある。

これだけ見ると、日本人を対象にして観光誘致を試みるのって費用対効果があまり高くないのではないかという気もするが、日本が夏休みの8月とかシルバーウィークがある9月とかを狙って、ピンポイントの観光誘致はやってみてもいいのかもしれないとも思える。9月はティンプー・ツェチュ、8月はなんですかね。ゲネカのマツタケフェスティバルか、もうちょっと狙ってウラのマツタケフェスティバルだろうか。ただ、マツタケをありがたがるのはある程度年齢層が上の日本人だろうから、観光客のボリュームゾーンからはちょっと外れている。

過去のブログでも同じようなことを書いていたと思うので、これくらいにしておく。
タグ:観光
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