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2015年のGOOD-BAD-UGLY [ご挨拶]

このところ毎年大晦日はこのテーマで書いているので、今年も同様にいきたいと思います。

昨年は「UGLY」を用いるほど大変だったという出来事がない年だったと書いたと思いますが、今年もそうだったかなとは思います。また、今年は2030年までの国際社会が共通して取り組む開発や環境の課題を17のゴールにまとめた「持続可能な開発目標(SDGs)」に、国連全加盟国が合意した印象的な1年でした。取組み開始は2016年からですが、今世紀最初の15年が終わったんだなという区切りの年でもありましたね。

SDGs.jpg
《今年を彩る1枚といったら、これですかね。持続可能な開発目標(SDGs)》

1.仕事
(GOOD)今の部署には2013年11月から異動してきており、既に2年2ヶ月が経過しています。昨年末のブログで、「いずれにせよあと1年。年末までには、次の仕事の展望が開けていることを願っています」と書いていました。行き先までは特定できていませんが、なんとなくこれからの3ヵ月ほどの間に動くんだろうなという予感はしています。自分に務まるんだろうかと不安いっぱいで異動してきた今の部署で、なんとか2年以上過ごせたことで正直ホッとしています。

異動がチラついてくると新しい仕事というのはなかなか仕掛けられず、2、3ヵ月先までには成果が確認できるような仕事しか引き受けられなかったのですが、そうしたことをコツコツやってきて、振り返ってみたら結構細かいことは積み重ねてたなと思える1年でした。

(1)1月から2月にかけて休日出勤もしてなんとか書き上げた論文は、年内発刊予定だった本の1章になる予定
  でした。他の執筆者の原稿が遅れた結果、発刊が来年6月にまでずれ込んでしまいましたが、来年が楽しみ
  です。

(2)海外での登壇も含め、人前で英語をしゃべる機会が多かった1年でした。前の部署で負った英語に関する
  僕のトラウマが解消されたとは全然思ってませんが、止まっていたら前には進めないので、歯を食いしばっ
  ていろいろ引き受けました。

(3)今の部署の仕事と関連付けた出張機会がなかなか作れなかった東南アジア某国の施設見学を、他部署
  のお助け出張という形ではありましたが実現させられたことが嬉しいです。

(BAD)GOODで書いたことの裏返しのようなところがありますが、成果の見せ方では納得のいかないケースが幾つかありました。今年は僕が原稿取り揃えて出版社と調整した本が2冊発刊されましたが、どちらも僕のそうした縁の下の努力をまえがきないしあとがきにクレジットするというのを編著者がやってくれませんでした。結局なんだかんだ言っても原稿を書いた奴がエライというのを痛感させられました。でも、いちばん働いてくれなかった編集責任者が本の表紙にデカデカと名前が載ったり、僕だったらこう書くという腹案があったのに耳を貸してもらえず活字になってしまったのを見ると、悔しさを禁じ得ません。

(UGLY)5月だったか、僕が前の部署で取り組んできて、それなりに自分自身の成果だと自負していた仕事について、今のうちの部署の上司に貶されたことです。しかも僕に面と向かって。それが僕のやってきた仕事だと知らずにそう言われたみたいで、ああこの人は頭の回転は速いかもしれないけど、自分の指揮下にある人の各々が背負ってきたもの、拠って立つプライドが何かをちゃんと見てないんだと思ってしまい、ただでもギクシャクしていた関係が、さらに冷却してしまいました。

2.アカデミック
(GOOD)4月に書評を1本書いて僕の所属する学会の機関誌に掲載されたこと、10月に4ヵ国の学会・研究者が某国際機関の協賛で共同開催したカンファレンスで発表したこと、そして、12月には別の学会が開催したカンファレンスで発表したこと、の3点でしょう。特に2つの学会発表はいずれも英語でやりました。後者の方はカンファレンスの前に論文の事前提出が求められていたので、11月後半は必死で論文書きました。前者の方は来年2月末締めですので、持ち越しになります。

もう1つ、大学院時代の指導教官から昨年、定年で退職する自分に代わって学部の講義と大学院の講座を引き継がないかとの打診を受けておりました。「非常勤」かつ「東京から名古屋までの交通費は大学側負担しない」という、あまり条件は良くないお話でしたが、博士課程ドロップアウトした自分に声をかけて下さった先生に恐縮し、引き受けることにしました。その後、訳あって学部の講義は辞退せざるを得なくなりましたが、大学院での非常勤の話は少しずつ進んでおり、来年度の講座のシラバスを年明けには提出するようにと大学院事務室から言われています。

(BAD)この非常勤の教員話があったので、会社での勤務地も含めて名古屋近辺で働けないかといろいろ模索し、名古屋支社勤務の可能性がついえた4月以降、名古屋の大学の教員ポストに応募したりもしてみました。7月上旬締切だった某大学のポスト、元々書いた論文の数がモノを言う大学教員ポストは僕なんぞにとってはとても手が届かないとは思ってましたが、業務内容が今僕が携わっているものと非常に近かったのであえて挑戦したのですが、いつまで経っても一次選考の結果が通知されませんでした。

すると、10月末に、昔僕がインド駐在時代に採用した日本人スタッフで、今もインドで働いているPh.D所有者から近況報告があり、その中でこの教員ポストともう1つ内定をもらっている近隣某国での仕事と、どちらを選ぶかで悩んでいると相談されました。ああもう名古屋の大学の話はそこまで進んでいるんだと驚きました。結局、その元部下は大学教員ポストを選んだと後日報告がありました。それから半月ほどして、大学から僕のところにも不採用の通知が来ました。

要するに自分の元部下に競り負けたということなのですが、彼女が辞退した場合は僕にコンタクトしようと、不採用通知を保留にしていたようなので、僕としては少し救われた気もしています。また、この一件もあって、やっぱりPh.D持ってるか、論文をもうちょっと書いていないとアピールにならないなと痛感させられました。

3.剣道
(GOOD)去年の戦績がボロボロだったので、それに比べればどん底は脱することができたかなと思える1年ではありました。今年嬉しかった出来事を挙げてみます。

(1)2月に道場で行われたトーナメント戦で、2年連続優勝した。

(2)5月に会社のチームで出た新宿区民剣道大会で、参加5年目にして初めて勝てた。

(3)5月末に行われた剣道の世界選手権を前に、セルビアやポーランドの代表チームと稽古させてもらえた。
  親善試合をやらせてもらったところ、セルビアの選手に2回勝ってしまった。

相上段.jpg
《左上段に右上段で対抗するという奇襲戦法!!》

(BAD)小1から道場に通いはじめた我が家の次男は今年6年生で、妻の希望もあって来年は中学受験を予定しています。あまり学校の成績が良くなかったので、今年は本格的に塾通いを始め、道場の稽古も週1回がやっとこさといった感じでした。夏の合宿にも参加してませんし、暑中稽古も全休でした。このため、11月の招待試合では、道場代表メンバーから早々に外されました。それは当然の結果だと思う一方で、やっぱり悔しい。早く中学決めて、稽古に復帰して欲しいと願っています。

(UGLY)来年4月には五段受験資格が発生しますが、今の僕の剣道では、多分合格自体が相当難しいと思っています。特に、今年は6月頃から仕事が忙しくて、8月には無理がたたって体調を崩し、10月以降も休日出勤や休日イベント参加が多くて稽古が休みがちになりました。そんな中で、ご指導下さっている先生方から、「我慢が足りない、攻めがない」と言われ続けており、一時は何が何だかわからなくなってしまったこともあります。

そもそも人事異動の関係で4月の五段受験自体が難しいかもと思っていたところ、この年末になって、次の異動でどこに行くにしても4月の昇段審査の時期は日本にはいることが確認できました。もう迷っていても始まらない。今の職場でレームダック状態でいられるこの2、3ヵ月、いつも以上に稽古に励んで、迷いを断ち切りたいと思います。

4.ランニング
(GOOD)2月の青梅マラソン30km、3月の立川ハーフマラソンと、年明けから目標を定めて走り込み、それなりの結果は出せました。それと、毎年剣道の試合のために出場できずにいた市民駅伝、今年は試合と駅伝の日が1週ずれたお陰で出場することができました。

(BAD)年明けからの3ヵ月はしっかり走り込んだのですが、それ以降は月間50kmもあやしい月が続きました。剣道を優先させた時期もあったし、仕事が立て込んでとても走れる状況じゃなかった時期もありました。そして最もつらかったのは、過労がたたって夏バテをやらかし、7月から9月にかけてほとんど走れなかったことです。

その間ウェートが増えてしまい、忘年会ラッシュがひと段落した12月下旬になり、ようやく走り込みを本格再開しています。会社の顧問医からも2月まで減量に取り組むよう厳命されており、年明けからの最初の2ヶ月は月間200km目標で走り込むつもりでおります。

5.想い出の1冊
(GOOD)読書メーターの記録によると、今年は151冊読んだことになっています(雑誌、マンガは含まず)。今年はあまり小説で「これは」というのに出会うことができず、おススメの本のランキングの上位にはノンフィクションばかりが並びます。

第1位 『ワークシフト』
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-04-24

第2位 『聞き書 緒方貞子回顧録』
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-11-18

第3位 『「日本残酷物語」を読む』
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-11-22

第4位 『2040年の新世界-3Dプリンタの衝撃』(原題、『Fabricated』)
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-08-18-1
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-09-23

第5位 『貧困を救うテクノロジー』
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-12-10

第6位 『ハルロック』第1巻~4巻
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-09-01-2

第7位 『大村智-2億人を病魔から守った化学者』
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-03-08

第8位 『メイカーズ進化論』
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-12-29

第9位 『地球全体を幸福にする経済学』
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-08-31
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-09-03
*この本については、年明けにもう1回紹介したいと思っています。

第10位 『クリエイティブ都市論』
http://sanchai-documents.blog.so-net.ne.jp/2015-05-10

11位以下、20位までの個人ランキングは下記URLでご紹介しています。
http://bookmeter.com/u/24177/cat/365992

今年も1年大変にお世話になりました。
読者の皆様の新年のご多幸をお祈り申し上げます。



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