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我が子の気遣い [家族]

ただいま海外出張中です。どこに行っているかはご想像にお任せるとして、今日はちょっといい話をご紹介する。

総フライト時間14時間、プラス時差14時間の中米某国に到着した最初の夜、首都のホテルで荷解きを始めると、スーツケースの中に見知らぬポチ袋が紛れ込んでいるのに気が付いた。手に取って見ると、つたない文字で「おまもり」と書かれてあった。そして、裏面をみると、ひらがなで「〇〇より」とある。

うちの末っ子の〇〇が入れてくれたのかと妻にメールで問い合わせたところ、お父さんには黙っていて欲しいと口止めされていたらしいが、確かに〇〇が自分で思いついて作ったらしい。

出張に出る当日、10日(日)の早朝、僕は前夜の道場での稽古で汗まみれになった剣道着を先に水洗いしてしまおうと、道着だけで洗濯機を回した。洗濯機の運転は自体は家族が起き始める7時前には終わったが、中から道着を取り出そうとしてドラム式の洗濯槽の蓋を開けようとして、馬鹿力でレバーを破壊してしまった。10年使っているからプラスチックが劣化していたのはあるにせよ、もう少し手加減をすればよかった。

「出張前に縁起が悪いなぁ」―――僕はひとりごちた。蓋を破壊したその場には娘がおり、その時まだ寝室にいた妻を起こして事態を報告しなければいけなかった。妻に見せた時に、僕は確かにこうつぶやいた。「気にしすぎよ」と妻には言われた。

その場には〇〇はいなかった筈。テレビを見ていたから。それなのに、〇〇はそういうのをどこかでちゃんと聞いているのである。僕が妻と大騒ぎをしているのを聞きつけ、見ていたテレビから離れて、洗面所前の廊下で聞き耳を立てていたのかもしれない。

〇〇はまだ小学3年生、なのにこういう粋な気遣いができてしまう。周囲に注意を払える、悪い言葉でいうと「目ざとい」少年だが、よく言えば、周囲に注意を払える「見えている」子供だとは思っていた。3人兄弟はそれぞれに性格が異なり、いいところも違うが、末っ子の〇〇にはこんな特徴がある。

我が子が親に見せた気遣いをありがたいと感じた初めての出来事だった、嬉しかったから自慢させて下さい。


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